田植えの頃 ― 2025年05月21日 18時38分48秒
横須賀市・千代ヶ崎砲台跡 ― 2025年05月14日 18時23分37秒
横須賀市西浦賀にある「千代ヶ崎砲台跡」を見に行ってきました。
千代ヶ崎砲台は、1892年(明治25年)から1895年(明治28年)にかけて、旧日本陸軍によって久里浜湾の北側の高台に建設された、東京湾を防衛するために構成された砲台の一つです。
千代ヶ崎には、千代ヶ崎砲台が築城される以前の江戸時代末期にも、江戸湾防禦に当たった会津藩によって、海防施設として平根山台場が築かれていて、ペリー来航の際にも警備に当たっていました。
この地は東京湾への入り口にあたる浦賀水道の西岸になり、外敵の侵入手段が艦船であったこの時代、防御線は房総半島側の富津岬(現:千葉県)と、三浦半島側の観音崎(現:神奈川県)を結ぶ線でした。
周辺では明治10~30年代にかけて、多くの要塞が建設され、中でも保存状態が良好な猿島砲台跡と千代ケ崎砲台跡は、2015年に「東京湾要塞跡」として国史跡に指定されました。
千代ケ崎砲台は、土・日・祝日に限り一般公開されています。
地下施設内部はボランティアによるガイドツアー参加者のみが見学できます。(無料、予約不要)
塁道の露天空間部分の擁壁は、凝灰質礫岩(ぎょうかいしつれきがん)という石材で造られ、長辺(長手)と短辺(小口)を交互に表面に向けるブラフ摘みという積み方がされています。
露天空間に設けられた施設の前面壁、あるいは露天空間と接する隧道の出入り口には、雨水に対する防水と帯水防止のため、高温で焼いた焼過煉瓦(やきすぎれんが)を用いています。
砲座は第一砲座から第三砲座まで3つあり、各砲座には28cm榴弾砲を据え付けた砲床が2つ配置され、3つの砲座で合計6門の28cm榴弾砲が備えられていたといいます。
地上部にはオオシマザクラが植えられていて、赤いサクランボが生っていました。
テレビ朝日系列の「帰れマンデー」が昨年収録に来たということで、休憩所に色紙が飾ってあります。
「千代ケ崎砲台跡」利用案内
公開日:土曜日、日曜日、祝日(ただし12月29日から1月3日はのぞく)
公開時間:3月から9月 9:30から16:30(入場は16:00まで)10月から2月 9:30から15:30(入場は15:00まで)
※悪天候が予想される場合は臨時休場の場合あり。
入場、ガイドツアー料金:無料
アクセス方法等、詳細については公式ホームページをご覧ください(こちら)。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
八戸市・蕪嶋神社のウミネコ(海猫) ― 2025年05月06日 16時02分16秒
青森県八戸市にある「蕪島(かぶしま)」は、ウミネコの繁殖地として有名です。
今から100年以上前の1922年(大正11年)に、「蕪島ウミネコ繁殖地」として国の天然記念物に指定されました。今ではウミネコを間近に見ながら絶景を楽しめる名勝地となっています。
島の頂上に鎮座する神社は「蕪嶋神社(かぶしまじんじゃ)」です。、島に山(やまへん)が付いて「蕪嶋神社」と表記されます。
蕪嶋神社は鎌倉時代の永仁4年(西暦1296年)に、市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)を福の神 弁財天として祀り、商売繁盛、漁業安全の守り神として古くから地元の人々の信仰を集めてきました。
2015年の火事で社殿が消失してしまいましたが、2020年に再建されています。
「蕪嶋神社」は「蕪」と「株」が同じ読みであることから、株価と人望の「株」が上がるご利益があるとも言われています。
古来よりウミネコは弁財天のお使いとされ、魚が多くいる漁場を教えてくれるので豊漁をもたらす鳥であり、幸運や富を運んでくれる神の使いとして大切にされてきました。
繁殖期の4~5月頃は島に菜の花が咲き、ウミネコにとっては卵を外敵から守るのに役立つといいます。
浜辺でもたくさんのウミネコが羽を休めています。蕪島の海岸には、沖に防波堤があるにもかかわらず、太平洋の荒波が押し寄せていました。
波の飛沫(しぶき)以外で白い点々に見えるのは、全てウミネコです。上空にもたくさんのウミネコが飛び回ります。
波が打ち寄せるギリギリのところまで、ウミネコたちが並んでいます。
岩の上に飛沫が飛んできても、平気でとまっていました。
