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小松美羽展 岡本太郎に挑む―霊性とマンダラ2022年07月04日 21時01分00秒

川崎市岡本太郎美術館で、「小松美羽展 岡本太郎に挑む―霊性とマンダラ」が開催されています。
「小松美羽展 岡本太郎に挑む―霊性とマンダラ」
小松 美羽(こまつ みわ)は、長野県出身の現代アーティストです。
女子美術大学短期大学部卒業後、同大学の版画研究室の研究生として、同校に計4年間在籍しました。学位は学士で、女子美術大学特別招聘教授、東京藝術大学非常勤講師でもあります。

2020年、日本テレビ系列・24時間テレビ43「愛は地球を救う」のチャリTシャツをデザインし、放送内でもチャリティー・ライブペイントを行ったことでご存じの方も多いと思います。
余談ですが、完成させた作品は2,054万円で落札されたようです。


「小松美羽展」会場入口
「小松美羽展 岡本太郎に挑む―霊性とマンダラ」

「小松美羽展 岡本太郎に挑む―霊性とマンダラ」

長野県の豊かな自然の中で 生き物 の生と死を間近に見てきた経験から、 独自の死生観を形作ってきた小松は、次第に日本の神々の使いや神獣、人々の祈りといった 「見えない何か」からインスピレーションを得たモチーフを描くようになります。
「アートは魂を癒す薬である」と考える小松にとって、作品制作は祈りと共にあり、「神事」なのです。

「土地の神話や民話、伝承をその場で学び、作品に落とし込む制作方法に岡本太郎との共通項を感じる。」と小松自身が言うように、「霊性とマンダラ」をキーワードに、小松美羽が岡本太郎に挑みます。

本展では、銅版画から絵画や立体物へと表現の幅を広げた小松美羽の、学生時代から最近作までの作品90点余りで、小松美羽という稀有な魂の、純粋な祈りを通した創作活動の軌跡をたどります。

©Keiichi Tahara


 第1章 線描との出会い : 死、自画像、エロティシズム

展示風景

小松美羽 《ちょんこづいてた頃》 2004年 銅版画 54.5×79.7cm 作家蔵
『ちょんこづく』は長野地方の方言で、「調子に乗る」とか「いい気になる」といった意味になります。
2004年度女子美術大学優秀作品賞受賞、2006年度日本版画協会 版画展入賞作品。

小松美羽 《四十九日》 2005年 銅版画 50.0×80.0cm 作家蔵
当時の小松の代表作とも言われた本作ですが、「認められた喜びが、私を停滞させていたのだ」と、この作品を超える覚悟から、銅板の原版を切断してしまいます。本展には切断された銅版も展示されています。


 第2章 色彩の獲得 : 大いなる「目」との邂逅(かいこう)

展示風景

小松美羽 《上田原古戦場のベビーコマ様》 2014年 アクリル、ペン、板 130.5×162.0cm 個人蔵

小松美羽 《真田獣勇士の想い》 2014年 アクリル、キャンバス 116.7×364.0cm 個人蔵
絵画は皆そうですが、実際の作品を観ないとその細かい描写や表現が分かりません。
この子は上の絵のどこにいるでしょうか?

2014年に小松美羽が出雲大社へ奉納した 《新・風土記》 を出雲大社の協力で特別公開しています。
通常、奉納作品は一般公開されることはありませんが、作家たっての希望により、今回特別に借用・公開が実現したということです。
小松美羽 《新・風土記》 2014年 アクリル、墨、ペン、ダイヤモンド、紙 91.0×116.7cm 出雲大社


 第3章 開かれた「第三の目」 : 存在の律動(リズム)

2015年、タイ南部の洞窟で瞑想修行に入った小松は、アチャンと呼ばれる高僧の手ほどきによって、深い霊性的な体験に導かれます。小松の「別の世界が開かれたかのようだった」という体験は、アチャンによれば、こめかみに位置する「第三の目」が開かれたことによるといいます。

