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東京国立近代美術館「MOMATコレクション」2020年02月19日 11時45分38秒

東京国立近代美術館の「MOMATコレクション」に行ってきました。
MOMATは、The National Museum of Modern Art, Tokyo の略で、東京国立近代美術館を指します。

東京国立近代美術館は北の丸公園の皇居側にあり、桜の咲く季節には竹橋駅から千鳥ヶ淵まで桜を愛でながら歩く道の途中にあります。
東京国立近代美術館

美術館の最上階に位置する4階休憩スペース「眺めのよい部屋」では、椅子デザインの名品にかぞえられるベルトイア・チェアを設置した明るい窓辺で、皇居の緑や丸の内のビル群のパノラマ・ビューを楽しむことが出来ます。
東京国立近代美術館

「MOMATコレクション」展は13,000点を超える所蔵作品の中から会期ごとにテーマに合わせた約200点をセレクトして展示する、国内最大規模のコレクション展です。

所蔵する国重要文化財15点(寄託作品2点含む)の内、本展では4作品が展示されていました。

岸田劉生(きしだりゅうせい)  《道路と土手と塀(切通之写生)》 1915(大正4)年 油彩・キャンバス
【重文指定年月日:1971(昭和46)年6月22日】
約100年前の東京・代々木の風景です。
左の新しい石垣(山内侯爵家のもの)、真ん中の道、右の造成地でそれぞれ遠近法が食い違い、石垣と道が接する辺りでは、道が手前にまくれ上がってくるように見えます。劉生は、「むき出しの土が持つエネルギーを捉えたかった」と述べています。
因みに、この坂道をさらに上から押さえつけるように横切る2本の黒い棒の正体は? 答えは、画面右外にある電柱の影です。
(会場内の解説文より一部引用)


原田直次郎(はらだなおじろう)  《騎龍観音》 1890(明治23)年 油彩・キャンバス 寄託作品(護國寺蔵)
【重文指定年月日:2007(平成19)年6月8日】
ドイツに留学した原田直次郎は、ヨーロッパの宗教画や日本の観音図の図像等を参考に、この作品を制作しました。この作品は、西洋絵画受容の初期のすぐれた作品として、重要文化財に指定されました。 272㎝×181㎝という大作です。
原田はこの作品を東京、護国寺に奉納し、当館に寄託されるまで長く本堂に掛けられていました。


川合玉堂(かわいぎょくどう)  《行く春》 1916(大正5)年 紙本彩色 屏風 6曲1双
【重文指定年月日:1971(昭和46)年6月22日】

晩春の桜花が散りゆく渓谷。川に繋留されている3隻の水車舟。玉堂は前年の秋と同年の早春にスケッチ旅行で秩父の長瀞(ながとろ)を訪れ、川下りを楽しんでいます。その時の風景を出発点として、小雪のように舞う桜をあしらったのがこの《行く春》です。
(展示期間は4月12日まで)

萬鉄五郎(よろずてつごろう)  《裸体美人》 1912(明治45)年 油彩・キャンバス
【重文指定年月日:2000(平成12)年12月4日】
東京美術学校の卒業制作。炎のように揺れ動く下草の描き方や単純化された裸婦の表現などに、当時雑誌などで紹介されるようになったゴッホやマティ スの影響が見られます。その強烈な色彩と筆致による表現は、黒田清輝ら当時の指導教官たちを困惑させたと伝えられています。表現の自由、個性の尊重が叫ば れた大正時代のさきがけとなる記念碑的作品といえます。
(作品解説より引用)

日本画、洋画、版画、水彩・素描、写真など美術の各分野にわたる所蔵作品からセレクトされた展示品は、20世紀初頭から今日に至る約100年間の日本の近代美術の流れを海外作品も交えて紹介しています。
ギャラリー内は、12の部屋で構成されています。その1室から12室までを番号順にすすむと、1900年頃から現在に至る美術の流れをたどることができます。

