「ぱしふぃっくびいなす」が横浜を出港していきました ― 2022年04月05日 20時09分59秒
今日の午後1時頃、「ぱしふぃっくびいなす」が横浜港を出港していきました。
行先は東京で、乗船客はいません。 明日の16:30に東京を出港して、「~ボニンブルーの海へ~ 世界自然遺産 小笠原オーシャンクルーズ」 5泊6日の旅に出ます。
横浜港大さん橋国際客船ターミナルの近くにある「横浜公園」には、約12万本のチューリップが植えられています。4月中旬頃までが見頃になります。
向こうの建物はプロ野球・横浜ベイスターズの本拠地、横浜スタジアムです。
横浜では「ガーデンネックレス横浜2022」というイベントが市を挙げて行われていて、街の中が花と緑であふれています。
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飛鳥Ⅱが停泊する横浜で咲く「三色桜」 ― 2022年04月06日 11時22分27秒
昨日、横浜のみなとみらいエリアを歩いたら、前日の雨でソメイヨシノはかなり散ってしまっていて、見頃過ぎという感じでした。
以下の写真は、4月1日から5日にかけて撮影したものが混じっています。
さくら通りです。
汽車道から運河を挟んで横浜ランドマークタワーがそびえ立っています。
左に見えるのは、日本初の常設都市型ロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN(ヨコハマ エア キャビン)」です。
2021年4月21日開業なので、汽車道の桜とのコラボレーションは今年が初になります。
この白っぽい桜はオオシマザクラ(大島桜)です。
赤レンガ倉庫の横に源平咲きのハナモモ(花桃)が咲いていました。
花桃の向こうには、横浜港大さん橋国際客船ターミナル(大さん橋)に停泊している飛鳥Ⅱが見えます。
飛鳥Ⅱは昨日(5日)10時55分に着岸し、15日まで停泊しているようです。
この木に「三色桜」という札が下げられていました。木の板を彫った手作りの名札です。
「三色桜」? 花桃じゃなくて桜なんでしょうか? でも、どう見てもこれは花桃です。
きっと誰かが、風情のあるこの名札を付けたんでしょうね・・・・・
「三色桜」という名前、私は気に入りました。でも、どちらかというと「三色桜」より「三色団子」の方が好きです。
1本の木の中で紅・白の咲き分けをするものを「源平咲(げんぺいざき)」と言い、梅や木瓜、椿などの花でも見られます。
平安時代の源平合戦の時に源氏が白い旗を、平氏が赤い旗を用いていたことからこう呼ばれています。ひとつの白い花の中にも、ピンクや紅の紋が入ったものがあります。
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六本木 7-7-7 「天祖神社」の「ケーボー号」 ― 2022年04月06日 15時18分35秒
東京都港区六本木7-7-7(スリーセブン)という縁起のいい場所に、「天祖神社 龍土神明宮(てんそじんじゃ りゅうどじんめいぐう)」という神社があります。
至徳元年(1384年)に創建され、今では六本木のビル群に囲まれてしまっています。
品川沖から毎夜、竜が御灯明を献じたという故事から「竜灯」と呼び、「竜灯」がなまって、この地を「竜土(りゅうど)」と呼ぶようになり、神社の名前も「龍土神明宮」と称えられたということです。
天照大御神(あまてらすおおみかみ) 、伊邪那岐命(いざなぎのみこと) 、伊邪那美命(いざなみのみこと)といった、日本神話に登場する重要な神様がお祀りされています。
上の写真の下の方、中央右寄りに井戸があります。
手を洗い清めると人生のお導きを得られ、足を洗い清めると良くない縁や習慣を絶つことができるといわれている「清龍の井戸」です。今でも使用できます。
実は私、神社への関心ではなく、この井戸のポンプに興味を惹かれました。
木製ハンドルが付いた昇進式ポンプ(手押しポンプ)で、「津田式」と書かれています。
私は昔、広島県に住んでいたことがあり、この「津田式」と書かれたポンプを子供の頃によく見ていました。
日本の鋳鉄製の井戸用手押しポンプは、1921年(大正9年)に広島の津田喜次郎が、「津田式ポンプ」を考案し、発売したのが始まりです。
津田喜次郎が創立した株式会社津田式ポンプ製作所は1970年(昭和45年)に倒産していますが、「津田式ポンプ」はその耐久性の良さから、今日においても広く現存しています。
ポンプには菱形の中に《大臣》と書かれたマークとともに、「ケーボー号」、「津田式」と書かれています。
津田式ポンプが商工大臣・藤沢幾之輔の称賛を受けたことから、1929年(昭和4年)に《大臣》の商標が出願されました。1941年(昭和16年)から広島の工場で本格的に製造されるようになり、同年の官報で菱形の《大臣》マークが社票と認められ、第一級規格品と認定されました。
