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「Transformation 越境から生まれるアート」アーティゾン美術館2022年05月30日 13時39分52秒

東京・京橋のアーティゾン美術館で、「Transformation 越境から生まれるアート」展が開催されています。
アーティゾン美術館


19世紀後半のマネや印象派をはじめ、前衛的な動向の相次ぐ出現に彩られるモダン・アートの背景には、美術をめぐる国際化の進展があります。
本展では、「越境」と「変化」を着眼点に、19世紀半ばから第二次大戦後までのヨーロッパ、日本、アメリカの美術を展望し、芸術家の創作における「越境」と「変化」の様相を、ピエール=オーギュスト・ルノワール、藤島武二、パウル・クレー、ザオ・ウーキーの4人の画家を特に取り上げ、 約80点の作品と資料により時期と地域の異なる Part 1 ~ Part 4 の、4つのエピソードで展開しています。


Part 1 歴史に学ぶ ー ピエール = オーギュスト・ルノワール

この章では、諸国の美術館訪問を通して先人の残した芸術との対話を重ね、自らの理想とする絵画の追求に晩年まで取り組んだルノワールを取り上げ、印象派の先駆者として位置付けられるマネや、モネ、ドガ、ラトゥール、モリゾ、カサットなど印象派の画家の作品展示と共に、ルノワールの形成期といえる創造の過程を解析しています。
クロード・モネ 《アルジャントゥイユ》 1874年 油彩・カンヴァス 43.0×70.0cm 公益財団法人石橋財団蔵


ルノワールはルーブル美術館など美術館に足繁く通い、模写に取り組んでいました。下の絵画はルノワール20歳の頃の模写作品です。
ピエール=オーギュスト・ルノワール 《ルーベンス作「神々の会議」の模写》 1861年 油彩、カンヴァス 45.8×83.5cm 国立西洋美術館蔵


ピエール=オーギュスト・ルノワール 《 少女 》 1887年 パステル・紙 60.8×46.0cm 公益財団法人石橋財団蔵

ピエール=オーギュスト・ルノワール 《モーリス・ドニ夫人》 1904年 油彩・カンヴァス 54.0×45.0cm 公益財団法人諸橋近代美術館蔵


フランス南東部の地中海に面した都市カーニュ=シュル=メールで、60代前半の頃にルノワールが住んでいた家を描いています。
ピエール=オーギュスト・ルノワール 《カーニュのテラス》 1905年 油彩・カンヴァス 46.3×55.0cm 公益財団法人石橋財団蔵

展示風景


Part 2 西欧を経験する — 藤島武二、藤田嗣治、小杉未醒

1905年末から約4年にわたりフランスとイタリアに滞在し西洋の油彩画の伝統を学んだ藤島武二、1913年に渡仏しパリこそ自らの主戦場とみなして世界と渡り合おうとした藤田嗣治、藤田と同年に渡仏し壁画の表現形式を受容しながらも帰国後は東洋的な主題と技法への傾倒を強めた小杉未醒。
第2章では自らの西欧経験を契機にその後の創作の指針を定めた3人の画家を取り上げています。

藤島武二 《 黒扇 》 1908‒09年 油彩・カンヴァス 63.7×42.4cm 重要文化財 公益財団法人石橋財団蔵

藤田嗣治 《横たわる女と猫》 1932年 油彩・カンヴァス 65.0×100.0cm 公益財団法人石橋財団蔵

展示風景
小杉未醒(放庵、放菴) 《山幸彦》 1917年 油彩・カンヴァス 194.6×300.5cm 公益財団法人石橋財団蔵


Part 3 移りゆくイメージ — パウル・クレー

画業初期、同時代のフランス美術に影響を受けたドイツ人画家クレーは、第一次大戦を経て、バウハウスのマイスターとして、あるいはシュルレアリスムの先駆者として、同時代の諸動向と呼応しつつ、多様なイメージのもとに受容されていきます。

パウル・クレー 《小さな抽象的̶建築的油彩(黄色と青色の球形のある)》 1915年 油彩・厚紙 24.1×34.3cm  公益財団法人石橋財団蔵

パウル・クレー  《ストロベリーハウスの建築工事》 1921年 油彩・厚紙 39.3×49.5cm 公益財団法人石橋財団蔵


Part 4 東西を超越する — ザオ・ウーキー

最終章では、第二次大戦後の抽象絵画をめぐる国際的な情勢を背景に、大戦後パリに移った中国出身の画家ザオ・ウーキーとその創作に着目しています。

ザオ・ウーキー 《水に沈んだ都市》 1954年 油彩・カンヴァス 59.5×73.0cm 公益財団法人石橋財団蔵

ザオ・ウーキーは、クレーの影響下に自らの様式を確立した後、同時代のフランスの抽象絵画やアメリカの抽象表現主義など、世界のさまざまな動向との接触を通してその造形言語を変化させていきました。

ザオ・ウーキー 《10.06.75》 1975年 油彩・カンヴァス 65.0×81.0cm 公益財団法人石橋財団蔵

展示風景


公式図録では、各章ごとにテーマを絞った論考とあわせ、これまで日本では未訳だったアンリ・ミショーがザオ・ウーキーに捧げたテキスト「墨の戯れ」を、作家・フランス文学者の小野正嗣氏が翻訳、オリジナル・テキストとともに収録しています。(税込2,200円)


開催会場:アーティゾン美術館 5階展示室
開催期間:2022年4月29日 (金・祝) 〜7月10日 (日)
休館日:月曜日 開館時間:10:00 ー 18:00(金曜日は20:00まで)
   ※入館は閉館の30分前まで
入館料:一般 WEB予約 1,200円、当日 1,500円 (この料金で同時開催の展覧会も観覧できます)   
  ※大学・専門学校・高校生無料 (要WEB予約)、中学生以下無料 (予約不要)
  ※障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料 (要予約)
チケット詳細は公式サイトへ(こちら



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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