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生誕100年 山下清展ー百年目の大回想2023年07月01日 15時23分04秒

旅の中での懐かしい日本の原風景や名所を貼絵で表現する天才画家、山下清。
その生誕100年を記念する大回顧展「生誕100年 山下清展 ー 百年目の大回想」が東京・新宿区のSOMPO美術館で開催されています。
生誕100年 山下清展ー百年目の大回想 SOMPO美術館

SOMPO美術館入口です。
生誕100年 山下清展ー百年目の大回想 SOMPO美術館

山下清(1922~1971)は、東京府東京市浅草区(当時)に生まれました。関東大震災により両親の故郷である新潟へ転居しましたが、幼少期から吃音と発達障害に悩まされ、12歳になると千葉県の養護施設「八幡学園」に入園します。そこで授業の一環として行われていた「ちぎり絵」に出会ったことで、独自の「貼絵」の技術を磨いていきました。

日本各地を自由気ままに旅する生活を好んだ山下清は、驚異的な記憶力をもち、スケッチやメモを取らずとも、旅先で見た風景を細部まで正確に思い出し、描くことができたといいます。
手で細かくちぎった紙片を緻密に貼り合わせることで創られた貼絵は、豊かな色彩と超技巧的な細部描写により心のこもった作品を創り出し、多くの人々の心を捉えました。
生誕100年 山下清展ー百年目の大回想 SOMPO美術館
チラシの作品は、《長岡の花火》 1950年 山下清作品管理事務所蔵

本展は、気ままな旅に持参したリュックや着ていた浴衣などの関連資料と併せて、緻密で繊細な表現、そして職人技といえる高い技術を示す貼絵など約190点の作品によって、「日本のゴッホ」とも呼ばれた放浪の天才画家、山下清の画業と人生を振り返る大規模な展覧会です。

多くの作品の横に山下清自身の言葉が添えられており、その純粋な発想に思わず くすっと笑ってしまいます。

生誕100年 山下清展ー百年目の大回想 SOMPO美術館
《グラバー邸》 1956年

第1章 山下清の誕生 ― 昆虫そして絵との出合い
では、山下清の幼少期に焦点を合わせて、鉛筆画や養護施設「八幡学園」への入学をきっかけに出合った「ちぎり絵」の作品が紹介されています。

第2章 学園生活と放浪への旅立ち
では、学園生活での出来事や友人、先生の姿が多く描かれています。紙をこよりにして使い絵画に立体感を表現するなど、技術の向上には目を見張るものがあります。

第3章 画家・山下清のはじまり ― 多彩な芸術への試み
では、ペン画や油彩にも挑戦した、多様な表現の作品を展示しています。

第4章 ヨーロッパにて ― 清がみた風景
1961年にヨーロッパ旅行へ出発した山下は、実際に旅した場所を作品にしています。細かく指でちぎった紙が貼絵とは思えない画面の繊細さを生み出し、彩(いろどり)を豊かにします。

第5章 円熟期の創作活動
長年酷使した目の不調から貼絵の作品が困難となっていた山下は、ペン画や陶磁器の絵付けなどを行うようになっていきました。
1965年から制作を始め、遺作となった「東海道五十三次」シリーズも展示されています。

エレベーター室の壁面に《パリのエッフェル塔》(1961年)が描かれていました。
生誕100年 山下清展ー百年目の大回想 SOMPO美術館

生誕100年 山下清展ー百年目の大回想 SOMPO美術館
《スイスの町》 1963年

公式図録はA4変型 224ページ。 税込2,500円です。
生誕100年 山下清展ー百年目の大回想 SOMPO美術館


開催会場:SOMPO美術館
開催期間:2023年6月24日(土)~9月10日(日)
休館日:月曜日(ただし7月17日は開館)
開館時間:午前10時から午後6時(最終入館は午後5時30分まで)
観覧料金:一般1,400円(1,300円)、大学生1,100円(1,100円)、高校生以下無料
  ※( )内は事前購入料金です。
  ※障がい者手帳の対象は、身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳・被爆者健康手帳の4種です。被爆者健康手帳はご本人のみ、他3種は介助者1名まで無料です。
  ※一般と小学生以下以外は要証明。


SOMPO美術館は、1976年7月に安田火災海上本社ビル(現:損保ジャパン本社ビル)の42階に開館した「東郷青児美術館」を前身とします。その後名称は幾度か変更されましたが、2020年7月、本社敷地内に別棟を新築して移転オープンし、「SOMPO美術館」という名称になりました。
中央は本社ビル、右下の建物がSOMPO美術館です。
生誕100年 山下清展ー百年目の大回想 SOMPO美術館

当初は「東郷青児美術館」として開館しており、現在では、東郷青児の初期から晩年までの油絵約70点を含む作品約240点と資料群を収蔵しています。
東郷青児 《望郷》 1959年 油彩/キャンヴァス 116.1×90.7cm  SOMPO美術館蔵

1987年にゴッホの《ひまわり》を3,992万1,750ドル(当時の為替レートで約53億円)で落札したことで話題になりました。
ゴッホは、「花瓶に挿されたヒマワリをモチーフとした油彩の絵画」を7点制作していますが、そのうちの一点、「ゴッホの《ひまわり》」を所蔵する日本唯一の美術館です。
フィンセント・ファン・ゴッホ 《ひまわり》 1888年 油彩/キャンヴァス 100.5×76.5cm SOMPO美術館蔵



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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