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オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語2025年12月14日 18時41分39秒

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上野の国立西洋美術館で「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」が開催されています。
国立西洋美術館「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」

会場エントランスの壁面装飾です。
国立西洋美術館「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」

19世紀美術専門の美術館として、特に印象派の作品を多く収蔵することで知られ、「印象派の殿堂」ともいわれる、パリのオルセー美術館。
そのオルセー美術館から約70点の印象派コレクションが来日しました。このような大規模来日は約10年ぶりだということです。
国立西洋美術館「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」

印象派の絵画は屋外の自然の陽光の中で、絵具を混ぜないことで色の濁りを抑えて色彩を明るく表現し、うつろう光や大気の効果をとらえた風景画をまず思い浮かべますが、彼らは室内を舞台とする作品も多く手がけました。
とりわけ生粋のパリジャンであったエドガー・ドガは、鋭い観察眼でとらえた室内の人物画に本領を発揮します。また、ピエール=オーギュスト・ルノワールは、穏やかな光と親密な雰囲気をたたえた室内画を多く描きました。

本展では、オルセー美術館の収蔵作品約70点を中心に、国内外の重要作品を加えた約100点の絵画・素描・装飾美術品を展示しています。
エドゥアール・マネ、クロード・モネ、ポール・セザンヌ、エドガー・ドガ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、カミーユ・ピサロ、ベルト・モリゾらの名作も一堂に会し、室内というテーマを通して印象派のもうひとつの魅力を、4つの章に渡って掘り下げていきます。

チラシです。A4・4面(A3二つ折り)の表の面を広げてみました。
国立西洋美術館「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」

第1章 室内の肖像 — 創作の空間で / モデルを映し出す部屋で
印象派の画家たちにとって、肖像画という絵画ジャンルは、人物を日常的な環境のなかに描き出し、その人となりや社会的な属性を表す試みでもありました。

今回は、若きエドガー・ドガの才気みなぎる代表作《家族の肖像(ベレッリ家)》が初来日を果たしました。
この作品は、フィレンツェに亡命していた画家の叔母の家族をモデルにしています。家族のそれぞれの性格や、お互いの心理的関係までもが、表情やポーズ、配置などの巧みな操作によって示唆されています。
エドガー・ドガ  Edgar Degas 《家族の肖像(ベレッリ家)  Family Portrait (The Bellelli Family)》 1858 -1869年 油彩/カンヴァス オルセー美術館蔵

第2章 日常の情景 — 気晴らし、夢想、親密さ
身の回りの暮らしに画題を求めた印象派の画家たちは、家族や仲間内での奏楽会、あるいは読書、針仕事といった、家庭での楽しみや息抜き、手すさびの情景をしばしば描きとめました。

19世紀当時、ピアノを持つことは裕福さと文化的な生活を意味し、その演奏は上流階級の子女の嗜みとされました。ルノワール独特の、透明感のある柔らかい筆使いで、少女たちの優美な表情を見事に捉えています。
ピエール=オーギュスト・ルノワール  Pierre-Auguste Renoir 《ピアノを弾く少女たち  Young Girls at the Piano》 1892年 油彩/カンヴァス オルセー美術館蔵

第3章 室内の外光と自然 — 取り込まれる風景、植物
印象派の自然や光への関心は、彼らが作品のなかで巧妙に戸外の風景や外光を室内に挿入し、ときに両者を浸透させていきます。

ガラス戸を開け、明るい戸外からほの暗い温室へと足を踏み入れる画家の妻を描いた作品で、明暗の効果や力強い筆触による鮮やかな着彩がみられます。バルトロメ夫妻がもてなすサロンには、アカデミックな画家から印象派まで、流派を越えて数多くの芸術家や文筆家が訪れたといいます。
本展では、本作で夫人がまとっている当世風のサマードレスもあわせて展示しています。
国立西洋美術館「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」
アルベール・バルトロメ  Albert Bartholomé 《温室の中で  In the Conservatory》 1881年頃 油彩/カンヴァス オルセー美術館蔵
《アルベール・バルトロメ夫人のドレス  Madame Albert Bartholomé’s Dress》 1880年 綿 オルセー美術館蔵

第4章 印象派の装飾 — 室内への新しいまなざし
印象派による室内への自然の取り込みは、壁面装飾のかたちで新しい芸術形式を生み出すことになります。

はじめ邸宅の室内装飾を想定していたクロード・モネの「睡蓮」の連作は、やがて公共建築を舞台とする「大装飾画」プロジェクトへと発展し、オランジュリー美術館の「睡蓮の間」へと結実します。
《睡蓮、柳の反映》の上部の欠損は、本作がフランスにあった第二次世界大戦時、作品疎開中に受けた湿気等の被害によるものと考えられています。
国立西洋美術館「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」
左:クロード・モネ Claude Monet 《睡蓮  Water Lilies》 油彩/カンヴァス 1916年
右:クロード・モネ Claude Monet 《睡蓮、柳の反映 Water Lilies, Reflections of the Weeping Willow》 油彩/カンヴァス 1916年 共に国立西洋美術館蔵


図録の表紙は、「エドガー・ドガ《家族の肖像(ベレッリ家)》」と、ピエール=オーギュスト・ルノワール《ピアノを弾く少女たち》の2種類があります。内容は同じです。
オンラインショップでも購入できますが、オンラインショップでの販売は《家族の肖像(ベレッリ家)》のみなので、レアな感じのする《ピアノを弾く少女たち》にしました。
国立西洋美術館「オルセー美術館所蔵 印象派―室内をめぐる物語」
A4変形サイズ、252ページのハードカバー上製本で、本展の全出品作品97点のオールカラー画像に加え、国内外の専門家による論文・コラムを日本語・英語で収録しています。税込3,300円です。

展覧会グッズのサブレがかわいいので買ってきました。
色々な形のサブレをオリジナリティあふれる世界で描くサブレの専門店「Sablé MICHELLE」の「ヴォヤージュサブレ」です。
 Sablé MICHELLE ヴォヤージュサブレ
ルノワールの《ピアノを弾く少女たち》をあしらった本展オリジナルの缶の中には、パリやピアノから連想されるかわいいサブレが詰まっています。
 Sablé MICHELLE ヴォヤージュサブレ
味は上から、いちご、ピスタチオ、ブルーベリー、チーズ、エッフェル塔はアールグレイ、ピアノはカカオです。星のように金平糖がちりばめられており、下段には空の旅をイメージした雲型の卵サブレが敷き詰められています。税込2,300円と、本展特製なのでサブレとしてはちょっとお高め。


開催会場:国立西洋美術館
開催期間:2025年10月25日[土]-2026年2月15日[日]
今後の休館日:月曜日、12月28日[日]-2026年1月1日[木・祝]、1月13日[火](ただし、1月12日[月・祝]、2月9日[月]は開館)
開館時間:9:30~17:30(金・土曜日は~20:00) ※入館は閉館の30分前まで
観覧料金:一般2,300円、大学生1,400円、高校生1,000円、中学生以下無料
  ※12月12日[金]-12月26日[金]は高校生無料観覧日
  ※障害者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料
  ※「一般」以外は要証明
  ※観覧当日に限り本展の観覧券で常設展も観覧できます
割引やチケットについての詳細は美術館公式ホームページへ(こちら



最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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