Google
WWW を検索 ほしのつぶやき を検索

ハイヌウェレの彫像 久保寛子2024年04月27日 18時18分18秒

横浜の「象の鼻パーク」に、ガリバーを連想させる巨大な像が展示されていました。
ハイヌウェレの彫像 久保寛子

これは横浜トリエンナーレと連携した屋外展示で、久保寛子さんの 《ハイヌウェレの彫像》 という作品です。 
ハイヌウェレの彫像 久保寛子
久保寛子さんは、先史芸術や民族芸術、文化人類の学説に取材しながら、生活に身近な素材を用いて、農耕や偶像をテーマに作品制作を行っているアーティストです。

世界各地に、殺された神の死体から作物が生まれたとする「ハイヌウェレ型神話」というものがあり、ハイヌウェレは、インドネシアのセラム島で暮らすヴェマーレ族に伝わる神話に登場する女神の名前です。
ハイヌウェレの彫像 久保寛子

この作品の表面に使用している“土”は、人間の創作活動において最も古い素材であり、世界や人間の始まりを“泥”や“粘土”として表現する神話も多く存在します。
仰向けに寝そべる断片化された女性像は、雨や日光や風の影響を受けて時間とともに変化します。
昨夜から降り続いた雨で、土の表情も変わっていったようです。
ハイヌウェレの彫像 久保寛子
横浜港大さん橋国際客船ターミナルには、大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」と「にっぽん丸」が着岸していました。

作品は、4月29日(月・祝)まで展示されます。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

海上保安庁の巡視艇「PC35 いそづき」2024年04月27日 15時18分22秒

海上保安庁の巡視艇「PC35 いそづき」が巡視から帰ってきました。
海上保安庁の巡視艇「PC35 いそづき」
「PC35 いそづき」は、海上保安庁 、第三管区海上保安本部、横浜海上保安部に所属する巡視艇です。PCは、Patrol Craft の略になります。
海上保安庁の巡視艇「PC35 いそづき」
公称船型は23メートル型で、23メートル型の船は「PC31」から「PC45」まで15艇を全国の海上保安庁で所有しています。一番船は「PC31 ことなみ」で、高松(第六管区)に所属しています。このクラスの船を「ことなみ型巡視艇」といいます。
海上保安庁の巡視艇「PC35 いそづき」
 「PC35 いそづき」は、2014年3月に横浜海上保安部に配属されました。 
23メートル型といいますが、全長は27メートルあります。最大幅は5.6メートル、総トン数は64トンです。
海上保安庁の巡視艇「PC35 いそづき」
後方に見える塔は、634メートルの高さを誇る「東京スカイツリー」です。



今日もご覧いただき、ありがとうございました。

「五ヶ村堀緑地」のバラ2024年04月26日 19時02分19秒

小田急小田原線・向ヶ丘遊園駅から生田緑地ばら苑藤子・F・不二雄ミュージアムに歩いていくと、途中「ニヶ領用水(新川)」沿いに「五ヶ村堀緑地」という緑道があります。
ここは向ヶ丘遊園という遊園地があった頃に、駅から遊園までを結ぶモノレールが通っていた場所です。

生田緑地ばら苑は今年の春は5月9日(木曜)〜5月26日(日曜)の期間限定の開園で、まだ開園していませんが、緑道にはすでに多くのバラの花が咲いて、通る人の目を楽しませています。
いくつかピックアップしてみました。

カクテル
カクテル

コーネリア
コーネリア

スヴニール ドゥ アンネ フランク
スヴニール ドゥ アンネ フランク

モッコウバラ(木香薔薇)白
モッコウバラ(木香薔薇)白
モッコウバラ(木香薔薇)白

ダブル ディライト
ダブル・ディライト

チャールストン
チャールストン

プリンセス ミチコ
プリンセス ミチコ

ローズ エイジ
ローズ エイジ
ローズ エイジ

万葉
万葉


オバケのQ太郎とO次郎
オバケのQ太郎とO次郎



今日もご覧いただき、ありがとうございました。

赤い靴はいてた女の子2024年04月25日 17時08分08秒

横浜・山下公園にある「赤い靴はいてた女の子」の像です。 
1979年に「赤い靴を愛する市民の会⇒赤い靴記念文化事業団(現在は存在していないのかもしれません)」から寄贈されました。
赤い靴はいてた女の子の像
ちょっと悲しそうな表情の少女の像です。
1922年(大正11年)に発表された野口雨情作詩の童謡『赤い靴』のイメージをモチーフにして創られた像で、実話をもとに書かれた詩です。

