自衛隊の観測ヘリコプター「OH-6D」 ― 2024年12月09日 08時03分15秒
陸上自衛隊の観測ヘリコプター「OH-6D」が格納庫から出てきました。(陸上自衛隊立川駐屯地での航空祭にて)
「OH-6D」は1960年代にアメリカのヒューズ・ヘリコプターズ(現MDヘリコプターズ)が、モデル369として開発した小型ヘリコプター「OH-6A(愛称カイユース)」が原型になっており、1967年より川崎重工業がライセンス生産に着手し、自衛隊向けの機体は「OH-6 J」として生産が始まりました。
陸上自衛隊では「OH-6 J」の後継機として193機の「OH-6D」(機体記号31121-31313)を導入し、1979年から2020年3月まで運用してしていました。
観測機とは、戦場において敵軍の位置を確認し、また自軍の火砲の弾着観測などを行うことによって交戦に際しての情報収集を行う軍用機のことをいいます。
機種記号の「OH」は、航空着弾観測を表す Air Observation Post から「O」と、ヘリコプター(Helicopter)の「H」から付けられています。 この機体の機体記号(レジ)は「31172(JG-1172)」です。
「OH-6“D”」からはメインローターのブレードが4枚から5枚になっており、尾翼も「V」型から「T」型に変更されています。
パイロットの乗り込む胴体が卵型のセミ・モノコック構造のため、軽量で視界も広く取れます。その形状から「フライングエッグ(空飛ぶ卵)」の愛称もつけられています。
降着装置はスキッド式(2本のソリ型)で、地上で機体を移動する際にはソリの部分に車輪を取り付けて機体を持ち上げます。機体が軽量なので、2~3名の人員で手押しで移動することができます。
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