横浜港のスペクトラム・オブ・ザ・シーズ(Spectrum of the Seas) ― 2023年08月14日 16時24分09秒
コロナ禍以来長い間その姿を見なかった大型クルーズ船「スペクトラム・オブ・ザ・シーズ(Spectrum of the Seas)」が、久しぶりに横浜港に入港していました。(一昨日12日に撮影)
16万トン超という大きな船で横浜ベイブリッジの下をくぐる事が出来ないので、ベイブリッジの外側の「大黒ふ頭客船ターミナル」に着岸しています。
横浜ベイブリッジはこの先に大黒ジャンクションと大黒パーキングエリアがあって、「大黒ふ頭客船ターミナル」に車で向かうことができます。
白い灯台は「旧横浜外堤防南灯台」、その左奥に小さく見える赤い灯台は「旧横浜外堤防北灯台」といい、横浜市認定歴史的建造物に指定されています。
この防波堤は立ち入り禁止なんですが、釣り人たちの危険な行為が絶えません。
「スペクトラム・オブ・ザ・シーズ(Spectrum of the Seas)」は、ロイヤル・カリビアン・インターナショナルがアジア市場に向け建造した大型客船です。
総トン数16万9,379トン、全長347m、全幅41mで、乗客定員4,246人、乗組員数1,551人です。
船籍はバハマで、母港はナッソーになります。
2019年4月18日に就航し、横浜へは2019年6月10日に初入港していますが、その年に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が発生しました。
同船は、カプセル型展望デッキ「ノーススター」、世界数ヵ所にしか無いスカイダイビングシミュレーター「アイフライ」、ロボットバーテンダーがお好みのカクテルを供する「バイオニックバー」、洋上最大の室内スポーツ施設「シープレックス」など、斬新な施設が満載です。
船首上方に延びているクレーンのようなものは、工事をしている訳ではありません。 360度の景色が堪能できるガラス張りのカプセル型展望デッキ「ノーススター」です。旋回するアームにより、海上約90mの空の旅が楽しめます。 怖いですね。
下の写真、船尾の黄色い球体は、VRとバンジートランポリンを組み合わせたアクティビティ「スカイパッド」です。
「スペクトラム・オブ・ザ・シーズ」は、次回は10月1日(日)6時30分に大黒ふ頭に着岸し、17時00分に離岸する予定です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
今日は「横濱三塔の日」 ― 2021年03月10日 10時43分10秒
今日は「横濱三塔の日」です。
2007年に、3月10日の3(さん)・10(とう)の語呂合わせから制定され、様々なイベントが開催されてきました。今年は3月7日(日)に開催が予定されていましたが、非常事態宣言が3月7日まで延長見込みとなった1月25日に、横浜市が中止を発表しました。中止は昨年に続き、2年連続となります。
横濱三塔とは、横浜市中区の関内地区にある3つの歴史的建造物の愛称で、キングの塔(神奈川県庁本庁舎、高さ:約49m)・クイーンの塔(横浜税関、高さ:約51m)・ジャックの塔(横浜市開港記念会館、高さ:約36m)を指します。
これらの建物が建った当時は他に目立つものはなく、横浜港に入港してくる船から見える目印になっていました。 横濱三塔の愛称「キング」「クイーン」「ジャック」は、昭和初期に外国船員がトランプのカードに見立てて呼んだことが由来と言われています。
現在では周りに多くのビルが建ったため、3つの塔を同時に見ることは難しくなっています。この三塔を同時に見ることのできるスポット(神奈川県庁の正面、横浜赤レンガ倉庫、横浜港大さん橋国際客船ターミナル)を全て回ると願いが叶うという都市伝説があり、これを「横濱三塔物語」といいます。(横濱三塔を一望できる場所は、象の鼻防波堤など他にもあります)