蕪島は昔は島であった為、四方を海で囲まれ、天敵である動物が侵入しなかったことと、周辺海域にエサとなる魚が豊富にあったことが、ウミネコの繁殖地になった理由だと考えられています。
陸続きとなった参道を除く外周は柵で囲まれ、その全てがウミネコの羽休めの場になっています。
境内を歩く時はウミネコを踏ん付けないように、避けながら歩かなければなりません。
ウミネコのすぐ傍でじっと立っていると、靴の先をつついてきます。
人間に慣れていて、近づいても避けようとはしません。ハトよりも人慣れしています。神の使いですから、いじめる人間はいないんでしょうね。
気を付けていないと、天からフンが降ってきます。「ウン」が付いたと喜ぶ人もいるようで、実際、「ウン」が付いた人は社務所に行くと、ウミネコから幸運を授かったということで「会運(かいうん)証明書」という、「開運招福の絵馬」をいただけるそうです。
ウミネコが一斉に海側を向いているか、神殿側を向いているかは、風向きによって決まるようです。
「お前、何 ガンつけてんだよ!」 「そっちこそ、ジロジロ見るんじゃネエよ!」
同じウミネコでも、こちらのウミネコは気品があります。
草地にも岩場にもウミネコが白い点のように見え、すぐ目の前を掠めるように飛んでいきます。
ウミネコ(海猫)は、チドリ目、カモメ科、カモメ属に分類される鳥類です。ネコではありません。
「ミャアミャア」と鳴く声が猫の様なので、「海猫(ウミネコ)」の名が付きました。
日本では留鳥とされ、私の住居近くの横浜港でも、ユリカモメが北方に移動する夏の期間は、港にいるカモメは ほぼウミネコになります。
黄色い虹彩を持つ目の周りには鮮やかな赤い縁取りがあり、カモメの仲間の中でも怖い感じの顔つきをしています。
蕪島へは、3月頃になると繁殖の為多くのウミネコが飛来して営巣します。4月頃から産卵を始め、6月頃には雛がかえります。そして8月頃には幼鳥は蕪島を旅立っていくといわれます。
ウミネコの交尾は、オスがメスの背に飛び乗り、メスを踏みつけるように地面に押し付けます。
しばらくフミフミをしていますがその後オスはメスの背に座り、交尾の瞬間はオスがメスの後方に座ってチョンと尾羽をメスに押し当てるようにして行われます。
私、この行動を見ていると、いじめっ子が弱い子をいじめているとしか思えませんでした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
「世界一の桜並木」岩城山麓のオオヤマザクラ ― 2025年05月03日 09時44分00秒
「世界一の桜並木」と言われる、岩城山麓のオオヤマザクラを見に行きました。4月25日のことです。
桜並木には残雪が積み上がり、オオヤマザクラは部分的に蕾がピンクっぽく見える程度です。
津軽岩城スカイラインは積雪の為閉鎖中でした。
ソメイヨシノが満開の弘前市街地と比べ、標高差によってこんなに違いががあるんですね。
雪解け水が地面を濡らします。
根開きの雪がハート型になっていました。
何とかぼっくりが落ちていました。カラマツのように見えますが、地理的に違うかも・・・
せめてもの救いで、ミズバショウ(水芭蕉)が咲いていました。
左側の葉っぱが、ワンちゃんの顔のように見えます。
岩木山の桜並木(オオヤマザクラ)は、ウェザーニュースによると5月2日現在8分咲きでほぼ満開だそうです。
津軽岩木スカイラインから枯木平付近は、これから見頃を迎えるということです。
今日もご覧いただき、ありがとうございます。
十和田市 駒街道(官庁街通り)のソメイヨシノ ― 2025年04月29日 08時21分56秒
十和田市 官庁街通り(駒街道)と中央公園のソメイヨシノです。
十和田市役所の3階テラスから見ると、中央公園緑地の桜が満開になっていました。(4月24日撮影)
中央公園は緑地の他、野球場 、相撲場 、陸上競技場 、市民プール 、テニスコートなどを併設する総合公園で、その広い敷地に150本以上の桜が植えられています。
花の中心が赤っぽくなって、散り始めの兆候を表しています。桜開花予想では26日から“散り始め”になっていました。
市役所横の官庁街通りの桜も満開です。
官庁街通りには155本の桜と161本の松が植栽され、4列の並木を作っています。
長さ1,100メートル、幅36メートルの道の両側に、車道側には松、歩道側には松と桜の並木が続き、松の緑が桜のピンク色をさらに際立たせます。
