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ボストン美術館の至宝展2017年08月15日 09時39分02秒

上野の東京都美術館で開催されている「ボストン美術館の至宝展 」に行ってきました。
ボストン美術館の至宝展
ファン・ゴッホの傑作、ルーラン夫妻の肖像画が2点同時に展示されていることなどで、人気を呼んでいる展覧会です。

アメリカのボストン美術館が所蔵する約50万点のコレクションから選りすぐった、珠玉の80点が展示されています。
今回の展覧会では、古代エジプト美術、中国美術、日本美術、フランス絵画、アメリカ絵画、版画・写真、現代美術と7つの章に分類し、東西の国の名品の数々が分かりやすく展示されています。

第1章:古代エジプト美術 では、三大ピラミッドが建つギザで発掘された王の頭部や、墓からのレリーフ、ヌビアの王の立像、ジュエリーなど、ボストン美術館とハーバード大学による共同発掘調査の成果を中心に紹介しています。

第2章:中国美術 では、ボストン美術館が誇る北宋・南宋絵画の名品を厳選して紹介しています。

第3章:日本美術 では、 里帰りした英一蝶(はなぶさいっちょう=1652~1724)の巨大涅槃図を目玉として、曾我蕭白、喜多川歌麿、野々村仁清など、江戸美術の優品を紹介しています。

第4章:フランス絵画 では、バルビゾン派、印象派、ポスト印象派など、世界的に名高い19世紀フランス絵画のコレクションを紹介しています。
クロード・モネ、ポール・セザンヌ、ジャン=フランソワ・ミレー、エドガー・ドガ、フィンセント・ファン・ゴッホらの作品が並びます。

第5章:アメリカ絵画 では、ボストン美術館の天井画も手掛けたサージェントの作品や、アメリカ印象派の絵画など、18世紀から20世紀半ばまでの作品によって、アメリカ絵画コレクションの一端を紹介しています。

第6章:版画・写真 では、19世紀半ばから20世紀のアメリカを描いた収集作品から、エドワード・ホッパーのエッチングやアンセル・アダムスの写真などを展示しています。

第7章:現代美術 では、成長著しい現代美術コレクションからアンディ・ウォーホル、村上隆をはじめ、ホックニーの色鮮やかな風景画、テイラー=ジョンソンの映像作品などを展示しています。

このように、幅広い内容を総合的に展示していますので、様々な人たちが興味を持って観覧できる内容になっています。
展示作品は80点。数的に少ないこともありますが、「えっ、もう出口?」と感じてしまう、内容の濃い展覧会です。


開催会場:東京都美術館 企画展示室
開催期間:2017年7月20日(木) ― 10月9日(月・祝)
休室日:月曜日、9月19日(火) 
      ※8月14日(月)、9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開室
開室時間:9:30~17:30 ※入室は閉室の30分前まで
      ※金曜は20:00まで、7月21日、28日、8月4日、11日、18日、25日は21:00まで

本展は今後、神戸市立博物館(2017年10月28日〜2018年2月4日)、名古屋ボストン美術館(2018年2月18日〜7月1日)へと巡回します。


最後までご覧いただき、ありがとうございました。

六本木の国立新美術館でジャコメッティ展2017年08月02日 13時30分31秒

六本木7丁目にある国立新美術館で開催されている「ジャコメッティ展」に行ってきました。
ジャコメッティと聞いて「名前は聞いたことがあるけど・・・??」という人は多いと思います。
でも、「細長い人物の彫刻の人」と言うと、「あっ、あの人!ジャコメッティっていうんだ。」となります。

アルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti 1901年10月10日 - 1966年1月11日)は、スイスで生まれフランスで活躍した彫刻家です。
実存主義を提唱したサルトルや矢内原伊作ら哲学者たちとも親交があったジャコメッティは、「見ること」と「在ること」の矛盾に深く苦悩した彫刻家です。見ることと造ることのあいだの葛藤の先に、虚飾を取り去った人間の本質に迫ろうとしたのです。
マッチ棒のような極小サイズの彫刻や、細長く伸びた人物像は「見えるがままに表現する」というジャコメッティ独自のスタイルが生み出したものです。
ジャコメッティ展
今回の展覧会は、パリとチューリヒのジャコメッティ財団と並び世界3大ジャコメッティ・コレクションのひとつとして名高いマーグ財団美術館の全面的な協力を得て実現したものです。
また、ジャコメッティの貴重な作品を所蔵する国内コレクションの協力もあり、初期から晩年まで、彫刻、油彩、素描、版画など、選りすぐりの作品132点が展示されています。