『赤い靴』  作詞:野口雨情 作曲:本居長世

1、 赤い靴(くつ) 履いてた 女の子 
   異人(いじん)さんに 連れられて 行っちゃった
2、 横浜の 埠頭(はとば)から 汽船(ふね)に乗って 
   異人さんに 連れられて 行っちゃった 
3、 今では 青い目に なっちゃって 
   異人さんの お国に いるんだろう 
4、 赤い靴 見るたび 考える 
   異人さんに 逢(あ)うたび 考える

5、 生まれた 日本が 恋しくば 
   青い海眺めて ゐ(い)るんだらう 
   異人さんに たのんで 帰って来(こ)
(5番は公表はされなかったものの、1978年になって発見された草稿にあったものです)

この詩は、岩崎かよ の娘である佐野きみ(1902年7月15日 - 1911年9月15日)(佐野は戸籍上の姓)がモデルとされています。
野口雨情が札幌の新聞社に勤めていた1907年頃に岩崎かよ と親交があり、かよ から聞いた話を基に1921年にこの詩を創りました。(曲が完成して発表したのは1922年)

1907年頃 かよ は娘の きみ を養女に出し、その養育をアメリカ人宣教師のヒュエット夫妻に託すことになりました。ヒュエット夫妻が本国に帰る事になった時 きみ も一緒にアメリカに渡ったと母親の かよ は思いこみ、渡米したと信じたまま一生を過ごしました。
実は、ヒュエット夫妻が本国に帰る事になった時 きみ は結核に冒されていて渡米できず、鳥居坂教会の孤児院「永坂孤女院」に預けられることになったのです。そして、きみは孤児院で母親に会うこともできないまま、9歳で他界しました。
野口雨情は、娘がアメリカへ渡って生きていると信じ込んでいた母親の話を基に、この詩を創ったのです。

詩の内容も悲しい感じがしますが、そのもとになった現実はもっと悲しいものでした。

※ 以上は定説とされるもので、細かい事実関係で異論を唱える人もいます。

この像のミニチュア版は千個近く作られ、そのうちの一つは横浜駅の中央通路に設置されています。横浜の人は駅での待ち合わせ場所として活用しているのですが、ミニチュア版はかなり小さいのでその存在に気付く人は少ないようです。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

横浜トリエンナーレ 旧第一銀行横浜支店& BankART KAIKO2024年04月24日 15時22分09秒

横浜美術館をメイン会場として開催されている「第8回横浜トリエンナーレ」。
市内の文化芸術拠点や駅構内などと連携し、横浜市内各所に作品が展示されています。
横浜美術館以外の主要会場とされる「旧第一銀⾏横浜⽀店」と「BankART KAIKO」に行ってみました。
(横浜美術館会場についてはこちら

旧第⼀銀⾏横浜⽀店は、1929年に「第一銀行横浜支店」として建造された、横浜市認定歴史的建造物です。列柱を並べた半円形のバルコニーが特徴の古代ローマの建築様式「トスカナ式オーダー」という装飾を採用しています。
現在は「YCC ヨコハマ創造都市センター」という名で、芸術文化創造の拠点となっています。
旧第一銀行横浜支店

今回の横浜トリエンナーレは、紛争や不平等など、地球上の様々な問題を、地域や歴史に根ざした等身大の視点で問い直す作品が多く並びます。
第8回横浜トリエンナーレ

パレスチナの詩人/学者/活動家のレファアト・アラリールは、2023年12月に兄弟姉妹、子供たちもろともイスラエル軍の空爆で亡くなりました。意図的に標的にされたとみられています。
アラリールの詩「「If I must die(死ぬことになれば)」は殺害後に拡散され、中国語を含む58か国の言葉に翻訳されています。
香港を拠点とする、クリエイター、アーティスト、作家、農家、教師、夢想家のグループ「Gwo Bean」に属するジョン・ユー(余在思)は、ハンカチーフにその詩を記しています。
第8回横浜トリエンナーレ
詩:レファアト・アラリール 「死ぬことになれば」 2023年
カリグラフィー:ジョン・ユー

