「デ・キリコ展」に行ってきました」 ― 2024年05月08日 17時15分50秒
上野の東京都美術館で開催されている「デ・キリコ展 - Giorgio De Chirico: Metaphysical Journey」に行ってきました。
ジョルジョ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico 1888年7月10日 - 1978年11月20日)は、20世紀の美術界を揺るがしたイタリアの画家・彫刻家です。
「形而上絵画(けいじじょうかいが)」と呼ばれる表現を生み出し、ダリなど後代のシュールリアリスムやポップアートの芸術家に大きな影響を与えました。
会場入口
独創的な形而上絵画で注目される中、古典的な絵画表現にも傾倒し、ルネッサンス期の古典絵画、バロック期の作品などの作風も取り入れ、ポップアートのような色彩など、関心の領域の広さが鑑賞者の目を楽しませてくれます。
ルノワールの影響を受けた《南の歌》(1930年頃)などは、正にルノワールとキリコが融合したような作品で、その表現力に驚かされます。
本展は、
SECTION1:自画像・肖像画
SECTION2:形而上絵画
SECTION3:1920年代の展開
SECTION4:伝統的な絵画への回帰 - 「秩序への回帰」から「ネオ・バロック」へ
SECTION5:新形而上絵画
の5つのセクションで構成され、初期から描き続けた自画像や肖像画から、画家の名声を高めた「形而上絵画」、西洋絵画の伝統に回帰した作品、舞台美術、そして晩年の「新形而上絵画」まで、世界各地から集まった油彩70点を含む110点の作品でデ・キリコ芸術の全体像に迫っています。
図録は、本展出品作の油彩、版画、彫刻、舞台衣装などをフルカラーで掲載し、イタリアのデ・キリコ研究の第一人者や、日本のイタリア美術の専門家による論文・エッセイも掲載しています。
ハードカバー、A4変形(W230mm×H305mm)、248ページで、税込3,000円です。
表紙はオレンジ色の《形而上的なミューズたち》と、黒の《予言者》の2種類から選べますが、内容は同じです。
「デ・キリコ展 - Giorgio De Chirico: Metaphysical Journey」開催概要
開催会場:東京都美術館
開催期間:2024年4月27日[土]~8月29日[木]
休室日:月曜日、7月9日[火]~16日[火] ※ただし、7月8日[月]、8月12日[月・休]は開室
開館時間:9:30~17:30、金曜日は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)
観覧料金:一般 2,200円/大学生・専門学校生 1,300円/65歳以上 1,500円 ※高校生以下無料
※土曜・日曜・祝日及び8月20日(火)以降は日時指定予約制(当日空きがあれば入場可)
※その他、無料及び割引があります。詳細は公式チケットサイトへ(こちら)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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