昭和記念公園のシャーレーポピー ― 2025年05月04日 10時02分45秒
国営昭和記念公園「花の丘」のシャーレーポピーです。(5月1日撮影)
まだまだ蕾の方が多く、一面が赤く染まるのはまだ先になりそうです。
昭和記念公園の発表では5月3日時点で5分咲きということです。
シャーレーポピー(Shirley poppy)は和名で「ひなげし」といい、漢字では雛芥子あるいは雛罌粟と書きます。 叉、「虞美人草(グビジンソウ)」とも呼ばれています。
ヨーロッパ原産の、キンポウゲ目、ケシ科、ケシ属の一年草で、フランス語では「コクリコ(Coquelicot)」と言います。
アグネス・チャンの歌「ひなげしの花」や、いきものがかりの「ひなげし」、漫画やジブリアニメの「コクリコ坂から」など、日本でも親しみ深い花になります。
「ああ皐月 仏蘭西の野は 火の色す 君も雛罌粟(コクリコ) われも雛罌粟(コクリコ)」
(ああさつき フランスののは ひのいろす きみもコクリコ われもコクリコ)
与謝野晶子(歌集『夏より秋へ』所収)
歌人の与謝野晶子は明治45年(1912年)5月5日、夫の待つフランスへ旅立ちました。シベリア鉄道を経由して、19日にパリに到着します。
5月のフランスの野原には、ヒナゲシの花が咲き乱れていて、半年ぶりに夫と再会した喜びを、その燃えるような赤色に託した句だといわれますが、私はその安堵感を、うたた寝を連想する「コクリコ」という言葉で表現した駄洒落だと信じてやみません。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://hoshino.asablo.jp/blog/2025/05/04/9773134/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。