帆船「日本丸」、「海王丸」、そして「みらいへ」 ― 2023年09月12日 19時02分06秒
横浜ハンマーヘッドの新港ふ頭客船ターミナルに練習帆船「日本丸」と「海王丸」が並んで停泊しています。
左の橋は横浜ベイブリッジ、右の黒っぽい建物が「横浜ハンマーヘッド」の建物です。
横浜ハンマーヘッドは、客船ターミナルとホテル、商業施設、公園が一体となった複合施設です。
左側の日本丸と右側の海王丸の間に見えるクレーンがハンマーヘッド・クレーンで、1914年(大正3年)に貨物船用に新港埠頭の整備が完成した際に設置された、国内初となる港湾荷役専用のイギリス製のクレーンです。
金づちに似た形状から「ハンマーヘッド」と呼ばれて親しまれてきました。 「ハンマーヘッド」という施設名は、そのハンマーヘッド・クレーンが由来となっています。
日本丸は、独立行政法人・海技教育機構が保有する航海練習船です。
日本丸(2世)は、総トン数2,570トン、全長110.09m、幅13.8m、マスト高約50mで、最大搭載人員は190人(内実習生定員は120人)です。1984年に竣工しました。
船首像(フィギュアヘッド)は手を合わせて祈る女性の姿をしており、「藍青(らんじょう)」と名付けられています。
海王丸も独立行政法人・海技教育機構が保有する航海練習船で、日本丸とは姉妹船になります。
初代海王丸の後継船、「海王丸2世」として1989年に竣工しました。
初代海王丸は現在、富山県射水市海王町の「海王丸パーク」内で展示・公開されています。
総トン数は2,556トン、全長110.09m、全幅13.8mと、大きさも日本丸とほぼ同じです。
一見そっくりの姉妹船ですが、日本丸は船体横に濃く青いラインが1本、海王丸は薄く青いラインが2本入っていることで区別ができます。
海王丸(2世)の船首像は横笛を吹く女性で、「紺青(こんじょう)」と名付けられています。
正面から見ると、海王丸と日本丸のマストが重なって横に伸びたヤードが凄い数になっていました。
隣の海上保安庁施設には「みらいへ(MIRAIE)」が着岸していました。
みらいへ は、一般社団法人グローバル人材育成推進機構が保有する航海練習船です。
1993年3月に竣工し、2000年12月に日本の帆船として初めて世界一周航海を達成しています。
総トン数362トン(国際)、全長52.16m、型幅8.6mです。
大阪市が所有していた頃の「あこがれ」という船名を、グローバル人材育成推進機構が運用を始めた2014年に「みらいへ」に改名しました。
船首像は、死後白鳥になって飛び立ったといわれる、ヤマトタケルノミコトです。
日本丸は13日8時30分、海王丸は15日14時に離岸する予定です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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