1958年、チェース・マンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース銀行)からの依頼を受けて、ニューヨークの広場のために制作された3点の大作、《歩く男Ⅰ》《女性立像Ⅱ》《大きな頭部》も展示されています。
自身のプランに満足しなかったジャコメッティは、このプロジェクトへの協力を断念し実現しませんでしたが、1960年に《大きな頭部》1バージョンと、《歩く男》2バージョン、《大きな女性立像》4バージョンをブロンズで鋳造しています。
今回展示されている3点はマーグ美術館が開館する際、中庭に展示するために特別に鋳造された物だということです。

《大きな頭部 (Large Head) 》
1960年|ブロンズ|95×30×30㎝
マルグリット&エメ・マーグ美術館
ジャコメッティ展 大きな頭部(Large Head)

ジャコメッティ展 大きな頭部(Large Head)

ジャコメッティ展 大きな頭部(Large Head)
後方の展示物は《大きな女性立像 II》です。

《大きな女性立像 II (Large Standing Woman II) 》
1960年|ブロンズ|276×31×58㎝
マルグリット&エメ・マーグ美術館
ジャコメッティ展 大きな女性立像 II (Large Standing Woman II)
高さが2.76メートルという大きな女性立像です。横から見るとこんなに薄っぺらです。
ジャコメッティ展 大きな女性立像 II (Large Standing Woman II)

《歩く男 I (Warking Man I) 》
1960年|ブロンズ|183×26×95.5㎝
マルグリット&エメ・マーグ美術館
ジャコメッティ展 歩く男 I

ジャコメッティ展 歩く男 I

展覧会は6月14日から開催されていますが、7月21日から、図録を含むグッズ3,000円以上(税込)買うと、B3サイズのポスター(非売品)をプレゼントするフェアを開催しています。無くなり次第終了です。
写真上は図録を開いて伏せたところ、下はB3ポスターです。図録は税込2,800円と少し高めですが、267ページあり、かなりしっかりした装丁になっています。

ジャコメッティをもじったジャコリントウというのを売っていました。黒胡麻・味噌味とエスプレッソ味があります。
かりんとうですが、ネーミングにちょっと無理があります。

こちらはピッタリのネーミング、「ジャコメッティー」です。
静岡県・新間のお茶を使った和紅茶で、3gのティーバッグが10個入っていました。
ティーバッグは、形がバッグ(鞄)に似ているのでその名が付いたといわれます。
よく、ティーバッグをティーパックやティーバックという人がいますが、ティーパックは主にお茶類の入った外装の事を指します。パッケージのパックですね。
ティーバックに関しては全く違うもので、下着の一種です。外見からTの字に見えることから名付けられた和製英語です。一般的には「Tバック」と書きます。


ジャコメッティ展」開催概要
開催場所:国立新美術館 企画展示室1E  (東京都港区六本木7-22-2)
開催期間:2017年6月14日(水)~9月4日(月)   毎週火曜日休館
開館時間:10:00-18:00
       ※毎週金曜日、土曜日は20:00まで
       ※入場は閉館の30分前まで
観覧料金:1,600円(一般)、1,200円(大学生)、800円(高校生)

       ※中学生以下および障害者手帳を持参の方(付添いの方1名含む)は入場無料。

       ※8月2日(水)~7日(月)は高校生無料観覧日。(学生証の掲示が必要)