この三塔に行くための最寄り駅「みなとみらい線・日本大通り駅」のコンコースには「三塔広場」というスペースがあります。
煉瓦で装飾された、歴史的建造物をイメージした壁面に描かれているのは、サントリーの「アンクルトリス」の生みの親、柳原良平氏が横浜を描いた壁画です。
3枚の壁画には、横浜港とみなとみらい21地区の風景が描かれています。
柳原良平は、壽屋(現・サントリー)に入社後、同社宣伝部で開高健や山口瞳とともにトリスウイスキーのCMを制作しました。柳原の描いたCMキャラクターの「アンクルトリス」が人気となり、数々の賞を受賞しています。この壁画の中にもアンクルトリス風の人物が描かれています。
中央の壁画に描かれたこの3つの塔が「横濱三塔」です。
左からキングの塔(神奈川県庁本庁舎)・ジャックの塔(横浜市開港記念会館)・クイーンの塔(横浜税関)です。
この絵の前には、横濱三塔が一度に見られるビューポイントのマークが描かれています。
「三塔の日」のイベントが2年連続で中止になってしまったのは残念ですが、この壁画を前に願い事をすれば、願いが叶うかもしれません。
「コロナ禍が早く終息しますように・・・」
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
「横濱三塔」については、こちらのブログをご覧ください。
横浜赤レンガ倉庫 ― 2020年05月07日 11時26分29秒
緊急事態宣言の下、閑散としている「横浜赤レンガ倉庫」です。
横浜赤レンガ倉庫(Yokohama Red Brick Warehouse)は、明治/大正の煉瓦造建築が人気の、横浜を代表する観光スポットです。
明治政府によって保税倉庫として建設され、建設当時の正式名称は「横浜税関新港埠頭倉庫」といいました。
1号倉庫と2号倉庫があり、国の模範倉庫として2号倉庫が1911年(明治44年)、1号倉庫が1913年(大正2年)に竣工しました。レンガ造りの歴史的建造物です。
創建当時から横浜港の物流拠点として活躍してきましたが、新港埠頭が物流機能を他の埠頭に譲っていく中、赤レンガ倉庫も倉庫として利用されなくなり、地区のシンボルとして静かに佇んでいました。
『ハマの赤レンガ』と呼ばれて多くの人に親しまれてきたこの赤レンガ倉庫を貴重な歴史的資産として保存し、また市民の身近な賑わい施設として活用するため、横浜市が1992年(平成4年)3月に国から取得し、2002年(平成14年4月)に「港の賑わいと文化を創造する空間」をコンセプトとした商業・文化施設としてリニューアルオープンしまし た。
当時の倉庫内の防火扉は吊下げ式引き戸の滑車式で歴史を感じますが、現在は保存だけで使用はされていません。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
横濱三塔物語 ― 2019年10月15日 11時17分48秒
JR横浜駅の中央通路を東口に向かうと、「YOKOHAMA PORTA(横浜ポルタ)」があります。
その入り口、大階段エントランスにある見事なグラスアート。よく通る場所なのですが、グラスアートの美しさに目がいって上の方を見逃していました。
上をよく見ると、「横濱三塔」のデザインになっています。
左からジャックの塔(横浜市開港記念会館)、キングの塔(神奈川県庁本庁舎)、クイーンの塔(横浜税関)を表しています。
見下ろすと塔の形がよく分かります。
横濱三塔のモニュメント、大階段上部スクリーン、大階段上部ステンドグラスは「PORTA横濱三塔物語」というグラスアートで、野口真理さんの作品です。
通路に銘板が設置されていますがその上を人々が何気なく歩いていました。
2011年。東日本大震災の年に創られました。
左からジャックの塔(高さ5.145m)、キングの塔(5.265m)、クイーンの塔(5.165m)になります。