展示も洋画、日本画、彫刻など、多岐にわたる作品群で構成されています。

ジョルジュ・ブラック 《女のトルソ》 1910-1911年 油彩・キャンバス

ポール・セザンヌ 《大きな花束》 1892―1895年 油彩・キャンバス

菱田春草(ひしだしゅんそう) 《梅に雀》 1911(明治44年) 絹本彩色

ヘンリー・ムーア 《横たわる人物》 1977年 ブロンズ


東郷青児(とうごうせいじ) 《サルタンバンク》 1926(大正15年) 油彩・キャンバス


アジア・太平洋戦争下、軍の委嘱で制作された公式の戦争絵画を「作戦記録画」と呼びます。軍が主題を選び、戦地に派遣された画家が制作、作品は完成後に軍に収められ、戦争関連の展覧会に出品されて国内各地を巡回しました。
藤田嗣治(ふじたつぐはる) 《○○部隊の死闘》 1943(昭和18)年 油彩・キャンバス
フランスに帰化後の洗礼名はレオナール・ツグハル・フジタ。
日本生まれのフランスの画家・彫刻家ですが、戦時中にはこのような絵も描いていたんですね。


岡本太郎(おかもとたろう) 《燃える人》 1955(昭和30年) 油彩・キャンバス
1954(昭和29)年に起きた第五福竜丸のビキニ岩礁近くでの被爆事件に着想を得た作品です。


「バウハウス特集」も開催されています。1919年にドイツのヴァイマールに開設された造形学校「バウハウス」は、その後デッサウ、ベルリンへと移転し、ナチスの弾圧を受け1933年に閉鎖を余儀なくされました。
その間わずか 14年でしたが、バウハウスでは優れた芸術家が教鞭をとり、時代の変化に目を向け、社会と芸術の新たな関係構築を目指したユニークな教育が行われました。

ワリシー・カンディンスキー 《全体》 1940年 油彩・キャンバス

会場内はゆったりとした展示で、時間をかけてじっくり作品を観ることが出来ました。


MOMATコレクション」開催概要
開催場所:東京国立近代美術館本館所蔵品ギャラリー(4F-2F)
開催期間:2020年2月11日(火・祝)-6月14日(日)
休室日:月曜日[ただし2月24日、3月30日、5月4日は開館]、2月25日(火)、5月7日(木)は休み
開館時間:10:00-17:00(金曜・土曜は10:00-20:00) ※入館は閉館30分前まで
観覧料:一般 500円 (400円) 大学生 250円 (200円)
  ※5時から割引(金・土曜): 一般 300円 大学生 150円
  ※( )内は20名以上の団体料金。いずれも消費税込
  ※高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料
無料観覧日: 毎月第一日曜日(3月1日、4月5日、5月3日、6月7日) *所蔵作品展 「MOMATコレクション」のみ
その他各種割引があります。詳細は公式ホームページ



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

江戸絵画の楽しみ2020年02月16日 22時30分00秒

昨日、府中市美術館の学芸員、金子信久さんのトークイベント「江戸絵画の楽しみ」に行ってきました。

会場は、朝日新聞東京本社新館15階レセプションルームです。

朝日新聞東京本社の近く、千代橋(せんだいはし)の袂に桜が咲いていました。河津桜です。
白い大きなビルは東京国税局、その向こうの茶色いビルが朝日新聞東京本社です。



会場のある新館15階の窓からは東京本社の本館(?)が見えます。

そんなに大きな会場ではなく、参加者は60名ほど。 若いママさんから年配の方まで、年齢も性別も様々です。
開始20分ほど前に着いたのですが、半分以上の席がすでに埋まっていました。皆さん熱心です。

タイトルは「江戸絵画の楽しみ」。
「楽しみ方」ではなく「楽しみ」です。正にタイトル通りで、楽しみ方を語るのではなく、参加者が一緒になって江戸絵画を楽しみながら話を聞ける内容になっていました。

