テス オブ ザ ダーバービルズ(Tess of the d'Urbervilles) バラ ― 2022年12月03日 08時47分27秒
テス オブ ザ ダーバービルズ(Tess of the d'Urbervilles)
作出年:1998年 作出国:イギリス(オースチン David Austin ) 系統:イングリッシュローズ [ ER : English Rose] / シュラブ [S: Shrub]
明るいクリムゾン色の中輪の花を咲かせます。咲き始めはカップ咲きで、やがてロゼット咲きへと変わっていきます。ダマスクの香りがします。
クリムゾン色というのは微妙な色合いで、濃く明るい少し紫がかった赤色です。彩度が高く、色相環上ではマゼンタ(明るく鮮やかな赤紫色)と赤の中間に位置します。
テス オブ ザ ダーバーヴィルズ(Tess of the d'Urbervilles = ダーバーヴィル家のテス)という、トーマス・ハーディの小説の題名から花名をとっています。この小説の日本語訳は「テス」という題名になっています。
「ヴァロットン ― 黒と白」三菱一号館美術館 ― 2022年12月03日 18時12分09秒
丸の内(東京都)にある三菱一号館美術館へ「ヴァロットン ― 黒と白」展を観に行ってきました。
スイスに生まれ、19世紀末パリの前衛芸術家グループ「ナビ派」に属したフェリックス・ヴァロットン(1865年~1925年)は、黒一色の木版画にこだわり続け、斬新な視点とフレーミング、モティーフの単純化やダイナミックな人物表現など、木版画に独自の境地を切り開きます。
本展では、希少性の高い連作〈アンティミテ〉〈楽器〉〈万国博覧会〉〈これが戦争だ!〉の揃いをはじめ、ヴァロットン芸術の真骨頂ともいえる「黒と白」で構成された木版画や資料など約180点を一挙に公開しています。
又、同じ時代を生きた画家、ロートレックの作品と比較できるコーナーもあります。
展示風景 フェリックス・ヴァロットン 《息づく街パリ 口絵》 1894年 ジンコグラフ 21.8×31.4 cm
展覧会は次の5つの章と特別展示で構成されています。
CHAPTER 1 「外国人のナビ」ヴァロットン―木版画制作のはじまり
CHAPTER 2 パリの観察者
CHAPTER 3 ナビ派と同時代パリの芸術活動
CHAPTER 4 アンティミテ:親密さと裏側の世界
CHAPTER 5 空想と現実のはざま
特別関連展示 ヴァロットンとロートレック 女性たちへの眼差し
展示風景
「死」をテーマに制作した木版画の一つです。左下に書かれた「L’ASSASSINAT(暗殺)」というタイトルが刺激的ですが、その場面を直接的に描写せず、腕が暗示的に描かれています。
フェリックス・ヴァロットン 《暗殺》 1893年 木版 14.7×24.7 cm
パリ6区にあるリュクサンブール公園の夕暮れの情景を描いた、油彩画です。ナビ派の影響が感じられる作品です。
フェリックス・ヴァロットン 《公園、夕暮れ》 1895年 油彩、厚紙 18.5×48.5 cm
展示風景
私の好きな作品です。
一見すると無邪気な子どもたちが描かれているように見えますが、よく観察すると、群れをなす子どもの中にいるのは警官と連行される貧しい身なりの男性です。無邪気ゆえに時に残酷さを伴う子どもの本質を風刺的に表しています。
フェリックス・ヴァロットン 《可愛い天使たち》 1894年 木販 14.8×24.5 cm
本展のチラシは会場出口に置かれています。チラシの裏表紙上部にはスタンプを押す空欄があり、設置されているスタンプを押すことができます。スタンプは3種類ですが、3つの期間に分けそれぞれ1種類しか押せません。
展覧会図録は縦25cm・横22cm、240ページで、エッセイ「領域としての黒(平野啓一郎)」、「ヴァロットンのこと(江國香織)」なども収録されています。
税込2,420円で、筑摩書房発行なので一般書店でも購入することができます。
「ヴァロットン ― 黒と白」開催概要
開催会場:三菱一号館美術館
開催期間:2022年10月29日(土) 〜 2023年1月29日(日)
休館日:月曜日、12月31日、1月1日
※12月26日、1月2日、1月9日、 1月23日は開館
開館j時間:10:00〜18:00 入館は閉館の30分前まで
※金曜日と会期最終週平日、第2水曜日は21:00まで
観覧料金:一般1,900円 高大生1,000円 中学生以下無料
※障がい者手帳をお持ちの方は半額、付添の方1名まで無料。
※詳細は展覧会公式サイト(こちら)で確認をお願いします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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