庭に住む植物や虫たちが、薬剤をふりまく庭師に、わたしたちが生きる環境を壊さないで、と語りかけます。 すると庭師に変化が起きて・・・
第8回横浜トリエンナーレ
プック・フェルカーダ 《根こそぎ》 2023-24年 HDビデオ(カラー/サウンド/6分30秒)、ハニカムボード、水性塗料


北仲ノットの「KITANAKA BRICK & WHITE」1階にある「BankART KAIKO」も主要会場の一つになっています。
この建物は歴史的建造物「旧横浜⽣⽷検査所附属⽣⽷絹物専⽤B号倉庫及びC号倉庫」(1926年竣⼯)が復元され、隣接する事務所棟とともに創建当初の歴史的景観が再現されたものです。
BankART KAIKO

会場壁面にずらっと並んでいるのは、日本のサラヤというメーカーの壁付ディスペンサー(手指消毒器)です。
作家は脳腫瘍の手術を受け、母親が医療従事者であったこともあり、身近な存在として手指消毒器を作品のモティーフに使ってきました。それがコロナ禍で世界中に広がった時、まるで自分の作品が世界に浸透したかのように感じたといいます。
第8回横浜トリエンナーレ
パピーズ パピーズ(ジェイド・グアナロクリキ=オリヴォ) 《無題(サラヤ)》 2011-24年 サラヤディスペンサー、消毒液 協力:サラヤ株式会社

パピーズ パピーズは既製品を使って個人的なことと社会的なことのつながりを示す作品を制作しています。高度な技術を詰め込んだペッパー(Pepper)が、あっという間に過去のものになる、このスピードの速さをいかにも日本らしいと感じるといいます。
(ペッパーは2023年に販売終了になりました)
第8回横浜トリエンナーレ
パピーズ パピーズ(ジェイド・グアナロクリキ=オリヴォ) 《ペッパー(ガイドするロボット)(踊るロボット)(教えるロボット)》 2024年 ペッパー

第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで⽣きてる」開催概要  
開催会場:横浜美術館、旧第⼀銀⾏横浜⽀店、BankART KAIKO、クイーンズスクエア横浜2Fクイーンモール、元町・中華街駅連絡通路  
開催期間:2024年3⽉15⽇(⾦)-6⽉9⽇(⽇)  
休場日:毎週⽊曜⽇(5⽉2⽇、6⽉6⽇を除く)  
開催時間:10:00-18:00(入場は閉場の30分前まで) 6月6日(木)-9日(日)は20:00まで  
観覧料金:チケットは各種ありますので、公式チケットサイトでご確認ください(こちら



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

立川飛行場のヘリコプター2024年04月23日 19時03分59秒

立川飛行場は、1945年(昭和20年)から1977年(昭和54年)まで「米軍立川飛行場」として在日米軍の空軍基地となっていました。その前は「立川陸軍飛行場」として使用されており、現在は「立川飛行場」として自衛隊や各官公庁のヘリコプターが運用されています。この地は陸上自衛隊立川駐屯地の一部になります。

国営昭和記念公園は米軍立川飛行場が返還された跡地に作られた国営公園で、立川飛行場から飛び立つヘリコプターを眺めることができます。
公園内を花を見ながら歩いている間に、いろいろなヘリコプターが飛んでいきました。

東京消防庁の「JA14TD (AW139) ちどり」です。
東京消防庁 JA14TD (AW139) ちどり
アグスタウエストランド社(Agusta Westland NV) 製造の「AW139」という機体を使っています。
プラット・アンド・ホイットニー社(Pratt & Whitney)のエンジンを搭載し、最大速度は306km/h、航続時間は5時間13分になります。
2017年から運用されています。
JA14TD (AW139) ちどり

東京消防庁の「JA24HB (AW189) ひばり」です。
東京消防庁 JA24HB (AW189) ひばり
アグスタウエストランド社製造の「AW189」という機体です。
イギリスとイタリアに拠点を置くアグスタウエストランド社は、ドイツのレオナルド社(Leonardo S.p.A.)の子会社になったため、「レオナルド AW189」という場合もあります。同じ会社の設計なので「AW139」とよく似ています。
ゼネラル・エレクトリック社のエンジンを使用し、最大速度は313km/h、航続時間は6時間11分になります。2020年から運用されている、東京消防庁が運用している8機のヘリコプターの中では、一番新しい機体です。
東京消防庁 JA24HB (AW189) ひばり