この道は「駒街道」とも呼ばれています。
馬の産地であった十和田市には、旧陸軍の軍馬補充部が設置されていましたが、戦後間もなく軍馬補充部用地が開放された際、官公庁用地として整備されました。
すぐ近くには十和田市現代美術館があり、官庁街通り(駒街道)にも数多くのパブリックアートが点在します。
鈴木徹氏による 《慈しみ》という彫刻作品です。馬の頭に、桜の花が飾られていました。
中央公園緑地入口「桜の広場」に置かれている、小畠廣志作《馬蹄型カリヨン》です。
鈴木康広 《はじまりの果実》
青森といえば、リンゴです。
残像を残しながら落下するリンゴから、切り株の年輪のような波紋が広がっていきます。
それにしてもこのリンゴ、リアルで美味しそうですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
弘前公園の桜 ― 2025年04月28日 05時54分27秒
23日から25日にかけて青森に行ってきました。
弘前公園(弘前城)のソメイヨシノは満開でした。そろそろ散り始めているということで、これからはお堀の花筏が見頃になっていきます。
(写真は23日午後と24日夕方に撮影したものです)
東内門の奥には、1882年(明治15年)に植栽された、弘前城最古のソメイヨシノがあります。
西堀では、「弘前さくらまつり」期間中はボートの貸し出しが行われます。
西堀の両側には「桜のトンネル」が続き、弘前公園の西の外周をソメイヨシノの淡いピンクが彩ります。
中堀を、観光客を乗せた船が進んでいきます。
“春”ですね。 西堀に架かる「春陽橋(しゅんようばし)」です。
「春陽橋」は弘前城内では一番長い橋になります。
「鷹丘橋(たかおかばし)」です。弘前城は、1628年(寛永5年)に改称される以前は、鷹丘城(高岡城)と呼ばれていました。鷹丘橋の名は、お城の旧名に由来するものだと考えられています。
本丸の石垣と北の郭の間に架かる橋で、緩やかな傾斜があります。
本丸と二の丸を結ぶ「下乗橋(げじょうばし)」です。藩政時代、二の丸側には下馬札(げばふだ)が置かれ、藩士は馬から降りるよう定められていました。馬に乗ったまま渡れるのは藩主のみだったといいます。
弘前公園はソメイヨシノ(染井吉野)を中心に、枝垂れ桜、八重桜など、52種類約2,600本の桜が咲き誇ります。
開花時期がソメイヨシノより遅い品種も多く、ゴールデンウイーク中は各種桜の花や、ソメイヨシノの花筏が楽しめます。
綺麗なピンク色で大輪の桜が咲いていました。アーコレード(学名:Cerasus ‘Accolade’)という、英国で育成された桜です。
オオヤマザクラと小彼岸の交配によるもので、春だけではなく秋にも開花する二季咲きだということです。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
弘前城 夜景 ― 2025年04月27日 14時51分49秒
弘前公園(弘前城)の夜景です。
弘前城の本丸では、石垣の老朽化による改修工事をしていて、天守は曳家により平らな所に移されています。
今年中に、天守を元の位置に戻す工事の為の囲いを作るので、天守と桜と岩木山を同時に見られるのは今年が最後になるということです。なのに・・・岩木山の上に分厚い雲がかかっていました。
弘前公園では、ソメイヨシノと枝垂れ桜がちょうど見頃になっていました。
下の桜は「弘前枝垂れ」と言われています。
24日時点では桜吹雪にはちょっと早く、花筏が見られるのは今日以降になりそうです。
(弘前市役所の桜情報では、外堀が今日時点で “3部散り” だということです。)
二の丸にある、弘前公園で最長寿といわれるソメイヨシノです。旧藩士の菊池楯衛から1882年(明治15年)に寄贈されたもので、幹周は4.1メートル、樹高は約9メートルあります。
ソメイヨシノの寿命は80年位といわれますが、弘前公園のソメイヨシノは樹齢100年を越すものが300本以上あるということです。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
弘前城と桜 ― 2025年04月26日 17時45分46秒
23日から25日迄、青森に行ってきました。
3日間を通して晴れた日は無く、傘を差す機会が無かったことが何よりの幸運でした。