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最後までご覧いただき、ありがとうございました。

和のあかり×百段階段展20172017年07月20日 21時03分00秒

ホテル雅叙園東京(旧目黒雅叙園)で「和のあかり×百段階段展2017 ~日本の色彩 日本の意匠~」が開催されています。
東京都指定有形文化財に認定されている「百段階段」の、絢爛豪華な7つの部屋すべてを舞台に、「祭り」「アート」「職人」「アクアリウム」のジャンルを中心に、30を超える出展者が一堂に会しました。
「和のあかり×百段階段展2017」~日本の色彩 日本の意匠~

「和のあかり×百段階段展2017」~日本の色彩 日本の意匠~

「和のあかり×百段階段展2017」~日本の色彩 日本の意匠~

「和のあかり×百段階段展2017」~日本の色彩 日本の意匠~

「和のあかり×百段階段展2017」~日本の色彩 日本の意匠~

「和のあかり×百段階段展2017」~日本の色彩 日本の意匠~


「和のあかり×百段階段展2017」~日本の色彩 日本の意匠~

「和のあかり×百段階段展2017」~日本の色彩 日本の意匠~

「和のあかり×百段階段展2017」~日本の色彩 日本の意匠~

「和のあかり×百段階段展2017」~日本の色彩 日本の意匠~

「和のあかり×百段階段展2017」~日本の色彩 日本の意匠~

開催場所:ホテル雅叙園東京 百段階段
開催期間:2017年7月1日(土)~ 8月27日(日) 会期中無休
開催時間:【月曜日~木曜日】10:00~18:00(最終入館17:30)
       【金・土・日・祝】10:00~20:00(最終入館19:30)
入場料金:一般1,500円 学生800円 小学生以下無料
       
ホテル雅叙園東京ファミリークラブ会員は百段階段企画展での入場が無料になります。
更に、各企画展ごとに招待券が2枚送られてくる上、館内レストランなどが割引になり、とってもお得です。


最後までご覧いただき、ありがとうございます。

箱根ガラスの森美術館2017年07月06日 13時50分26秒

6月29日(木)にテレビ朝日の「グッドモーニング」(平日朝4:55~8:00)で箱根ガラスの森美術館を紹介していたので、行ってみました。

チケット売り場の手前から、クリスタルロードという小径でクリスタルの木々が迎えてくれます。
箱根ガラスの森美術館

箱根ガラスの森美術館

箱根ガラスの森美術館には約70品種、約4500株のアジサイが植えられています。
これらのアジサイは例年6月中旬から7月下旬まで楽しめるということです。
庭園などでは、クリスタルのアジサイが太陽の光を浴びて輝きを放っています。
箱根ガラスの森美術館
オルテンシア(Ortensia=イタリア語でアジサイ)と名付けられたクリスタルオブジェは、赤や青、ピンク、グリーンなど6色のクリスタルガラスを約14,000粒使用しています。
クリスタルガラスの直径は約1.4㎝あり、葉は本物のアジサイの葉です。
箱根ガラスの森美術館
これらのクリスタルの花は本物のアジサイの花に交じって、見事な調和を見せています。
クリスタルあじさい
ピンクのアジサイがあまりにも綺麗で汚れや虫食いなどが全く見られないので、造花じゃないかと思い触って確かめてみました。本物です。
あじさいジューンブライド
ジューンブライドという名のアジサイです。

箱根ガラスの森美術館は自然を生かした庭園になっています。
箱根ガラスの森美術館
クリスタルガラスに囲まれた光の回廊「コッリドイヨ」を渡ると、ヴェネチアン・グラス美術館と現代ガラス美術館があります。
箱根ガラスの森美術館

箱根ガラスの森美術館

箱根ガラスの森美術館

この美術館は中世ヨーロッパ貴族が熱狂したヴェネチアン・グラスの名品約100点を展示する美術館です。
「ヴェネチアン・グラス美術館」の貴族の館をイメージした建物には、豪華なシャンデリアが飾られ、ヴェネチア・ドゥカーレ宮殿の天井画などが再現されています。
箱根ガラスの森美術館

館内では、11月26日(日)まで「ヴェネチアングラス 二千年の旅展」が開催されています。

「耳付二連瓶」 3~4世紀 出土地:パレスチナ地方 宙吹き 熔着装飾
箱根ガラスの森美術館
吹きガラス手法による作品。発掘されるまでに土中の成分と化学変化をおこし、表面に「銀化現象」と呼ばれる虹色や玉虫色の輝きを見せています。「二千年の旅」を物語る貴重な逸品です。