ドクターヘリが飛んでいました。 日本法人所有の「H135 (JA840H) 」という機体で、機体上部に「HIRATA GAKUEN」と記されているところから、ドクターヘリ運航を主体に教育・チャーター・遊覧飛行・航空コンサルタント・航空機格納、整備・航空機ハンドリングサービス等を行う「ヒラタ学園」が運航しているようです。
ドクターヘリ Airbus Helicopters H135 (JA840H)
エアバス・ヘリコプターズ(Airbus Helicopters)のH135という機種です。

陸上自衛隊のヘリコプターも飛んでいました。
逆光で機種コードが識別できませんが、UH-1J のようです。ベル・エアクラフト社の UH-1 Iroquois(愛称ヒューイ)を、日本では富士重工業(現:SUBARU)が、アメリカからのライセンス生産として自衛隊仕様の改良型 UH-1J の製造を行っています。
陸上自衛隊のヘリコプター
陸上自衛隊のヘリコプター
陸上自衛隊のヘリコプター
自衛隊のヘリコプターは、メインローターのブレードが2枚しかないものがあるんですね。
2枚ブレードでは、ベル・エアクラフト社製のヒューイと呼ばれる「UH-1 Iroquois・イロコイ」の他、コブラと呼ばれる「AH-1 Cobra・コブラ」が有名です。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

横浜高速鉄道 みなとみらい線 馬車道駅2024年04月22日 21時34分56秒


横浜高速鉄道 みなとみらい線 馬車道駅

横浜・馬車道はアイスクリーム発祥の地。
1869年(明治2年)の発売当時は「あいすくりん」と呼ばれていました。

IJOOZ スマートジューサー2024年04月22日 05時42分30秒

JR川崎駅直結の「三井ショッピングパーク ラゾーナ川崎プラザ(通称ラゾーナ)」の2階ルーファ広場,、AppleストアとBEAMS付近のエスカレーター下に、 IJOOZ スマートジューサーの自動販売機がありました。昨日アップした「なまくり」自動販売機のすぐ横になります。
 IJOOZ スマートジューサー

IJOOZ (アイジュース)スマートジューサーは、シンガポールのIoTテクノロジー企業・IJOOZ社が製造する最新の生搾りオレンジジュース自動販売機で、世界33ヶ国に展開し、現在も販路拡大中です。
日本には昨年(2023年)4月に上陸し、日経MJ の2023年ヒット商品番付にランクインしています。IJOOZ Japan 公式 X によると、現在は東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、愛知、三重、岐阜で稼働中だということです。

自販機の上段にはゴロゴロとオレンジが入っています。
 IJOOZ スマートジューサー
現金か電子マネー(PayPayなど)で350円を支払うと、このオレンジが上から転がってきて4個分が絞られます。

約45秒で出来上がりです。
 IJOOZ スマートジューサー

しっかりと蓋がしてあるので、持ち歩きも楽にできます。280ml入っているということで、重みがあります。
 IJOOZ スマートジューサー

中にはフレッシュなオレンジジュースがなみなみと入っています。
 IJOOZ スマートジューサー
水や砂糖は加えていないということで、オレンジの味そのものを楽しむことができます。
美味しい~❣



今日もご覧いただき、ありがとうございました。

ラゾーナ川崎で「なまくり」2024年04月21日 06時04分40秒

JR川崎駅直結の「三井ショッピングパーク ラゾーナ川崎プラザ(通称ラゾーナ)」の2階ルーファ広場に、5ヶ月くらい前から「なまくり」の自動販売機が置かれています。
AppleストアとBEAMS付近のエスカレーター横で、目立ちそうで目立たない場所にあります。
「なまくり」自動販売機
「なまくり」は、2022年4月に「SHIBUYA109 渋谷店」に自動販売機が置かれ、爆発的に売れたことで話題になりました。
現在「なまくり」は自動販売機の他にネットショップでの販売も行っています。
「なまくり」自動販売機
「なまくり」は、「生栗」ではなく、「生クリーム」のことです。
缶詰状の生クリームで、底に1割ほどスポンジケーキのキューブが入っているので、缶を開けてそのまま食べられますし、食パンやパンケーキに乗せても美味しくいただけます。
9割は生クリームで、マスカルポーネ(生クリームを原料としたチーズ)をアクセントに加えています。

