海上保安庁の灯台見回り船「LS-223はまひかり」 ― 2024年06月18日 14時21分10秒
海上保安庁の“灯台見回り船”「LS-223 はまひかり」が横浜の海上保安庁施設から出てきました。
「灯台見回り船」というのはあまり聞かない分類です。横浜海上保安部には「LS-223 はまひかり」1隻しかありません。
LSは、「Light-House service vessel Small」の略です。排水量50トン以上を LM、50トン未満を LSとして分類しています。「はまひかり」は21トンなのでLSになります。
灯台見回り船は灯台、灯浮標、電波標識など航路標識の維持、管理を行う船で、灯台設備の消耗品の補充や、点検修理の他、灯台守への生活物資の補給なども任務に入ります。
「LS-223 はまひかり」は、総トン数21トン、全長17.5m、幅4.3mと、海上保安庁の船としては小さめですが小回りが利き、水深が浅い所や、狭い場所にも入っていけます。
「はまひかり」の「はま」は横浜の「浜」、「ひかり」は灯台の「光」に由来しているようです。
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海上保安庁の巡視艇「PC35 いそづき」 ― 2024年04月27日 15時18分22秒
海上保安庁の巡視艇「PC35 いそづき」が巡視から帰ってきました。
「PC35 いそづき」は、海上保安庁 、第三管区海上保安本部、横浜海上保安部に所属する巡視艇です。PCは、Patrol Craft の略になります。
公称船型は23メートル型で、23メートル型の船は「PC31」から「PC45」まで15艇を全国の海上保安庁で所有しています。一番船は「PC31 ことなみ」で、高松(第六管区)に所属しています。このクラスの船を「ことなみ型巡視艇」といいます。
「PC35 いそづき」は、2014年3月に横浜海上保安部に配属されました。
23メートル型といいますが、全長は27メートルあります。最大幅は5.6メートル、総トン数は64トンです。
後方に見える塔は、634メートルの高さを誇る「東京スカイツリー」です。
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118番を知っていますか? ― 2023年12月30日 12時40分59秒
海上保安庁の巡視船「PL31 いず」です。船首の向こうに見える橋は横浜ベイブリッジです。
PL(Patrol Vessel Large)とは、700トン型以上の大型巡視船でヘリコプターを搭載しない物をいい、大きさから3500トン型、2000トン型、1000トン型に分けられます。「PL31 いず」は3500トン型で、PLの中では最大クラスになります。
海上保安庁・第三管区海上保安本部所属の救難強化巡視船で、海上保安庁初の災害対応型巡視船として医務室や病室、手術台などと共に各種医療用機器が配備されています。
救難のための特殊な技能・知識を有する潜水士も乗船しており、自航式水中テレビ(ROV)や超音波海中捜索装置(海底地形探査用ソナー)も備え、優れた海中捜索活動を可能としています。
総トン数は3,768トン、全長110.4mで、ヘリコプターは搭載していませんが、ヘリコプター甲板を装備しています。
夕景の中の「いず」です。
海難事故があった場合の、海上保安庁への緊急通報用電話番号は「118番」ですが、認知度が薄くほとんど浸透していません。
運用を開始した2000年5月1日から2023年11月30日までに計1339万件余の通報がありましたが、その内99%以上が“間違い や いたずら電話”だったといいます。 今年11月だけのデータでもその割合はほぼ変わっていません。(海上保安庁資料 118番通報実績 より)
海上保安庁では2019年から、海での事件・事故の緊急通報用番号「118番」のイメージモデルに、元AKB48の篠田麻里子さんを起用してきました。
12月20日、海上保安庁は2024年の新イメージモデルに、NHKの『おかあさんといっしょ』で「うたのおねえさん」を務めた小野あつこさんを任命したと発表しました。
5年間イメージモデルを務めた篠田麻里子さんからの“モデルチェンジ”(?)で、「118番」の認知度を上げて欲しいものです。
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海上保安庁 MH912 るりかけす Sikorsky S-76D (JA912A) ― 2023年11月14日 17時42分45秒
先日海上保安庁の巡視船「PLH03 さがみ」が一般公開された際に船上で展示されたヘリコプター、 「MH912 るりかけす (JA912A) 」です。
アメリカ合衆国のシコルスキー・エアクラフト社が開発した、双発ターボシャフトエンジンの中型ヘリコプター、「Sikorsky S-76 D」という機体です。
2015年3月、鹿児島海上保安部(第十管区)の巡視船「PLH03 おおすみ」に配置され、「おおすみ」が横浜海上保安区(第三管区)に配属替えされた時に、一緒に横浜へやってきました。その後「おおすみ」は「「PLH03 さがみ」と改名しています。