「現代ガラス美術館」では、19世紀後半に再び復活し、新しい生命を吹き込まれた斬新な現代ヴェネチアン・グラスを紹介しています。

リヴィオ・セグーゾ(Livio Seguso)作 「ソスペンシオーネ」 1980年
箱根ガラスの森美術館

3枚のガラスがバランスよく1本のワイヤー(画面左上)で吊され、空中に浮かんでいるかような作品。気泡を含んだ3つのガラスに前後から羽のようなガラスを掛けることで、周りの曲線が重なり合い、空間の広がりを見せています。

デイル・チフーリ(Dale Chihuly)展も開催されています。

箱根ガラスの森美術館
デイル・チフーリ(1941年~)は、1992年にアメリカ合衆国人間国宝に認定されています。

箱根ガラスの森美術館は緑に囲まれた庭園美術館で、早川の流れを聞きながら散策することが出来ます。
箱根ガラスの森美術館
美術館の庭園から階段を下に降りていくと、Fontana(フォンターナ=イタリア語で噴水)という作品が見えてきます。
箱根ガラスの森美術館
高さ7.5m、全高88.5m、全幅3mの噴水は、湧きあがる噴水を約45,000粒のクリスタルガラスでイメージしています。
箱根ガラスの森美術館

そのすぐ横には「誓いの鐘」という鐘があり、足元に書かれた標高は634mになっていました。
箱根ガラスの森美術館
東京スカイツリーと一緒じゃん。

箱根ガラスの森美術館

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

「岡本太郎×建築 衝突と協同のダイナミズム」展2017年06月21日 12時45分38秒

川崎市にある岡本太郎美術館に行ってきました。
岡本太郎は、1911年(明治44年)に、漫画家の岡本一平と、歌人で小説家の岡本かの子との間の長男として、かの子の実家のある神奈川県橘樹郡高津村(現在の川崎市高津区二子)に生まれました。1996年(平成8年)没。
1999年(平成11年)10月30日に開館した岡本太郎美術館には、1991年から1993年にかけて岡本太郎から川崎市に寄贈された作品1779点が所蔵・展示されています。

尚、地下鉄表参道駅から近い東京都港区南青山には、岡本太郎のアトリエ兼住居があった地に「岡本太郎記念館」というのがあります。よく間違えられるので、要注意です。

川崎市岡本太郎美術館入口。右奥に見えるのは高さ40mのシンボルタワー「母の塔」です。

今、岡本太郎美術館では常設展「赤の衝動」と、企画展「岡本太郎×建築 衝突と協同のダイナミズム」展が7月2日(日)まで開催されています。
私、元気がなくなると岡本太郎をよく見に行きます。原色のエネルギーが私にパワーを与えてくれます。

「岡本太郎×建築 衝突と協同のダイナミズム」展では、丹下健三をはじめ、坂倉準三、アントニン・レーモンド、磯崎新といった建築家たちとの関わりや協同のなかで、岡本太郎と建築家たちの交流に焦点をあて、建築と美術の協同の一つのかたちについて紹介しています。
岡本にとって丹下健三とのコラボレーションは、1957年の旧東京都庁舎での壁画連作、1964年の東京オリンピック、そして1970年の日本万国博覧会での「大屋根」と「太陽の塔」という、高度経済成長期のまさに国家的プロジェクトというべき大舞台を共同で行ってきました。
建築物と共に創られた壁画などの芸術作品は、建物の解体と共に消失してしまうことが多いのですが、岡本太郎は日本万国博覧会のお祭り広場に建てられた丹下健三設計の「大屋根」をぶち抜くかたちで「太陽の塔」を建ててみせ、万博終了後ほとんどのパビリオンが解体された今も静かに建ち続けています。
会場にはその「大屋根」と「太陽の塔」の模型も展示されています。