5月初旬までの期間限定で新商品「ホワイトチョコ&ラズベリー」というのを売っていたので、買ってみました。
「なまくり」は330mlで780円(税込)ですが、こちらは250mlで780円です。
ホワイトチョコ&ラズベリー
「なまくり」の濃厚な生クリームをベースにホワイトチョコをふんだんに、ラズベリーを加えたといいます。(なまくり公式✕より)
口に入れると とろけるホワイトチョコ入り生クリームの甘さに、ラズベリーの酸味が程良くマッチして美味しい❣
ただ、食後のデザートとしては量が多くて飽きてしまうので、トーストなどに付けて食事としていただくのが良いかと思います。



今日もご覧いただき、ありがとうございました。

没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる2024年04月20日 13時57分05秒

東京・恵比寿にある東京都写真美術館で、「没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる」展が開催されています。
東京都写真美術館

東京都写真美術館の外壁面には、上田正治《妻のいる砂丘風景 (Ⅲ) 》、ロバート・キャパ《“Dデー”作戦日に上陸する米軍の先陣部隊 オマハ・ビーチ、コルヴィユ・シュル・メール付近、ノルマンディー海岸、1944年6月6日》、ロベール・ドアノー 《パリ市庁舎前のキス》が大画面で展示されています。
東京都写真美術館

本展は、当初予定されていた「アンリ・カルティエ=ブレッソン展」が中止になり、「没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる」展に差し替えられたものです。
木村伊兵衛(きむら いへい)は、1901年12月12日に生まれ、1974年5月31日に亡くなりました。

1920年代に実用化が始まったばかりの小型カメラに写真表現の可能性をいち早く見出し、特にドイツ製の小型カメラ「ライカ」を駆使した広告写真、文芸諸家のポートレート、あるいは東京下町の日常の場面を素早く切り取るスナップショットで名声を確立しました。
特に女性をモデルとした写真は人気を博しましたが、1951(昭和26)年、フランスの世界的なスナップ写真の名手、アンリ・カルティエ=ブレッソンの写真と出会って、自らの写真の行くべき道を見出したといいます。

自らを「報道写真家」と位置づけながら、人間の営みのイメージを伝えるという写真の社会的な機能を自覚して、どの地に在っても人々の生活や顔を撮り続け、和製アンリ・カルティエ=ブレッソンとも称されました。
来日したロバート・キャパとも親交があり、1954年には海外への旅行が難しい時代にヨーロッパに旅立ち、アンリ・カルティエ=ブレッソンや、パリの庶民にカメラを向け続けてきたロベール・ドアノーらと行動を共にしています。

本展は、
第1章 夢の島 - 沖縄
第2章 肖像と舞台
第3章 昭和の列島風景
第4章 ヨーロッパの旅
第5章 中国の旅
第6章 秋田の民俗
第7章 パリ残像
と7つの章で構成され、1936年から晩年までの作品で、“ライカの名手”木村伊兵衛の活動の全容を回顧する展覧会となっています。
本展では最近発見されたニコンサロンでの木村伊兵衛 生前最後の個展「中国の旅」(1972-1973)の展示プリントを特別公開しています。
1カット1カットをフィルムで丹念に撮影していた時代の木村伊兵衛の写真を、オリジナルプリントでじっくりと鑑賞できる貴重な展覧会です。

3月9日に(株)クレヴィスから出版された「新版 木村伊兵衛 写真に生きる」は、1921年に発売された「木村伊兵衛 写真に生きる」という写真集に、あらたにパリで撮影したカラー作品群を加えた新版となっています。
B5変形、256ページで、税込3,300円です。


開催会場:東京都写真美術館 B1展示室
開催期間:2024年3月16日(土)~5月12日(日)
休館日:毎週月曜日 ※4/29(月、)5/6(月)は開館。5/7(火)は休館
開館時間:10:00~18:00 (木・金曜日は20:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで
観覧料金:⼀般1,200円/学⽣・65歳以上1,000円/中⾼⽣800円
  ※小学生以下、都内在住・在学の中学生は無料
  ※障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)は無料
  ※第3水曜日はシルバーデーで65歳以上無料
  ※各フロア展覧会とのセット割引など各種割引があります。詳細は「ご利用案内」をご覧ください



最後までご覧いただき、ありがとうございました。
Copyright © 2005-2024 M-Hoshino All Rights Reserved.