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緋扇(ひせん) 牡丹2024年01月13日 08時52分24秒

緋扇(ひせん)
緋扇(ひせん) 牡丹
2001年に日本で作出された比較的新しい品種です。緋扇(ひせん)の名にふさわしい、真っ赤な大輪を咲かせます。

皇居三の丸尚蔵館「皇室のみやびー受け継ぐ美ー」2024年01月13日 16時04分12秒

改装の為休館中だった三の丸尚蔵館が、昨年11月に開館30年を迎え、装いを新たに「皇居三の丸尚蔵館」として開館しことを記念して「皇居三の丸尚蔵館 開館記念展 皇室のみやび―受け継ぐ美―」 が開催されています。
先日アップした「第1期」に続いて、「第2期」が1月4日から始まりました。
皇居三の丸尚蔵館「皇室のみやびー受け継ぐ美ー」
第2期は、「近代皇室を彩る技と美」をテーマに、明治時代以降に宮中において室内装飾として使用された美術工芸品類とともに、御即位や大婚25年(銀婚式)など皇室の御慶事を契機として制作された作品、さらに明治・大正・昭和の三代の天皇皇后にゆかりのある品々を紹介しています。
皇居三の丸尚蔵館「皇室のみやびー受け継ぐ美ー」

第1章:天皇皇后ゆかりの品々 ― 明治・大正・昭和
第2章:皇室の慶祝と宮殿を彩った調度
の2つの章で構成されています。

第1章 展示風景

奈良一刀彫の名工、森川杜園による、能楽『熊坂』に登場する平安時代の伝説的な盗賊・熊坂長範の置物です。
森川杜園(もりかわとえん) 《熊坂長範》(くまさかちょうはん) 1893年(明治26年) 木彫、彩色  [2月4日まで展示]

昭和天皇の御遺品として、秩父宮勢津子妃に贈られた品々です。
上左側:枕時計 服部時計店(昭和40年代)、上右側:昭和天皇在位60年記念貨幣 大蔵省造幣局 1986年(昭和61年)、下左側:カフリンクス 三越 大正~昭和、下右側: ルーペ カートン光学 昭和時代

私が本展を観に来た大きな目的のひとつでもある川合玉堂の作品で、大正天皇と貞明皇后が島津侯爵邸に滞在した際、玉堂が御前で制作したものです。
川合玉堂 《杜若に白鷺》 1917年(大正6年) 絹本着色  [2月4日まで展示]

こちらも川合玉堂の作品です。
私も初めて知りましたが、香淳皇后(昭和天皇の皇后)は川合玉堂に絵画の指導を受けていました。香淳皇后が玉堂との交流の記念に大切にしていた作品だといいます。
そういえば、御岳渓谷にある「玉堂美術館」の設立にも香淳皇后の支援があったといいます。
玉堂は絵画だけではなく和歌にもすぐれた作品を遺しています。本作は、和歌や文章とともに、草花や風景、人々の営みを素朴に描いた巻物になっています。
上: 大雪の海をも うめむ けはひ哉 おほ ふねの 汽笛とよむ や 浦の雪
下: 最中煮て しるこつくる や 雪の庵
川合玉堂 《雪の日》 昭和時代(20世紀) 紙本着色 [2月4日まで展示]

第2章 展示風景  正面に横山大観の大作 《日出処日本》 が展示されています。

舞楽「蘭陵王」を演じる姿を、様々な金工技法を駆使して作られています。面を取り外すことが出来、外すと演者の素顔が現れます。明治宮殿の鳳凰の間に飾られました。
海野勝珉(うんのしょうみん) 《蘭陵王置物》(らんりょうおうおきもの) 1890年(明治23年) 銅、銀、金、合金、彫金、象嵌 重要文化財

悠紀屏風(ゆきびょうぶ)は、新しい天皇が即位した際に行われる儀式で用いられる屏風です。
儀式で使う新穀は東日本の「悠紀(ゆき)地方」と西日本の「主基(すき)地方」からそれぞれ納められます。本作は大正度の屏風で、大正度の悠紀地方には愛知県が選ばれました。
(平成以降は、新潟、長野、静岡から東側の18都道県が悠紀地方、この3県より西の29府県が主基地方とされています。)
野口小蘋(のぐちしょうひん) 《大正度 悠紀地方風俗歌屏風》(たいしょうど ゆきちほうふぞくうたびょうぶ} 1915年(大正4年) 紙本着色  [2月4日まで展示]

縦約2.5m、横約4.5mという大作で、横山大観の代表作の一つです。
神武天皇の即位(紀元前660年)から2600年にあたるとされた記念の年に制作され、横山大観本人から昭和天皇に献上された作品です。
横山大観 《日出処日本》 1940年 紙本着色 皇居三の丸尚蔵館蔵
横山大観 《日出処日本》 1940年(昭和15年) 紙本着色


第2期の図録を販売していました。
A4サイズ40ページで、全出品作品の写真と解説、出品目録が記載されています。税込2,000円です。
皇居三の丸尚蔵館「皇室のみやびー受け継ぐ美ー」


「皇居三の丸尚蔵館 開館記念展 皇室のみやび―受け継ぐ美―」 開催概要
開催期間:令和5年(2023)11月3日(金・祝)〜令和6年(2024)6月23日(日) 
 ●第1期:「三の丸尚蔵館の国宝」 令和5年(2023)11月3日(金・祝)〜12月24日(日) (終了しました)
 ●第2期:「近代皇室を彩る技と美」 令和6年(2024)1月4日(木)〜3月3日(日) (開催中)
 ●第3期:「近世の御所を飾った品々」 令和6年(2024)3月12日(火)〜5月12日(日) 
 ●第4期:「三の丸尚蔵館の名品」 令和6年(2024)5月21日(火)〜6月23日(日) 
   ※各期で会期中、一部展示替えあり
休館日:月曜日(ただし月曜が祝日または休日の場合は開館し、翌平日休館) 、天皇誕生日および展示替え期間
開館時間:午前9時30分〜午後5時 (入館は午後4時30分まで)
入館料金:一般1,000円、大学生500円
  ※高校生以下及び満18 歳未満、満70 歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。 
  ※障がい者手帳をお持ちの方とその介護者各1 名は無料。 
  ※事前に日時指定予約をお願いします。
  ※無料入館対象の方、割引入館対象の方もご予約が必要です。 ただし、障がい者手帳等をお持ちのご本人および介護者各1 名のご予約は不要です。
  ※その他セット券などあります。詳細は公式チケットサイトへ。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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