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火葬場で金歯を換金2009年01月13日 20時46分27秒

今日、13日付の朝日新聞から。

公営火葬場から出る遺灰に含まれた貴金属を自治体が回収して換金したり、遺灰そのものを売却したりして、一部の自治体が収益を収入に組み入れているという。

火葬された後の遺灰には、歯の治療や人工骨などで使われた金・銀・パラジウムなどの貴金属が含まれているとか。
これを自治体で有効活用してもらえるなら、私は自分の遺灰が売却されても大賛成だ。
遺灰の所有権は1939年の大審院(今の最高裁)の判決で、遺族が持ち帰らなかった段階で所有権が放棄されたと見られているという。

朝日新聞社が東京都と政令指定都市など20の自治体に取材した結果、東京都と名古屋市が遺灰から貴金属を回収、売却をしている。
新潟、前橋、群馬県高崎の3市は遺灰そのものを業者に売却。
福岡市は業者が売却した貴金属の収益を2008年度から市に収めさせているという。
その他の政令指定都市は、「回収はしていない」としている。

さて、遺灰から貴金属がいくら回収できるんだろう?
ダントツに多いのは「名古屋市」!
子供の頃から「大阪のおばちゃんは必ず値切る。名古屋のおばちゃんは皆金歯」というイメージが私の中にあった。
名古屋の住宅には沖縄のシーサーのように金の鯱が乗っていると思い込んでいた私には、当然の結果である。

2007年度には名古屋市は1019万円の収益を上げている。
金2kg、銀7kgをはじめプラチナ、パラジウムなど合計で12kgの貴金属を回収したという(1年間で)。
東京都は金0.7kg、銀0.19kg、パラジウム0.5kgと桁が違う。金額では320万円。硬貨も約9万円あったとか。

この金額の差は、名古屋人は派手好き・金(きん)が好き!という個人的偏見を立証していると思ったのだが、理由はそれだけではないようだ。
名古屋市の公営火葬場の規模は、炉数46基と国内最大級。
それに、東日本では遺灰の大半を骨壷に入れるので、貴金属も骨壷に入ってしまっているのではないだろうか。
西日本では一部の骨のみを納める場合が多いという。

一方で、北九州市のように「人体を換金するのは不遜」と市民から反対の声があがって、1991年度以降売却をやめた自治体もある。

資源の有効活用をしてもらえるなら、無駄に処分してしまうより良いと思うのだが・・・

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