今でも現役で働いている「ケーボー号」。懐かしかったので、アップしてみました。
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上野公園にある小松乙女の原木 ― 2022年04月07日 16時01分22秒
上野恩賜公園(上野公園)で発見された桜、「コマツオトメ (小松乙女)」です。
上野動物園正門近くにある、小松宮彰仁親王銅像(右奥)の横に原木があります。(2022年3月29日撮影)
小松宮彰仁親王銅像です。 (この桜はソメイヨシノです)
小松宮彰仁親王(こまつのみや あきひとしんのう)1846年(弘化3年)~1903年(明治36年))は、日本の皇族であり、陸軍軍人でした。
コマツオトメは、上野公園に植えられていた桜の中から、都職員の西田尚道氏により新品種として見いだされ、1989年(平成元年)に命名されました。
小松宮彰仁親王像の近くにあったので「小松」の名をとり、かわいらしく美しいことから「小松乙女」という名になりました。
コマツオトメ(小松乙女)はエドヒガン系の桜の栽培品種です。 ソメイヨシノと比べて花期はほぼ同じかやや早く、花弁は少し小さく、花色はわずかに濃くなります。
一時期、コマツオトメがソメイヨシノの片親であるという可能性が指摘されたことがありますが、その後のDNA解析などにより否定されました。現在ではコマツオトメがソメイヨシノの子であるという考えが有力のようです。
花びらが部分的にピンクに染まり、乙女の恥じらいを感じさせます。
コマツオトメは小松宮彰仁親王像前の原木の他、大噴水近く、国立西洋美術館前、さくら通り、不忍池の不忍通り沿いなどに、計10本以上植えられています。
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上野清水観音堂の「秋色桜」 ― 2022年04月07日 19時40分28秒
(2022年3月29日撮影)
清水観音堂の井戸端に植えられているヤエベニシダレには「秋色桜(しゅうしきざくら)」という名が付けられています。
春に咲くのに何故「秋色桜」?と思うかもしれませんが・・・・・
江戸時代に、当時日本橋に店を構えていた和菓子店の娘、まだ13歳の「お秋」が、花見の酔客でにぎわう井戸端の様子を見て、酔っ払いに桜が傷つけられてしまうのを憂えたのでしょうか、
「井戸はたの 桜あぶなし 酒の酔い」
と一句したためて桜の枝に吊して帰ったところ、当時の寛永寺住職であった輪王寺宮に大いに賞せられ、一躍江戸中の大評判になりました。
お秋は9歳から宝井其角に俳諧を学び、秋色女(しゅうしきじょ)および菊后亭秋色(きくごていしゅうしき) という俳号を名乗っていました。
お秋の俳号から、井戸端のこのヤエベニシダレには「秋色桜(しゅうしきざくら)」という名が付けられ、植え接がれながら今では9代目になるといわれています。
この句を基にしたお秋に関する美談は、今でも講談の「秋色桜」という演目で演じられています。
お秋を祖先とする元禄年間創業の老舗和菓子店「秋色庵 大坂家(しゅうしきあん おおさかや)」は今でも東京都港区三田に存在します。
「秋色庵 大坂家」公式サイトはこちら
「秋色庵 大坂家」による、「秋色」についてはこちら
「秋色庵 大坂家」による、「講談 《秋色桜》」についてはこちら
ヤエベニシダレ(八重紅枝垂 )は、エドヒガンから誕生した日本原産の栽培品種の桜です。
八重咲きで、花色がソメイヨシノやシダレザクラよりも濃いピンクの花が枝垂れます。
花期はソメイヨシノより遅く、シダレザクラやベニシダレと比べてもやや遅れて咲きます。
透明感のあるピンクの花色が重なって、きれいなグラデーションを作り出します。
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「没後50年 鏑木清方展」東京国立近代美術館 ― 2022年04月08日 18時55分20秒
東京国立近代美術館で「没後50年 鏑木清方展」が開催されているので行ってきました。
鏑木 清方(かぶらき きよかた、1878年(明治11年) - 1972年(昭和47年))は、明治から昭和にかけて活躍した日本画家です。
浮世絵系の挿絵画家からスタートした清方は、その出自を常に意識しながら、晩年に至るまで庶民の暮らしや文学、芸能のなかに作品の主題を求め続けました。
希代の美人画家として知られる清方ですが、本展では近代東京の庶民の生活を きめ細やかに描いた側面にも光をあてています。
第1章 生活をえがく
第2章 物語をえがく
第3章 小さくえがく
という3つの章で構成され、それぞれの章の中で年代を追って作品を紹介しています。