岡本太郎美術館 利用案内
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日: 月曜日(月曜が祝日の場合は除く)
      祝日の翌日(祝日の翌日が土日にあたる場合を除く)
      年末年始、他に臨時休館日あり
観覧料:7月2日までは常設展・企画展共通料金
      一般1000円、高校・大学生・65歳以上800円。中学生以下無料。
      ※企画展が開催されていない時(常設展のみ開催時)は、一般500円、高校・大学生・65歳以上300円。中学生以下無料。
その他各種割引がありますので、公式サイトでご確認ください。


最後までご覧いただき、ありがとうございました。

森美術館 N・S・ハルシャ展2017年05月04日 13時13分13秒

六本木ヒルズ森タワー53階の森美術館で6月11日(日)まで「N・S・ハルシャ展ーチャーミングな旅ー」が開催されています。
N・S・ハルシャ展ーチャーミングな旅ー
N・S・ハルシャは、南インド生まれで現在も同地に拠点を置いて絵画などの創作活動を行っているアーティストです。南インドの伝統文化や自然環境などと向き合った作品作りを行っています。
N・S・ハルシャ展ーチャーミングな旅ー

『ここに演説をしに来て』
ここに演説をしに来て
182.9㎝×182.9㎝の正方形のキャンバスが6枚並んでいます。
ここに演説をしに来て(部分)
ここに描かれた個性あふれるキャラクターの数は約2,000。 何度見ても新しい発見があり、一日中見ていても見飽きることがありません。

『空を見つめる人びと』
空を見つめる人びと
2010年のリヴァプール・ビエンナーのために制作されたインスタレーションで、床面はおびただしい数の人々の顔で埋め尽くされています。見上げると、自らもその群衆と共に天の星空の一部になります。

『ネイションズ(国家)』
ネイションズ(国家)
何段にも積まれた足踏み式ミシンには国際連合に加盟している193ヵ国の国旗を描いた布が置かれています。
足踏み式ミシンは、国家を成立させているのは人間のエネルギーや労働そのものだということを示唆しているということです。

『ふたたび生まれ、ふたたび死ぬ』
ふたたび生まれ、ふたたび死ぬ
365.8㎝×2,407.9cmと、全長24メートルを超える大作です。
全体を一望すると巨大な筆で描いた一筆書きのように見えますが、細部に目を向けるとおびただしい数の星を見ることが出来ます。
ふたたび生まれ、ふたたび死ぬ
輪になって50m以上ある帯の中に地球を探そうとするのは、誰しも同じのようです。私たち、やっぱりちっちゃな存在なんでしょうか・・・
ふたたび生まれ、ふたたび死ぬ

『タマシャ(Tamasha)』
タマシャ(Tamasha)
ハヌマーンラングールという猿は、インドの民間信仰でハヌマーン神として信仰されています。

『マター(Matter)』(屋外展示)
マターは英語で物質や物事を表す言葉です。
遠く宇宙の彼方を指さす猿は、正体不明のマターを宇宙へ持っていこうとしているのでしょうか?
マター(Matter)

開催場所:森美術館六本木ヒルズ森タワー53階)
開催期間:2017年2月4日(土)-6月11日(日) 会期中無休
開館時間:10:00-22:00(火曜は17:00まで)
       ※いずれも入館は閉館の30分前まで
入場料金:一般 1,800円 高校・大学生 1,200円 4歳ー中学生 600円 65歳以上 1,500円
       ※価格には消費税を含みます。
       ※本展のチケットで展望台 東京シティビューにも入館可(屋上 スカイデッキを除く)。
       ※森アーツセンターギャラリーへの入館は別料金になります。
       ※その他各種割引有。詳細は森美術館ホームページをご覧ください。