府中市美術館の学芸員である金子さんは江戸時代絵画史が専門の日本美術史学者で、これまで「司馬江漢の絵画 西洋との接触、葛藤と確信」「動物絵画の100年 1751-1850」「かわいい江戸絵画」「歌川国芳 21世紀の絵画力」「リアル 最大の奇抜」「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」など多くの展覧会を企画してきました。
「亜欧堂田善の時代」展の企画と図録論文で第18回倫雅美術奨励賞を受賞しています。
亜欧堂 田善(あおうどう でんぜん)は、江戸時代後期の洋風画家です。


トークは、昨年まで15回開催されてきた「春の江戸絵画まつり」という各種展覧会の裏話や、知らない人でも楽しめる江戸絵画についてのお話、今年開催される、「春の江戸絵画まつり」16回目にあたる「ふつうの系譜」展 の内容についての話などを、画像をふんだんに使いながら面白楽しくお話してくださいました。
江戸絵画については、亜欧堂 田善、司馬江漢に始まり、「動物」「風景」「人物」から「かわいい美術」、学問にとらわれない発想「へそまがり・・・」まで、分かりやすく江戸絵画を楽しむことが出来ました。


昨年春に開催された「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」の図録を会場で買いました。
人気があったため、講談社で一般書籍として発行し、本屋さんでも購入できるそうです。
昨年3月14日発行で、すでに第4刷になっていました。
表紙は三代将軍・徳川家光が描いた「兎図(うさぎず)」(江戸時代前期)です。「ヘタウマ」の見本でしょうか。
金子さんにサインをしていただきました。
ネコのイラストは、飼っていたネコちゃんだそうです。「かねこ」と「ねこ」をかけているんですね。
(=^・^=)
体の模様が牛みたいだったので、「ウシ」という名前だったそうです。
かわいいですね。 
「ヘタウマ」? ( 失礼しました m( _ _ )m  )



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

パッション20 今みておきたい工芸の想い2020年02月15日 11時04分56秒


地方創生政策の一環で、東京・千代田区の北の丸公園にある国立近代美術館工芸館が今夏、金沢市の兼六園に隣接する「本多の森」に移転します。
東京での最後の展覧会「所蔵作品展 パッション20 今みておきたい工芸の想い」が3月8日まで開催されています。
本展では、「工芸」という言葉が生まれた明治から、現代にいたるまでの歩みを振り返る内容になっています。
日本の近代は工芸をとおして何を感じ、想いを託してきたか? 作家の言葉や活動・出来事から20を抽出し、それぞれの局面に浮かび上がるパッション(情熱、激情)を紹介していきます。
①作ってみせる ②囲みとって賞でる ③垂れ下がって気を吐く ④ジャパン・プライド ⑤モダンv古典 ⑥キーワードは「生活」 ⑦古陶磁に夢中 ⑧線の戦い ⑨私は旅人 ⑩「日常」 ⑪人間国宝 ⑫オブジェ焼き ⑬日本趣味再考 ⑭生地も一色 ⑮「工芸的造形」への道 ⑯素材との距離 ⑰瞬間、フラッシュが焚かれたみたいだった ⑱オブジェも器も関係ない ⑲人形は、人形である ⑳当事者は誰か

私個人の考えとして、(誤解を恐れずに言えば)芸術とは鑑賞目的以外の実用性がゼロに近いもので、工芸とは実用性の高いものに芸術的な美しさを与える技術と考えていました。
本展では20の視点をたどりながら、「芸術と工芸の境目って何だろう」と考えさせられる展示内容になっています。