「横浜三塔」とは、横浜港から見える(ビルが林立する前には見えた)、キングの塔(神奈川県庁本庁舎=1928年竣工)・クイーンの塔(横浜税関=1934年竣工)・ジャックの塔(横浜市開港記念会館=1917年竣工)をいいます。
これらの建物が建った当時は他に目立つものはなく、横浜港に入港してくる船から見える目印になっていました。
「横濱三塔」の愛称は、昭和初期に外国船員がトランプのカードに見立てて呼んだことが由来と言われています。
塔の高さはキングの塔=約49m、クイーンの塔=約51m、ジャックの塔=約36mです。
現在では多くの建造物が建ってしまい、この三塔を陸地から見ることが出来る場所は限られてしまっています。
日本大通り、横浜港大さん橋国際客船ターミナル(大さん橋)、赤レンガパークという、「横濱三塔」を一望出来る3ヶ所のスポットを全て回ると願いが叶うという都市伝説があります。これが「横浜三塔物語」です。カップルで巡ると結ばれるという噂もあります。
横浜港大さん橋国際客船ターミナルから見た「横浜三塔」です。
左からキングの塔、ジャックの塔、クイーンの塔が見えます。
この3つのスポットには目印が設けられています。
日本大通りの神奈川県庁分庁舎前の歩道。
横浜港大さん橋国際客船ターミナルの屋上(くじらのせなか)。
↓下の写真の場所から覗き込むと、↑上の写真の様なマークが見えます。
赤レンガ倉庫1号館のそば。岸壁に近い所にあります。
キングの塔(神奈川県庁本庁舎)です。
1923年(大正12年)の関東大震災で焼失した前県庁舎を再建する為、1928年(昭和3年)に完成。歴史的建造物として、1996年に登録有形文化財(建造物)に登録されています。
クイーンの塔(横浜税関)です。
現在の建物は横浜税関庁舎としては三代目になります。1885年(明治18年)11月に竣工した二代目税関庁舎は、1923年(大正12年)9月の関東大震災により崩壊してしまいました。
現庁舎は1934年(昭和9年)3月に竣工し、2003年(平成15年)10月に増改築工事が行われました。
現庁舎は1934年(昭和9年)3月に竣工し、2003年(平成15年)10月に増改築工事が行われました。
ジャックの塔(横浜市開港記念会館)です。
横浜港開港50周年を記念して、開港記念横浜会館の名称で1917年(大正6年)6月30日に竣工、7月1日に開館しました。
1923年(大正12年)9月の関東大震災では、外壁を残して屋根と内部を焼失し、1927年(昭和2年)に再建されましたがドーム屋根は再現されませんでした。その後、開港130周年(市制100周年)に当たる1989年(平成元年)に建設当時の姿のようにドーム屋根が復元されました。
1923年(大正12年)9月の関東大震災では、外壁を残して屋根と内部を焼失し、1927年(昭和2年)に再建されましたがドーム屋根は再現されませんでした。その後、開港130周年(市制100周年)に当たる1989年(平成元年)に建設当時の姿のようにドーム屋根が復元されました。
「横濱三塔」を一望できる場所は、象の鼻防波堤など他にもあります。探して幸せをいっぱいつかんで下さい。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
キングの塔(神奈川県庁本庁舎) ― 2017年11月29日 12時59分35秒
神奈川県庁本庁舎米寿記念ライトアップ ― 2016年11月05日 11時47分02秒
横浜・山下公園のインド水塔 ― 2016年05月30日 12時57分55秒
横浜の山下公園は端から端まで約750mある海に面した細長い公園です。
幅は約100mで、面積は74,121m² になります。
関東大震災の復興事業で生じた瓦礫などで埋め立てて造られ、1930(昭和5)年3月15日に開園しました。
その山下公園の北西側(横浜港大さん橋国際客船ターミナル側)の端に、異国の雰囲気を醸し出す建造物があります。
横浜市認定歴史的建造物に指定されている「インド水塔」です。
インド水塔?インド式水飲み場という事でしょうか?
