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「没後50年 鏑木清方展」東京国立近代美術館2022年04月08日 18時55分20秒

東京国立近代美術館で「没後50年 鏑木清方展」が開催されているので行ってきました。

鏑木 清方(かぶらき きよかた、1878年(明治11年) - 1972年(昭和47年))は、明治から昭和にかけて活躍した日本画家です。
浮世絵系の挿絵画家からスタートした清方は、その出自を常に意識しながら、晩年に至るまで庶民の暮らしや文学、芸能のなかに作品の主題を求め続けました。

希代の美人画家として知られる清方ですが、本展では近代東京の庶民の生活を きめ細やかに描いた側面にも光をあてています。

第1章 生活をえがく
第2章 物語をえがく
第3章 小さくえがく
という3つの章で構成され、それぞれの章の中で年代を追って作品を紹介しています。


本展の注目作品は、鏑木清方の代表作として知られ、切手にもなりながら、1975年以来長きにわたり所在不明だった 《築地明石町》 です。

《築地明石町》と合わせて三部作となる《新富町》、《浜町河岸》も、《築地明石町》と共に2018年に再発見され、翌年に東京国立近代美術館のコレクションに加わりました。
『美術手帳』の記事によれば、この3作品をあわせた購入額は5億4千万円だったということです。

左から、鏑木清方 《浜町河岸》1930(昭和5)年 《築地明石町》1927(昭和2)年 《新富町》1930(昭和5)年

公式図録は、A4変形判(290×225mm)、両観音ページ付き、総頁数:312ページで、作品解説はもちろん、多数の論文やコラム、清方の絵をすみずみまで味わうためのブックガイド等を収録した没後50年の節目にふさわしい決定版の一冊です。コデックス装なので、180度きれいに開きます。税込2,800円です。
表紙カバーを開くとこんな感じになります。


美術館4階には「眺めのよい部屋」という休憩室があります。

今日は春らしい、ポカポカした陽気でした。 まだ、桜がきれいに咲いています。


同時開催の所蔵作品展「MOMATコレクション」では、春らしい展示がたくさんありました。
菊池芳文  《小雨ふる吉野 》 1914年 絹本彩色

川合玉堂 《行く春》 1916年 紙本彩色 重要文化財  ↓下は部分

春の陽気に誘われて、気が緩むとコロナにやられてしまいますね。


没後50年 鏑木清方展」開催概要
開催会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
開催期間:2022年3月18日(金)~5月8日(日)
休館日:月曜 ※5月2日は開館
開場時間: 9:30~17:00(金・土曜は9:30~20:00) *入館は閉館30分前まで
  ※「鏑木清方展」以外の展覧会は10:00開場
観覧料: 一般/1,800円  大学生/1,200円  高校生/ 700円
  ※中学生以下無料。 障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ証明できるものが必要。
  ※オンラインチケットはこちらから。
  ※本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)、コレクションによる小企画「新収蔵&特別公開|ピエール・ボナール《プロヴァンス風景》」(2F ギャラリー4)も観覧できます。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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_ dezire_photo & art - 2022年06月06日 11時56分07秒

鏑木清方鏑木清方(1878~1972)は、明治から昭和という激動の時代にあって、伝統的な日本美術に親しみ、古き良き時代の懐かしい憧憬・ノスタルジア―を感じさせる作品を手掛け近代日本画に独自の画境を開いた日本画家です。鏑木清方は市井の人々に共感して、人々の暮らしに残る江戸情緒に美を見出し、江戸の情緒香る美人画、風俗画、挿絵画家を描くとともに、庶民の生活を描いた画家でした。
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