上野動物園のモノレール「40形」が運行を終了 ― 2019年10月31日 22時44分11秒
上野動物園のモノレール「40形」が今日、運行を終了しました。
上野動物園のモノレールは1957年12月に開業しました。正式名称は「東京都交通局 上野懸垂線」といい、日本最古のモノレールとして知られています。
このモノレールは動物園の遊技施設ではなく、鉄道事業法に基づく交通機関として東京都交通局の運営により営業運転を行っています。
2両編成の車両が東園駅と西園駅の間約331mを、約1分半で結んでいます。
運賃は大人(中学生以上)150円、小児(2歳以上)80円です。上野動物園内を走っているので上野動物園への入場料は別途必要です。
今日でその勤めを終える車体には「ありがとう40形」の文字が描かれています。
初代モノレールは「H形」といい、1967年1月には2代目の「M形」が採用されました。1985年4月に3代目の「30形」で運行され、2001年5月から現在の「40形」が走っていました。
モノレール開通当時、東京都交通局は、道路上を通る路面電車や路線バスは渋滞の影響を受けやすいとしてそれに代わる都市内交通手段を摸索しており、「新しい都市交通機関の試行」という形で運行が始まりました。
東京都によると、40形は導入18年を経て経年劣化が進んでおり、次回の定期検査前を以て運行休止することを決めたとのことです。
このモノレールは、1本のアームでレールにぶら下がる国内唯一の特殊な車両で車体のひずみが出やすく、他のモノレールとは全く互換性がないといいます。
老朽化が進んでいるうえ、新車両の製造に2両(連結)で計約18億円かかり、運行を続けるには、将来的にさらに電気系統の更新などで10億円以上の経費が必要だといいます。
都は将来的にモノレールの運行を再開するか、別の交通手段に変えるかは都民や有識者の意見を聞きながら検討すると言っています。
今日、上野動物園の入園口で下のようなビラが配られていました。出来ることなら新型車両で運行を再開して欲しいものです。そんなモノレール、「40形」に乗ってみました。
上は東園駅、下は西圓駅です。
東園駅には「ありがとう40形」のモノレールモックアップが設置してあります。
11月1日から運行休止の看板も掲示されていました。
写真撮影用として、11月24日(日)まで東園駅乗り場に車両を展示すると書いてあります。
東園駅入口です。
駅の券売機です。
入って来た「40形」を記念撮影する人の手が伸びます。
40形の運転席です。
車両内のプレート類を記念に撮影しておきました。
1両目と2両目ではイメージカラーが違うようです。
先頭と後方の座席は3列くらいが前向きですが、それ以外は背中合わせで景色が見やすいようになっています。
運転手さんはオサルさんではなく、普通のオッさんでした。
不忍池などの園内の景色が目前に広がります。
いつもは子供連れが多いのでしょうが、今日は殆どが大人の乗客です。
建設中で来年3月オープン予定の「パンダのふるさとゾーン」も見渡せます。
西園駅に着きました。モノレールや動物たちのイラストが迎えてくれます。
皆の想いをつづったメッセージカードを貼った「ありがとうメッセージボード」です。
「また のってね!」 って言われても、 ・・・・・乗れないじゃん!
東園駅と西園駅ではそれぞれスタンプを押すことが出来ます。
10月26日と今日(31日)乗車した人には乗車記念のオリジナルノベルティが配られました。
カードケースストラップと、乗車記念カードです。
左上がカード台紙の表紙、右下が開いたところです。
モノレールの写真が記念カードの「表」で、左のカードケースに入っている白い方が「裏」です。
東園駅と西園駅両方から乗ったので、2セット貰えちゃいました。
これって、東京都交通局から見ると無駄なような気がするんですけど、まっ、いいか。
切符は赤い(済)の印を押してもらえば記念に持って帰ることが出来ます。東園駅では裏側に押してくれました。記念カードの台紙に貼れるようになっています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://hoshino.asablo.jp/blog/2019/10/31/9171445/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。