弘前公園、弘前城の本丸です。前日の雨で出来た水たまりに、弘前城天守が映っています。国指定重要文化財です。
弘前城本丸は2015年から石垣の老朽化による修理工事を進めています。現在は本丸内部の仮天守台に移動していて、石垣の上の天守の姿は見ることが出来ません。2026年秋には元の位置に戻るということです。現在の位置では、晴れていれば天守の左側に岩木山を見ることが出来ます。
天守前の看板には下記のように書かれています。(『 』内原文のまま引用)
『弘前城は津軽を統一した津軽為信が計画し、二代藩主信枚が慶長十六年(一六一一)に完成させた。
当初の天守は五層で本丸西南隅に構築されていたが、築城から十六年後の寛永四年(一六二七)に落雷により焼失した。
現在の天守は、江戸時代末期の文化七年(一八一〇)九代藩主寧親により、本丸辰巳櫓を解体新造したものである。
建築年代は新しいが、濠側の東・南両面には鉄扉窓をつけず、矢狭間だけとし、また、一・二層にはその中央に張り出しをつけ切妻破風、石落としを設けるなど子形式になっている。
江戸時代に建築され、現存する天守としては、東北地方唯一のものであり、小規模ではあるが、全国の城郭天守の中でも代表的なものである。』
弘前城の天守の三層目の屋根には、今も鯱(しゃちほこ)が残ります。
鯱とは、姿は魚で頭部は虎、尾ひれは常に空を向き、背中にはいくつもの鋭いトゲを持っているという想像上の動物です。 口から水を吹き出すという特徴があったため、特に城郭建築では火事への備えとして、屋根の上に設置されました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
昭和記念公園の桜 ― 2025年04月12日 21時03分52秒
5月25日(日)まで「フラワーフェスティバル2025」が開催されている 国営昭和記念公園で、ソメイヨシノ(染井吉野)が見頃後半になっています。
チューリップも多くの品種が見頃を迎えました。
今年は開園時間から午前10時までの30分間を「スペシャル撮影タイム」として、チューリップガーデンへの立ち入りを規制してくれているので、画面へ人物が写り込むことが無く、すっきりとした写真が撮れます。
今日は土曜日ということもあり、解放したとたんにチューリップガーデンは人で溢れ、歩くのもままならない状態になってしまいました。
青空に淡いピンクのソメイヨシノが上品です。花びらが散り始めの頃なので、ピンクが濃く見えます。
全体的には散り始めですが、日当たりの良い場所では散った花びらが絨毯のように敷き詰められていました。
水面に浮かんだ花びらが「寿」のくずし字のように見えて・・・・・
いちめんのなのはな の向こうにソメイヨシノが連なります。青空とピンクと菜の花の黄色が綺麗です。
寒咲菜の花(寒咲花菜)という種類で、早生品種だということです。
ムラサキハナナ(紫花菜)の中に黄色いナノハナ(菜の花)が混じって咲いていました。
ムラサキハナナは、別名オオアラセイトウ(大紫羅欄花)、ショカツサイ(諸葛菜)などとも呼ばれます。
ハーブの丘のブーケガーデンの中で、ヤエベニシダレ(八重紅枝垂)という枝垂れ桜が見頃になっています。
ブーケガーデンには約20品種の草花が植えられています。開花時期が違うので、長い期間美しい花を楽しむことが出来ます。
手前の花はネモフィラとリナリア(和名:姫金魚草)です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
森戸海岸のダイヤモンド富士? ― 2025年04月10日 16時16分16秒
4月8日夕、三浦半島西岸にある森戸海岸へダイヤモンド富士を見に行ってきました。
海の中(右上)に鳥居が立っています。
源頼朝が創建したといわれる「森戸大明神(森戸神社)」の鳥居で、鎌倉時代にはこの鳥居は神社と陸続きだったといいます。
雲が多い日で、ダイヤモンド富士は諦めていましたが、陽が沈みかけると雲が薄くなり、マジックアワーが始まりました。
富士山のシルエットは見えますが、山頂に雲が出ています。風もかなり強くて、波が立っています。
山頂の雲の中に太陽が沈んでいきました。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
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