本展の注目作品は、鏑木清方の代表作として知られ、切手にもなりながら、1975年以来長きにわたり所在不明だった 《築地明石町》 です。
《築地明石町》と合わせて三部作となる《新富町》、《浜町河岸》も、《築地明石町》と共に2018年に再発見され、翌年に東京国立近代美術館のコレクションに加わりました。
『美術手帳』の記事によれば、この3作品をあわせた購入額は5億4千万円だったということです。
左から、鏑木清方 《浜町河岸》1930(昭和5)年 《築地明石町》1927(昭和2)年 《新富町》1930(昭和5)年
公式図録は、A4変形判(290×225mm)、両観音ページ付き、総頁数:312ページで、作品解説はもちろん、多数の論文やコラム、清方の絵をすみずみまで味わうためのブックガイド等を収録した没後50年の節目にふさわしい決定版の一冊です。コデックス装なので、180度きれいに開きます。税込2,800円です。
表紙カバーを開くとこんな感じになります。
美術館4階には「眺めのよい部屋」という休憩室があります。
今日は春らしい、ポカポカした陽気でした。 まだ、桜がきれいに咲いています。
同時開催の所蔵作品展「MOMATコレクション」では、春らしい展示がたくさんありました。
菊池芳文 《小雨ふる吉野 》 1914年 絹本彩色
川合玉堂 《行く春》 1916年 紙本彩色 重要文化財 ↓下は部分
春の陽気に誘われて、気が緩むとコロナにやられてしまいますね。
「没後50年 鏑木清方展」開催概要
開催会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
開催期間:2022年3月18日(金)~5月8日(日)
休館日:月曜 ※5月2日は開館
開場時間: 9:30~17:00(金・土曜は9:30~20:00) *入館は閉館30分前まで
※「鏑木清方展」以外の展覧会は10:00開場
観覧料: 一般/1,800円 大学生/1,200円 高校生/ 700円
※中学生以下無料。 障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。それぞれ証明できるものが必要。
※オンラインチケットはこちらから。
※本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4-2F)、コレクションによる小企画「新収蔵&特別公開|ピエール・ボナール《プロヴァンス風景》」(2F ギャラリー4)も観覧できます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
ホワイト マスターピース(White Masterpiece) バラ ― 2022年04月09日 07時57分55秒
ニヶ領用水の桜、花桃 ― 2022年04月09日 18時18分18秒
薄化粧(Usugesho) バラ ― 2022年04月10日 09時44分10秒
目黒川のコサギ ― 2022年04月10日 17時03分46秒
目黒川にいたコサギ(小鷺)です。
コサギ(小鷺、Egretta garzetta)は、ペリカン目、サギ科、コサギ属に分類される鳥です。
全身白色で、繁殖期や夏羽では2本の長い飾り羽を頭に持つのが特徴で、胸や肩にも飾り羽を持ちます。
よく「白鷺(シラサギ)」といいますが、「白鷺」という呼び方は、ほぼ全身が白いサギ類の総称として使われています。
ただ、コサギの2本の長い飾り羽や胸や肩の飾り羽が風になびく姿は、他の白鷺類よりも群を抜いて美しいので、日本画に多く描かれてきました。 「白鷺」といえばコサギを指す場合が多かったようです。
白鷺類の背の飾り羽はとても美しく、エグレット(Aigrette:帽子などの羽飾り)として利用されていました。(現在は規制されています)。 エグレット(Aigrette)はフランス語で白鷺のことです。
因みに英語でも白鷺のことをエグレットといい、綴りは( Egret )です。
海岸、河川、池沼、水田など浅い水辺で餌を探し、魚類、カエル、ザリガニなどを捕食します。
桜の枝に向かって飛び立ちました。
2022年3月28日に撮影したものです。 満開の桜が映って水面をピンクに染めています。
巣は樹上につくります。 水に囲まれた林を最も好み、集団になって営巣し繁殖します。
「コサギ」とはいっても立派な大人のサギで、言葉のサギみたいですが、子サギではありません。
オオサギ、チュウサギ、コサギの順に小さくなっていきます。冗談のような名前の付け方ですが、これもサギではなく、本当の話です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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