ハイヌウェレの彫像 久保寛子 ― 2024年04月27日 18時18分18秒
横浜の「象の鼻パーク」に、ガリバーを連想させる巨大な像が展示されていました。
これは横浜トリエンナーレと連携した屋外展示で、久保寛子さんの 《ハイヌウェレの彫像》 という作品です。
久保寛子さんは、先史芸術や民族芸術、文化人類の学説に取材しながら、生活に身近な素材を用いて、農耕や偶像をテーマに作品制作を行っているアーティストです。
世界各地に、殺された神の死体から作物が生まれたとする「ハイヌウェレ型神話」というものがあり、ハイヌウェレは、インドネシアのセラム島で暮らすヴェマーレ族に伝わる神話に登場する女神の名前です。
この作品の表面に使用している“土”は、人間の創作活動において最も古い素材であり、世界や人間の始まりを“泥”や“粘土”として表現する神話も多く存在します。
仰向けに寝そべる断片化された女性像は、雨や日光や風の影響を受けて時間とともに変化します。
昨夜から降り続いた雨で、土の表情も変わっていったようです。
横浜港大さん橋国際客船ターミナルには、大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」と「にっぽん丸」が着岸していました。
作品は、4月29日(月・祝)まで展示されます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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