中杉与三七(なかすぎよそしち) 《黄銅製竹林観音彫花瓶》 1890年

平田郷陽(ひらたごうよう) 《桜梅の少将》 1936年

《赤い手袋》と《十二の鷹》
小名木陽一(おなぎよういち) 《赤い手袋》(部分) 1976年
鈴木長吉(すずきちょうきち) 《十二の鷹》(部分) 1893年

赤塚自得(あかつかじとく) 《常緑蒔絵料紙硯箱》 1926-1936年

内藤春治(ないとうはるじ) 《壁面への時計》 1927年

鎌倉芳太郎(かまくらよしたろう) 紅型竹文麻地夏長着 1972年

映像鑑賞室です。
館内フロアにも、かわいい椅子が並んでいました。

松田権六(まつだごんろく) 蒔絵螺鈿有職文飾箱 1960年

森口華弘(もりぐちかこう) 《縮緬地友禅笹文着物 残雪》 1969年

柳原睦夫(やなぎはらむつお) 《紺釉金銀彩花瓶》 1971年

松井康成(まついこうせい) 《練上嘯裂文大壺 西遊記》 1981年


生野祥雲斎(しょうのしょううんさい) 《虎圏》 1959年
藤原志保(ふじわらしほ) 《No. 94-13》 1994年
星野暁(ほしのさとる) 《表層・深層》 1982年

川口淳(かわぐちじゅん) 《箱》 1991年

四谷シモン 《解剖学の少年》 1983年 

黒田辰秋(くろだたつあき) 《欅拭漆彫花文長椅子》 1949年
「この椅子は大切な作品です。優しくお座りください。」と書いてありました。


開催期間:2019年12月20日(金)-2020年3月8日(日)
休館日:月曜日(2月24日は開館)、2月25日(火)
開館時間:10:00 - 17:00 ※入館時間は閉館30分前まで
観覧料:一般250円(200円)  大学生130円(60円) ※( )内は20名以上の団体料金。消費税込
高校生以下および18歳未満、65歳以上、「MOMATパスポート」をお持ちの方、友の会、賛助会員(同伴者1名まで)MOMAT支援サークルパートナー企業(同伴者1名まで、シルバー会員は本人のみ)、キャンパスメンバーズ、障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。
 ※それぞれ入館の際、学生証、運転免許証等の年齢の分かるもの、会員証、社員証、障害者手帳を提示。
無料観覧日: 3月1日(日)



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

東京国立近代美術館工芸館が金沢へ移転2020年02月14日 03時43分52秒

むかしむかし江戸城の北の丸であった「北の丸公園」は皇居に隣接する国民公園として親しまれており、日本武道館や科学技術館、国立公文書館がこの公園内にあります。
北の丸公園には、東京国立近代美術館と、東京国立近代美術館工芸館(住所は東京都千代田区北の丸公園1―1)もあります。
その東京国立近代美術館工芸館が今夏、金沢市に移転することになりました。

東京では最後の展覧会となる「 所蔵作品展 パッション20 今みておきたい工芸の想い 」が開催されているので行ってみました。

東京国立近代美術館工芸館は、1910年(明治43年)に建設された大日本帝国陸軍の近衛師団司令部庁舎を改修したもので、赤煉瓦造りの建物は国の重要文化財に指定されています。

皇居や、桜で有名な千鳥ヶ淵が近いので時々この建物の前を通り、そのたびに外観の写真を撮りたいと思っていましたが、前庭が狭いので普通のカメラでは建物全景を納めることが出来ませんでした。
展覧会が開催されなくなると今後門の中に入ることも出来なくなるかもしれないので、35ミリフルサイズカメラに14ミリのレンズを付けて建物の写真を撮ってみました。
東京国立近代美術館工芸館
2階建煉瓦造りで、正面中央の玄関部に小さな八角形の塔屋をのせ、両翼部に張り出しがある簡素なゴシック様式の建物で、陸軍技師 田村鎮(やすし)の設計により近衛師団司令部庁舎として建築されたものを保存活用し、1977年(昭和52年)11月に美術館として開館しています。