バベルの塔2017年05月02日 18時41分58秒

『全ての地は、同じ言葉と同じ言語を用いていた。東の方から移動した人々は、シンアルの地の平原に至り、そこに住みついた。そして、「さあ、煉瓦を作ろう。火で焼こう」と言い合った。彼らは石の代わりに煉瓦を、漆喰の代わりにアスファルトを用いた。そして、言った、「さあ、我々の街と塔を作ろう。塔の先が天に届くほどの。あらゆる地に散って、消え去ることのないように、我々の為に名をあげよう」。主は、人の子らが作ろうとしていた街と塔とを見ようとしてお下りになり、そして仰せられた、「なるほど、彼らは一つの民で、同じ言葉を話している。この業は彼らの行いの始まりだが、おそらくこのこともやり遂げられないこともあるまい。それなら、我々は下って、彼らの言葉を乱してやろう。彼らが互いに相手の言葉を理解できなくなるように」。主はそこから全ての地に人を散らされたので、彼らは街づくりを取りやめた。その為に、この街はバベルと名付けられた。主がそこで、全地の言葉を混乱(バラル)し、そこから人を全地に散らされたからである。   「創世記」11章1-9節」 』
(ウィキペディア「バベルの塔 聖書の記述」より引用・一部加筆)

旧約聖書に書かれている「バベルの塔」の物語は、人間の高慢と神の戒めの物語であると同時に、なぜ世界にたくさんの言語が存在するのかという、世界の成り立ちを説明する物語とも考えられています。

この「バベルの塔」の物語については多くの画家たちによって様々なシーンの絵画が描かれていますが、中でも有名なピーテル・ブリューゲル1世による「バベルの塔」(1568年頃)が24年ぶりの来日となりました。

上野の東京都美術館で7月2日(日)まで公開されています。
「バベルの塔」展

「バベルの塔」展
『ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝-ボスを超えて- (Collection of Museum Boijmans Van BeuningenBruegel's “The Tower of Babel” and Great 16th Century Masters)』という長ったらしい展覧会名ですが、わざわざボイマンス美術館所蔵と謳っているのは、ブリューゲルの「バベルの塔」は現存するもので2作品あり、この作品より5年位前に描かれた「バベルの塔」がウイーン美術史美術館に所蔵されているからだと思います。

副題に「16世紀ネーデルラントの至宝―ボスを超えてー」とありますが、本展ではブリューゲルのみならず、彼が手本とした先駆者ヒエロニムス・ボスに関しての展示も多く、同時代の16世紀ネーデルラントの絵画、版画、彫刻なども含めて、約90点の作品で構成しています。
「バベルの塔」展
「バベルの塔」は縦60cm、横75cm程で、特に大きい作品ではないのですが、描かれた塔の存在感や細部の表現は素晴らしく、近づいて見ても肉眼では判別できないくらい精細に描かれています。この小さな絵の中に約1,400人の人物が描き込まれているといいます。

東京芸術大学による拡大複製画(縦162cm、横201cm)が同じ部屋に展示されていますので、それを見れば細かい部分がよく分かると思います。

絵の中では人間はゴマ粒ほどの大きさに描かれています。この人間の身長を170cmと想定すると、描かれた塔の地面から上層部までの高さは510m程になるということです。
でも、私がチビッ子だからそう思うのかもしれませんが、いくらヨーロッパの人とはいえ500年以上前の人です。その頃でも男性平均身長170cmもあったのでしょうか??
会場出口にこんなパネルがありました。

開催会場:東京都美術館 企画展示室
開催期間:2017年4月18日(火)~7月2日 (日)
休室日:月曜日
開室時間:9:30~17:30、金曜日は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)
入場料金:一般1,600円 大学・専門学校生1,300円 高校生800円 65歳以上1,000円 
       中学生以下無料 その他各種割引有り。詳しくは公式ホームページをご覧ください。

同展は7月18日(火)~10月15日(日)に大阪市北区の国立国際美術館でも開催されます。 

東京都美術館から徒歩3分位の所にある東京芸術大学Arts & Science LAB.で関連企画「Study of BABEL」が公開されています。
会場では3メートル超の大きさで立体化された「バベルの塔」やプロジェクションマッピング、ipadによる顔合成など、芸術と科学技術の融合による新しい芸術表現が体感できます。
展示数が少ないので「ショボっ!」と思うかもしれませんが、足を運ぶ価値はあると思います。
入場無料ですし・・・。 開室時間は「バベルの塔」展に準じます。