ヘリコプターの前で記念撮影なども出来るように展示されており、めったにない機会なので自分でも飽きるくらい写真を撮ってきました。
飽きないで見てやってくださいませ。
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海上保安庁の巡視船「PLH03 さがみ」一般公開 ― 2023年11月03日 22時11分22秒
横浜ハンマーヘッドは、2019年10月31日に横浜の新港ふ頭にオープンした、客船ターミナルとホテル、商業施設、公園が一体となった複合施設です。
大きなクレーンは、「横浜ハンマーヘッド」という施設名の由来となったハンマーヘッドクレーンです。
11月1日~8日は「海と灯台ウィーク」で、横浜ハンマーヘッドが4周年を迎えたということから、今日と明日の2日間、「PLH03 さがみ」がここで一般公開されています。
一般公開には多くの人が列を作っていました。
近くで見るとかなり迫力があります。
「PLH03 さがみ」は、海上保安庁のヘリコプター1機搭載型巡視船です。
1979年10月に竣工し、「PLH03 おおすみ」として鹿児島海上保安部(第十管区)に配属されていましたが、2019年12月付けで横浜海上保安部(第三管区)へ配置替えになりました。
その後2022年2月に「PLH03 さがみ」と改名しています。
総トン数:3,100トン、全長:105.0メートル、幅:15.0メートルで、エリコンKD 35mm機関砲を単装しています。
船内から横浜港観光レストラン船「マリーンルージュ」が出航していくのが見えました。
ブリッジです。
白い矢印の所が今この船のいる場所です。(白い矢印は分かりやすい様に私が追加したものです)
この場所はヘリコプターの格納庫になります。
搭載しているヘリコプターは、「シコルスキー76D型」で、2015年3月「PLH03 おおすみ」に配属され、そのまま船と共に横浜にやってきました。 「るりかけす」という名が付けられています。
正面から見ると愛嬌のある顔をしています。 J1・川崎フロンターレの「ふろん太」くんみたいです。
「PLH03 さがみ」の一般公開は明日も開催されます。
11月4日(土)公開時間 10時~15時 ※最終乗船 14時30分
場所:新港ふ頭9号岸壁
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海上保安庁の巡視艇「PC 16 はまなみ」 ― 2023年08月18日 17時18分26秒
船尾が見える大きい船は、ヘリコプター2機搭載型巡視船「PLH32あきつしま」です。
海上保安庁の消防船「FL01 ひりゅう」が桟橋に着岸しています。
海上保安庁施設から、横浜ベイブリッジの方へ向かっていきました。
帰ってきた「PC16はまなみ」です。
赤い灯台は「横浜北水提灯台(よこはまきたすいていとうだい)」といい、初点灯から127年が経っており、「東京湾内に現存する灯台で最も古い(横浜海上保安部)」ものだそうです。
全長35.0 m、最大幅6.30m、総トン数110トンで、35メートル型の大型巡視艇に区分されます。1996年(平成8年)3月に就役しました。
巡視艇の「PC」は「Patrol Craft」の略 で、大きさにより35メートル型、30メートル型、23メートル型に分けられます。 海上保安庁では、35メートル型以下の船は「巡視艇」、それより大きい船を「巡視船」といいます。
対岸の瑞穂ふ頭には米軍の輸送艦や音響測定艦などが並んでいます。
海上保安庁施設の船溜まりに戻るようです。
最近増えている海難事故や海水浴客の事故を耳にするたびに、その存在の有難さを実感します。
海での事件・事故は「118番」へ。 (と、元AKB48の篠田麻里子さんも言っています)
ポスターの画像は海上保安庁のホームページより。
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海上保安庁の巡視船「PL10 ぶこう」 ― 2023年07月09日 16時20分32秒
海上保安庁に所属する船艇の内、巡視船、巡視艇には以下のような区分があります。
ヘリコプター2機搭載型巡視船 PLH (Patrol Vessel Large With 2 Helicopter)
ヘリコプター1機搭載型巡視船 PLH (Patrol Vessel Large With 1 Helicopter)
大型巡視船 PL (Patrol Vessel Large)
中型巡視船 PM (Patrol Vessel Medium)
小型巡視船 PS (Patrol Vessel Small)
高速特殊警備船 PS (Hight Speed Special Patrol Vessel)
巡視艇(大型) PC (Patrol Craft)
汎用巡視艇(小型) CL (Craft Large)
高速巡視艇 CL (Craft Large)
後方の大きな船は、商船三井の自動車運搬船「CARNATION ACE」です。