14ミリの超広角レンズでも、正面から撮るとこれが目一杯です。
東京国立近代美術館工芸館

東京国立近代美術館工芸館では、明治以降今日までの日本と外国の工芸及びデザイン作品を収集しており、中でも、人間国宝の工芸家の作品については極めて充実した内容となっています。
陶磁器、ガラス、漆工、木工、竹工、染織、人形、金工、工業デザイン、グラフィックデザインなどの各分野にわたって、総数約3,700点を収蔵する国内随一のコレクションとなっています。

この東京国立近代美術館工芸館が、今年の夏に金沢市に移転することになりました。
兼六園を中心とする半径1kmの範囲の中に、藩政期から近代に至るまでの各時代の歴史的建物や文化施設が集積した文化ゾーン「兼六園周辺文化の森」の「本多の森公園」に「国立工芸館」として設立される予定です。
兼六園と金沢城公園を囲むように、国重要文化財「いしかわ赤レンガミュージアム」、「石川県立伝統産業工芸館」、「石川県立歴史博物館」、「加賀本多博物館」、「金沢市立中村記念美術館」、「石川県立美術館」、「金沢21世紀美術館」などが建ち並ぶ文化ゾーンです。

金沢でも、師団司令部の執務室として使われていた「旧第九師団司令部庁舎」と、陸軍将校の社交場として使われていた「旧金沢偕行社」が美術館として改装されます。
この2つの建物は明治期に建てられた旧陸軍の施設で、ともに国登録有形文化財に指定されています。
東京からは、重要無形文化財保持者(人間国宝)や日本芸術院会員が制作した作品約1,400点をはじめとする美術工芸作品1,900点以上が移転し、常設展や企画展が開催されます。
東京での展覧会は今回の「 所蔵作品展 パッション20 今みておきたい工芸の想い 」が最後になります。

長くなってしまいました。
展覧会の内容についてはまた次回に。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

アーティゾン美術館 開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」2020年02月03日 12時00分00秒

1952年に創設され、建て替えの為2015年以降休館していた旧・ブリヂストン美術館が、旧美術館と同じ東京・京橋の地に、約2倍の展示面積と最新の設備を伴い「アーティゾン美術館」として装いも新たにオープンしました。
「ARTIZON」(アーティゾン)は、「ART」(アート)と「HORIZON」(ホライゾン:地平)を組み合わせた造語で、時代を切り拓くアートの地平を多くの方に感じ取っていただきたい、という意志が込められています
アーティゾン美術館

開館を記念して1月18日から3月31日まで、開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」が開催されています。

石橋財団コレクションは、現在約2,800点を数えます。コレクションの核となるのは、19世紀フランス印象派と20世紀の西洋絵画、そしてその影響を受けて発展した明治以降の日本近代洋画、第二次大戦後の抽象絵画です。また東洋の美術、西洋の古代美術、近現代彫刻も、あわせて収蔵しています。
石橋財団は美術館の休館中も積極的に作品収集に取り組み、コレクションの幅を広げています。

本展では約2,800点の石橋財団コレクションの中から選りすぐられた206点を展示し、新収蔵作品の中からもモリゾ、カサット、ボッチョーニ、カンディンスキー、ジャコメッティ、松本竣介などの作品31点を初公開しています。
開館記念展だからこそ観られる、幅の広い名作の数々を十分堪能することが出来ます。


アーティゾン美術館への入館は、日時指定の予約チケット購入が基本になります。
ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ当日販売もしますが、料金は異なります。因みに本展ではウェブ予約チケット一般1,100円が、当日だと1,500円になります。
ウェブ予約チケットは、各入館時間枠の終了10分前まで購入可能です。

入場は3階のセキュリティーゲートを通った後、6階までエレベーターで行き、6階、5階、4階の展示室を順に観ていきます。

本展では「創造の体感」をテーマに、
第1部「アートをひろげる」では、近代から現代に至る東西の名品を一つの地平に並べ、時間、空間を超えた近現代美術を一望します。
第2部「アートをさぐる」では、装飾・古典・原始・異界・聖俗・記録・幸福の7つのテーマから古今東西の美術を掘り下げます。
2つの異なる視点により、ブリヂストン美術館を代表する作品として長らく愛されてきたモネ、ルノワール、セザンヌ、マティス、ピカソなどのコレクションに新たな光を当てていきます。

