オカモト・ア・ラ・モード おしゃれの法則 ― 2025年06月15日 12時55分37秒
川崎市の生田緑地にある、緑に囲まれた美術館「川崎市岡本太郎美術館」。
1991年に岡本太郎所有の作品352点が川崎市に寄贈されたのをきっかけに、追加寄贈作品を含めて1779点を所蔵・展示するため、1999年10月に開館しました。
当館では常設展示として「オカモト・ア・ラ・モード おしゃれの法則」が開催されています。
「生活の中に色や形が溶け込んでいくことこそ、芸術としての意味がある」(『岐阜日日新聞』1965年3月10日号インタビューより)という言葉で表されるように、人間にとっておしゃれとは、肉体をより一層引き立てることから始まっており、おしゃれは戦いなのだと、岡本は考えていました。
本展では、ネクタイ、スカーフ、浴衣の生地、婦人服、法被、カフスボタン、各種アクセサリー等、絵画や彫刻だけでなく、ファッションデザインも多く手がけた岡本の「おしゃれ」に関する考え方とともに、岡本の作品を紹介しています。
展示風景 左から《誘う》 《森の掟》 《マスク》 《歩み》
左から 《駄々っ子》 《犬》 《美女と野獣》 スカーフ 《ゆったり》(椅子)
岡本太郎はスカーフのデザインもしていました。シルクシフォン製のスカーフです。
ネクタイ 1957-1982年 絹
展示風景
左から《サイコロ椅子》 《歩み》 《ひもの椅子》 《岡本太郎が着ていた服》 《自由な私 高知市政100周年 自由》(赤と青のハッピ) 《黒い顔》
「銀彩ゆかた」という、ゆかたのデザインもしています。タイトルは《かえる》のようです。
《坐ることを拒否する椅子》 陶器製です。でこぼこしていて痛そうなうえに、見られているようで、確かに座る気にはなれません。
アディダスのスポーツウエアのデザインも行っています。トレフォイルロゴ(月桂冠の三つ葉ロゴ)の文字が「TARO」になっているのは面白いですね。
adidas ADICOLOR Yellow Series Y2 Reversible Track Jacket 2006年 布
こちらもアディダスの、イエローシリーズのスニーカーです。
adidas ADICOLOR Hi Y2 TARO Okamoto 2006年 布、ゴム
《自由な私 高知市政100周年 自由》のTシャツです。
革製のファッション小物で、ポーチ、財布、キーケースなどが並んでいます。
1978年の作品で、タイトルは《顔》。
子どもが天に向かってリボンを掲げ る姿を題材に、川崎市立藤崎小学校創立30周年を記念して創られたブロンズ像です。子供達には「リボンちゃん」の愛称で親しまれているそうです。
《喜び》 1969年 繊維強化プラスチック(FRP.)
ファッションとは関係ないのですが、不気味かわいいのでUPしました。
左:《雑草》 1956年 陶器 右:《四ツ足》 1956年 陶器
「オカモト・ア・ラ・モード おしゃれの法則」開催概要
開催会場:川崎市岡本太郎美術館 常設展示室
開催期間: 2025年4月17日(木)~2025年7月13日(日)
休館日:月曜日
開館時間: 9:30-17:00(入館16:30まで)
観覧料:
●~7月6日(日) ※企画展とのセット料金 一般900円、高・大学生・65歳以上700円
●7月8日(火)~7月13日(日) ※常設展のみ開催 一般500円、高・大学生・65歳以上300円
※中学生以下は無料
同時開催 企画展「岡本太郎と太陽の塔―万国博に賭けたもの」 会期:7月6日(日)まで
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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