PL(Patrol Vessel Large)とは、700トン型より上の大型巡視船でヘリコプターを搭載しない物をいい、大きさから3500トン型、2000トン型、1000トン型に分けられます。
「PL10 ぶこう」は総トン数約1,500トン、全長96m、最大幅11.5mで、PL型の中でも小さいクラスの1000トン型になります。
ベイブリッジをくぐって、こちらにやってきました。
この船は2012年(平成24年)4月に就役し、第十一管区(那覇)に配属されましたが、2016年(平成28年)10月に第三管区(横浜)配属になりました。船名も「もとぶ」から「ぶこう」に変更されています。
2016年11月に第十一管区(那覇)に配属された「PL13」が「もとぶ」の船名を引き継ぎ、この「PL13 もとぶ」も2018年4月から第三管区(横浜)に配属され、2019年12月に再び第十一管区の石垣海上保安部に配置替えになりました。
大さん橋の近くにある海上保安庁施設に停泊しているのをよく見かけますが、港内を航行している場面はあまり見られません。
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海上保安庁のヘリコプター搭載型巡視船「PLH03 さがみ」 ― 2023年07月05日 11時00分00秒
海上保安庁のヘリコプター搭載型巡視船「PLH-03 さがみ」です。横浜港を航行していました。
向こう岸は、瑞穂埠頭にあるアメリカ陸軍及び海軍の港湾施設「ノース・ドック」です。
向こうの船は、アメリカ海軍のセーフガード級 救難・サルベージ艦「USNS サルヴォア (USNS Salvor, T-ARS-52) 」です。(サルヴォアについてはこちら)
「PLH03 さがみ」は、1979年の竣工時には「PLH03 おおすみ」という名でしたが、2019年12月に鹿児島海上保安部(第十管区)から横浜海上保安部(第三管区)に配属替えされ、2022年2月に「PLH03 さがみ」に改名されました。
2023年3月に大型巡視船船長として女性初の中林久子船長が就任したことで話題になりました。
総トン数は3,100トン、全長105m、幅15mで、ヘリコプター1機搭載型の大型巡視船です。
PLH のPL(Patrol Vessel Large)は、700トン以上の大型巡視船をいい、ヘリコプターを搭載する大型巡視船は「H」が付いて「PLH(Patrol Vessel Large with Helicopter)」になります。
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世界最大級の巡視船「PLH32 あきつしま」 ― 2023年05月22日 09時40分54秒
海上保安庁の巡視船「PLH32 あきつしま」です。通常は横浜にある海上保安庁施設に停泊しています。
巡視船「あきつしま」は、1992年4月に竣工した「しきしま」に次ぎ、しきしま型巡視船の2番船として2013年11月から運用されています。
全長約150m、総トン数約6,500トンと、「巡視船」としては世界最大級を誇ります。
ヘリコプターを2機搭載できる、大型巡視船です。
「あきつしま」は漢字では秋津島又は秋津洲と書き、『古事記』では「大倭豊秋津島(おおやまととよあきつしま)」、『日本書紀』(720年完成)では「大日本豊秋津洲(おおやまととよあきつしま)」と表記される、「日本の本州の古代の呼称」です。また、転じて日本の異名の1つにもなっています。
手前にいるのは、神奈川県警 横浜水上警察署 最大の警備艇「神1 しょうなん」と、「神11 やまゆり」です。
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シコルスキーS-76D JA918A しらさぎ ― 2023年05月16日 18時44分44秒
海上保安庁のヘリコプター搭載型巡視船「PLH03 さがみ」のヘリコプター甲板に「シコルスキーS-76D JA918A しらさぎ」が着艦していました。
「PLH03 さがみ」は、「PLH03 おおすみ」という名でしたが、2019年12月に鹿児島海上保安部(第十管区)から横浜海上保安部(第三管区)に配属替えされ、2022年2月に「PLH03 さがみ」に改名されました。2023年3月に大型巡視船船長として女性初の中林久子船長が就任したことで話題になりました。
で、この「シコルスキーS-76D JA918A しらさぎ」は、神戸に本部を置く「第五管区」に所属するヘリコプターだったはずですが・・・
さらにズームアップしてみました。「MH918 しらさぎ JA918A」という文字が読めます。
シコルスキー S-76(Sikorsky S-76)は、アメリカ合衆国の航空機メーカー、シコルスキー・エアクラフト社が開発した双発ターボシャフトエンジンの中型ヘリコプターです。
海上保安庁ではS-76C、C+、C++、Dと採用されてきました。現在はS-76Dが主流となっています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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