展示室は広い壁面に作品がゆったりと配置され、入館者数も制限されているのでゆっくりと鑑賞することが出来るのはとても喜ばしいことです。
土曜日の午前中に行ったのですが、こんなに空いていました。



展示内容は紀元前24世紀ころの閃緑岩彫刻から近現代美術まで幅広く紹介されていて、次々と概念を広げていった美術の、時空間を超えた関連性を紐解くことが出来ます。

ピサロ、マネ、モネ、ドガ、セザンヌ、シスレー、ロダン、ルノワール、ルソー、メアリー・カサット、ゴーギャン、ロートレック、カンディンスキー、ピエール・ボナール、アンリ・マティス、アングル、ピカソ、モディリアーニ、スーティン、ヘンリー・ムーア、ルドン、クレー、シャガール、キリコ、ジョアン・ミロ、ルオー、ジャコメッティ、ゴッホ、ドンゲン、エミール・ガレ・・・・・・・・・・・
日本人も藤島武二、藤田嗣治、草間彌生、梅原龍三郎、佐伯祐三、黒田清輝、岸田劉生などなど、日本画に疎い私でも知っている名前がずらりと並びます。

この美術館では写真撮影が許されているので、迷惑にならない範囲で絵画と並んだ記念撮影や、作品の撮影をすることが出来ます。

かなり近づいて鑑賞することが出来ますが、気になる部分をアップで写真に撮っておくと、筆のタッチなどを後でも確認することが出来て便利です。

草間彌生 《無限の網(無題)》 1962年頃   (下は部分)


藤田嗣治 《猫のいる静物》 1939-40年  (下は部分)


岸田劉生 《麗子坐像》 1920年  (下は部分)


パブロ・ピカソ 《女の顔》 1923年  (下は部分)


クロード・モネ 《睡蓮》 1903年  (下は部分)

今回はカメラを持っていなかったのでスマホ( iPhone X )のシャッター音がほぼ聞こえない「LIVE」機能を使って撮影していますが、美術館なのでシャッター音がしないコンデジや、ミラーレスカメラの「サイレント撮影機能」がお奨めです。



アーティゾン美術館 開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」開催概要
開催期間:2020年1月18日(土)~3月31日(火)
休館日:月曜日(祝日にあたる2月24日は開館)、2月25日(火)
開館時間:10:00~18:00(毎週金曜日は20:00まで/ ただし3月20日を除く)
   ※入館は閉館の30分前まで
入館料:ウェブ予約チケット 一般 1,100円  (当日チケット 一般 1,500円)
   ※WEBサイトでは大学生以下の学生や、障がい者手帳をお持ちの方の無料チケットも発行しています(入場時要証明書)
   ※詳細は公式WEBサイトへ。
尚、スマホとイヤホンを持っていけば、音声ガイドを無料で聴くことが出来ます。是非ご利用ください。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