池田理代子=「ベルばら」とともに=2017年04月27日 18時01分29秒

池田理代子のデビュー50周年記念展『池田理代子ー「ベルばら」とともにー』が横浜にやってきました。
3月から東京、大阪、京都と巡って、5月8日までの横浜展で終了になります。
不朽の名作「ベルサイユのばら」の作者、池田理代子さんが作家生活50周年を迎えるのを記念した展覧会です。
初公開を含む貴重な原画や資料200点以上を通して、代表作「ベルサイユのばら」の魅力と共に、半世紀の歩みと創作の軌跡をたどっています。

会期:4月26日(水)~5月8日(月)
会場:横浜高島屋ギャラリー(8階)
開場時間:午前10時~午後8時 ※5月8日は午後6時まで
入場料:一般800円 大学・高校生600円 中学生以下無料

六本木ヒルズでマーベル展2017年04月25日 12時02分29秒

日本初のMARVEL大型総合展、「マーベル展 時代が創造したヒーローの世界」が六本木ヒルズ森タワー52階展望台 東京シティビューで開催されています。

私、アメリカンコミックにはあまり興味が無いので、ウインドウショッピングに行ったついでにさらっと見てみようと入ったのですが、誰でも見た事・聞いたことがあるキャラクターがずらっと展示され、意外と素人にもとっつきやすい展示になっています。しかも、よく見ていくとなんと奥の深い事、深い事。
マーベルファンにはきっとたまらない展覧会なのだと思います。
マーベル展 時代が創造したヒーローの世界

マーベル展 時代が創造したヒーローの世界
会場に入ると海抜250mからの景色をバックに、高さ5mのアイアンマンがお出迎えしてくれます。
六本木ヒルズ マーベル展
「マーベル展 時代が創造したヒーローの世界」は、数多くの魅力的なヒーローや作品を生み出したMARVELの魅力を、日本初公開となる貴重な資料、衣裳や小道具など約200点を通して紹介する大型総合展です。
本展覧会は、『HISTORY』、『HERO』、『CULTURE』、『CINEMATIC UNIVERSE』、『ART』の5つの視点から構成され、MARVELが辿ってきた歴史や、多くの人を魅了する作品を生み出し続ける秘密を紐解く構成となっています。
マーベル展 時代が創造したヒーローの世界
50階に降りると(ていうか半強制的に降ろされるのですが)「MARVEL六本木ヒルズ・ホットトイズストア」でフィギアなどを購入することが出来ます。「マーベル展」を観覧した人だけが入店出来る期間限定ショップです。

その他、東京シティビューの会場以外でも六本木ヒルズ各所でMARVELを堪能できる企画が盛りだくさんです。

森タワー・ウェストウォーク4階のメンズゾーンでは「マーベルのストリートギャラリー」を展開。
マーベル展 時代が創造したヒーローの世界

マーベル展 時代が創造したヒーローの世界

マーベル展 時代が創造したヒーローの世界

ウェストウォーク2階南側吹き抜けにはホットトイズ社製の実物大フィギア「ハルク vs ハルクバスター」が4月27日(木)までの期間限定で展示中でした。
マーベル展 時代が創造したヒーローの世界
幅6m、高さ4.8mの巨大フィギアに圧倒されます。

開催会場:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー(六本木ヒルズ 森タワー52階)
開催期間:2017年4月7日(金)~6月25日(日)※会期中無休
開場時間:10時~22時(最終入場:21時30分) 
入場料金:一般1,800円、高校生・大学生1,200円、4歳~中学生600円、シニア(65歳以上)1,500円
※52階・展望台、53階・森美術館入館料を含みます(屋上スカイデッキは別料金)