小松美羽 《河口湖の民話》 2013-2018年 130.0×324.0cm アクリル、墨、板 個人蔵

小松美羽 《シーライオン 川辺に咲く黄金の風》 2019年 アクリル、博多織、パネル 91.0×72.7cm
個人蔵


 第4章 霊性とマンダラ : 「大調和」の宇宙(コスモロジー)

ここは、本展の中核をなす展示室になります。
中心に置かれた岡本太郎作品《混沌》と、地球やマンダラ、生命などを表現した小松作品が響きあい、聖なる空間を創り出しています。

岡本太郎 《混沌》 1963年 ブロンズ 167.0×67.0×67.0cm 川崎市岡本太郎美術館蔵
小松美羽 《黒曜石―透明なる混沌》 2022年 黒曜石 作家蔵
左下の黒曜石をアップにしてみました。楽しいですね。

小松美羽 《山犬様 守護》 2018年 アクリル、金箔、FRP 24.6×64.7×50.0cm(バイコーン)、221.×64.7×50.6cm(ユニコーン)2点組 作家蔵

真言宗立教開宗1,200年を記念して、小松美羽が奉納画 《ネクストマンダラ ― 大調和》 を制作しました。
本作品は京都の真言宗総本山・東寺にて制作されたもので、掛軸に表装後、2023年に東寺に奉納されます。
本展では、掛軸として表装される前の、縦横約4メートルの超大作2点を初披露しています。
岡本太郎《混沌》を包み込む形で、両壁面に向かい合って2点の作品が展示されています。
小松美羽 《ネクストマンダラ ― 大調和》 2022年 アクリル、箔、本紙 2点組 各410.0×379.0cm 作家蔵(2023年10月8日東寺奉納予定)

展示は向かい合った形でしたが、別々に撮って左右に並べてみました。


小松美羽 《Area21-Whole Earth》 2022年 ミクストメディア 424.5×920.5cm 

小松美羽 《NEXT MANDALA ― 魂の故郷》 2021年 アクリル、箔、キャンバス 3点組 180φ/各231.5×145.0cm 個人蔵


第5章 未来形の神話たち : 抽象と象徴の冒険

展示風景


小松美羽 《仁王狛犬》 2022年 アクリル、キャンバス 2点組 各162.0×130.0cm 作家蔵

展示風景

小松美羽 《双の星の宿命を持つ神獣、そして門は開かれる》 2019年 アクリル、キャンバス 227.3×181.8cm 個人蔵

展示風景

今回新たに書き下ろされた横6.5メートルを超える作品《神話は未来形》には、抽象的なシンボルが多数描かれています。小松はかつてから瞑想中に降りてきたシンボルをスケッチしていました。
本展にも展示されている「エンテレヒー・シリーズ」にはその一つひとつがクローズアップされて描かれています。
小松美羽 《神話は未来形》 2022年 アクリル、キャンバス 162.1×651.5cm 作家蔵

小松美羽 《悪を聞くな―山犬―》 2018年 アクリル、金箔、FRP 2点組 49.4×22.3×53.1cm(バイコーン)、35.0×37.2×72.0cm(ユニコーン) 作家蔵


図録はA4変型215ページ、税込3,300円です。最近は図録も高くなっています (T_T )
でも、この展覧会の一般1,000円はめちゃくちゃ安いと思います。


開催会場:川崎市岡本太郎美術館 企画展示室
開催期間:2022年6月25日(土)~2022年8月28日(日)
休館日:月曜日(7月18日を除く)、7月19日(火)、8月12日(金)
開館時間:9:30-17:00(入館16:30まで) 
観覧料:一般1,000円、高・大学生・65歳以上800円、中学生以下無料
本展の観覧(会期中の常設展も含む)には、事前予約が必要となります。
日時指定の予約はこちら
本展の入館料で常設展も観覧できます。

小松美羽 オフィシャルサイトはこちら



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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