下の写真の塔の先から水が出るとしたら、インドの人ってよっぽど背が高いんですね。私がチビッ子だから届かないのか?・・・・
よく見ると、下の受け皿のような形の部分に4か所水の出る部分がありました。ホッ♡
1923(大正12)年に起きた関東大震災で、当時横浜に在住していたインド人116人が被災し、28人が亡くなられたと言われています。
横浜市民は町の復興と共に、被災したインド人にもその救済の手を差し伸べ、横浜に在住し被災した在日インド人救済のため、住宅の手当てなどにも力を注ぎました。
1939(昭和14)年に、そんな横浜市民への感謝と同胞の慰霊のために、在日インド人協会からこの「インド水塔」が寄贈されました。
1939(昭和14)年に、そんな横浜市民への感謝と同胞の慰霊のために、在日インド人協会からこの「インド水塔」が寄贈されました。
施工は清水組。現在の清水建設(株)です。
設計は横浜市の第四代目建築課長で同潤会アパートにも携わった 鷲巣昌氏。
イスラム風、インド風、日本風が混在したデザインが特徴的な建造物になっています。
内部を覗くと天井部の装飾が大変素晴らしく、色とりどりのタイルを使用したモザイク模様が美しく輝きます。
柱に英文で刻まれた文字はこのように書かれています。
水飲み場
横浜市へ寄贈
1923年9月1日の地震で失った同胞を記憶に留めるために
インド人コミュニティ
バラが咲く横浜山手西洋館 ― 2016年05月16日 22時23分24秒
港の見える丘公園に建つ横浜山手西洋館のひとつ、横浜市イギリス館と山手111番館の周りにバラの花がきれいに咲き始めました。
横浜市イギリス館です。
手前のピンクのバラは「マチルダ」です。あっ、マチルダさんだ。(マチルダ・アジャン Matilda Ajan ではありません。)
イギリス館は、1937(昭和12)年に上海の大英工部総署の設計によって、英国総領事公邸として現在の地に建てられました。
山手111番館です。
手前の黄色いバラはゴールデンボーダーです。
1926(大正15)年にアメリカ人ラフィン氏の住宅として現在地に建てられました。
この2つの建物の周りは「バラ園」として、春と秋には横浜市の花・バラが咲き誇っていました。
今年4月にリニューアル工事が終わり、<イングリッシュローズガーデン>として緑化がされ、イングリッシュローズをテーマに一年草と宿根草との混植のガーデンとなり、四季を通していろいろなバラや草花が咲き競うようになりました。
神奈川近代文学館では「100年目に出会う 夏目漱石」展が開催されています。(5月22日まで)
2/3・4は山手234番館の日 ― 2016年02月04日 18時16分23秒
2月3日、4日は「山手234番館の日」です。
山手234番館は、1927(昭和2)年頃に建築された外国人向けのアパートメントハウスで、横浜市に現存する数少ない遺構の一つになっています。
1999(平成11)年に横浜市認定歴史的建造物に指定されました。
山手234番館の日を記念して、3日・4日の来館者先着各134名にオリジナル記念クリアファイルがプレゼントされました。
2月3・4日なので234番館の日というのは分かるのですが、134名という半端な数字はどこから出てきたのでしょう?トータルでも268名だし・・・・・単純に234から100を引いたのでしょうか?
去年は各125名だったので、こちらの数字にはあまりこだわりが無いようです。
バレンタインデーが近いので、「白猫さん家のバレンタインパーティー」という装飾がされていました。
5年前から勝手に山手234番館に住み着いて、ハロウィンなどのイベントにちょくちょく姿を現していた白猫さんとその仲間たちがバレンタインパーティーを開いています。
お友達の黒猫さんもハート型のスプーンを持って楽しそうです。
白フクロウのコックさんが美味しいかどうか様子を見に来ました。
テーブルの隅の方では、マックロクロスケのようなクモさんもナイフとスプーンを持って、美味しいスイーツを食べています。
暖炉の中の炎たちも楽しそうに燃えています。 おいおい、はみ出すと危ないよ!
こちらのテーブルではティータイム。水色猫さんの黒い蝶ネクタイが格好いいですね。
キッチンでは白フクロウのコックさんが美味しいスイーツをいっぱい作っています。
一生懸命作って疲れたので、水道の蛇口の上でちょっと一休み。
ミシンの上で遊ぶマックロクロスケ。いや、クモかな?
「白猫さん家のバレンタインパーティー」の装飾は当館のスタッフの方達の手によるものだそうです。
「山手234番館」
住所:横浜市中区山手町234-1
開館時間:9:30~17:00(7、8月は18:00まで)
休館日:第4水曜日(祝日の場合は開館し翌日休)・年末年始(12/29~1/3)
開館時間:9:30~17:00(7、8月は18:00まで)
休館日:第4水曜日(祝日の場合は開館し翌日休)・年末年始(12/29~1/3)
入館料:無料
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