この展覧会は東京展の後全国を巡回する予定だそうです。

ポーラ美術館 ピカソとシャガール2017年04月19日 13時42分30秒

ポーラ美術館で開催されている「ポーラ美術館開館15周年記念展 ピカソとシャガール 愛と平和の讃歌 PICASSO AND CHAGALL : IMAGINARY DIALOGUES」に行ってみました。
ポーラ美術館
ポーラ美術館は2002年9月に神奈川県箱根町に開館しました。
今年は開館15周年にあたり、その記念展として開催されているのが「ピカソとシャガール 愛と平和の讃歌」です。
下の写真は展覧会の案内パンフレットから。
ピカソは、絵画の革新に挑み続け、力強い線描により対象を激しくデフォルメする「破壊と想像の画家」として知られ、シャガールはあざやかな色彩により絵画を光で満たし、自身の人生の物語や故郷の風景を主題に生涯にわたり取り組んだ「物語の色彩の画家」として知られています。
20世紀を代表する二人の巨匠の、絵画を中心とした約80点の作品を通して二人の関係に光をあて、初期から晩年までの作品をたどることで彼らの芸術の本質に迫っています。

1階にあるレストラン「Array(アレイ)」では、「ピカソとシャガール 愛と平和の讃歌」展にあわせ、特別メニュー「太陽の食卓」を提供しています。
スペイン人のピカソとロシア生まれのシャガールは、南フランスの太陽の輝きに魅せられました。
二人の巨匠が愛した土地の、彩り豊かであふれる活気をイメージした料理が楽しめます。

オードブルは「スペインのオードブルバリエ」です。
スペインのオードブルバリエ
スペインのバルで親しまれている4種類のタパス(スペイン料理の様々なアペタイザー)を一皿に仕上げています。
左から、ガスパチョ、白身魚のフリット、生ハムのブルスケッタ、野菜のピクルスです。

メインディッシュは「仔羊のロティ オリーブとバジルのソースと共に」。
仔羊のロティ オリーブとバジルのソースと共に
ロティとは、糸で縛った肉の塊をオーブンで火を通したもの。ロティ料理は豚や子牛がポピュラーで、フランスの家庭での典型的なレシピだそうです。フランス・プロヴァンス地方に縁のある食材や、香りのあるソースを味わうことが出来ます。

デザートは「サワークリームのガトーとオレンジのタルト」です。
サワークリームのガトーとオレンジのタルト
シャガールの故郷を想い、サワークリームに赤い果実のコンフィをあわせたということです。
色彩が美しく、シャガールの作品を想わせます。純白のお皿の中にフランボワーズの赤とブルーベリーの紫黒(しこく)、バジルの緑、ソースの赤や黄色が映えます。
食べているうちに、気持ちも明るく軽やかになります。

開催会場:ポーラ美術館
開催期間:2017年3月18日(土)~9月24日(日)
※会期中無休、ただし展示替のため、5月12日(金)は一部閉室。6月21日(水)は休室(常設展示のみ開室。)
開館時間:9:00~17:00 (入館は16:30まで)
入館料金:一般1,600円など。詳細は公式ホームページの「ご利用案内」をご覧ください。


今回の企画展「ピカソとシャガール 愛と平和の讃歌」に合わせて、同じ開催期間でコレクション企画展として、「モネ、ルノワールからマティスまで」、「ポーラ美術館のガラス工芸」などが開催されています
展示室2で開催されている「モネ、ルノワールからマティスまで」展では、ポーラ美術館が収蔵する19世紀から20世紀にかけてのフランス近代美術の名品を、画家たちが抱いていた友情や尊敬の気持ちを示す言葉を交えて紹介しています。

ピエール・オーギュスト・ルノワール 「レースの帽子の少女」

クロード・モネ「睡蓮の池」、「バラ色のボート」


展示室4では「ポーラ美術館のガラス工芸」展として、ポーラ美術館の収蔵するガラス工芸作品の中から、アール・ヌーヴォーの代表的な作家であるエミール・ガレ(1846-1904)の名品を展示しています。
エミール・ガレ 「蜻蛉文香水瓶」
エミール・ガレ 「ヤグルマギク文水差」
どちらも1880年前後の作品ですが、美しい色彩を放っています。

今回の展覧会では、プロジェクションマッピングによる花の演出や、鑑賞者が自らの手で作品の周りに昆虫などのシールを貼って展示を完成させていく来館者参加型展示が試みられていました。
最近の美術館はただ鑑賞するだけではなく、楽しめる展示企画がどんどん増えてきました。