歌麿・北斎・応為 肉筆浮世絵名品展2020年01月25日 18時43分17秒

葛飾応為の肉筆浮世絵 『吉原格子先之図』 が見られるというので、東京・原宿にある「太田記念美術館」へ行ってきました。

太田記念美術館は、かつて東邦生命相互保険会社の社長を務めた五代太田清藏(1893~1977)が生涯に渡って蒐集した浮世絵を中心とする、約14,000点のコレクションを所蔵しています。
五代太田清藏は欧米を旅行中に、浮世絵が海外で高く評価されていることを知り、シカゴ美術館で展示されていた葛飾北斎の花鳥画に魅了され、蒐集をはじめました。
当館は1980年(昭和55年)1月に原宿でオープンして以来、浮世絵専門の美術館として活動を続け、開館40周年を迎えました。
開館40周年を記念して、幅広い所蔵の中から肉筆画の名品を選りすぐって公開する「肉筆浮世絵名品展 ―歌麿・北斎・応為」を開催しています。
肉筆浮世絵とは、一般的に錦絵と呼ばれる浮世絵版画と区別して、浮世絵師が自らの筆で直接絵絹や紙に描いた浮世絵を指します。絵師が下絵を描き、彫師、摺師との分業によって生み出される浮世絵版画と比べ、肉筆画は絵師がその完成まで手作業で仕上げる一点物なので、とても貴重な作品になります。

本展では、菱川師宣からはじまり、懐月堂派、宮川派、鳥居清長や喜多川歌麿、葛飾北斎と応為などの葛飾派、歌川豊春、豊国、国芳、広重などの歌川派、明治時代に活躍した浮世絵師である小林清親や月岡芳年まで---長い浮世絵の歴史を彩る有名浮世絵師たちによる肉筆画の名品60点余りが展示されています。

中でも注目される展示として、葛飾北斎の没年にあたる嘉永2年(1849)に描かれた傑作『雨中の虎』と、その娘葛飾応為の『吉原格子先之図』が並んで展示されています。
交錯する光と影で吉原の夜の情景と人間模様を見事に描いた『吉原格子先之図』は、葛飾応為の人となりやその人生を知れば知る程、その絵に込められた思いが見えてきます。
この絵には落款は有りませんが、描かれた3つの提灯に「応」「為」「栄」の文字が隠されています。
画面中央あたりでなじみ客と会話を交わす花魁。提灯の灯りが少しぐらい当たっていてもいいはずなのに、黒く塗られて陰になった花魁も、表に出たいのにいつも陰である自らを表したものと思えてなりません。

葛飾応為は葛飾北斎の三女。応為は画号で、名は栄(えい)といいます。
栄は一度結婚したものの離婚し、晩年の北斎と起居を共にして作画を続け、北斎の制作助手も務めたとされています。応為は、美人画においては北斎を超える力量であったとも評価され、北斎晩年の作品制作を補佐していたと伝えられています。しかし残念なことに応為の手による作品は世界に数点しか確認されていません。
応為が描いたものであっても、価値が高くなる北斎の名で世に出された作品もあるようです。



開催場所:太田記念美術館 東京都渋谷区神宮前1-10-10
開催期間:2020年1月11日(土)~2月9日(日)
休館日:1月14、20、27、2月3日は休館
開館時間:10時30分から17時30分まで (入館は17時まで)
入館料:一般700円 大学・高校生500円 中学生以下無料
 ※障害者手帳提示でご本人と付き添い1名100円引き。
 ※団体(10名以上)は1名あたり100円引き



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

川崎浮世絵ギャラリー ~斎藤文雄コレクション~2020年01月22日 10時41分12秒

JR川崎駅と京急川崎駅との中間位にある、「川崎浮世絵ギャラリー」に行ってみました。

「川崎駅前タワー・リバーク」という地下2階・地上22階建てビルの3階にあります。このビルの4階には「川崎市立川崎図書館」が入っています。
3階にはだれでも利用できる貸ギャラリー「アートガーデンかわさき」があり、その特別展示室として昨年(2019年)12月3日に「川崎浮世絵ギャラリー」がオープンしました。
対外的には「川崎浮世絵ギャラリー ~斎藤文雄コレクション~」といいますが、正式名称は「アートガーデンかわさき特別展示室」だそうです。
川崎浮世絵ギャラリー ~斎藤文雄コレクション~

「公益社団法人川崎・砂子の里資料館」(2016年9月に閉館)が所有する、国内外で高い評価を受けている貴重な浮世絵のコレクション「斎藤文雄コレクション」を展示する場所を川崎市が整備しました。
これらは、特定の絵師やジャンル、時代に偏らない浮世絵の包括的なコレクションで、所蔵数は約4000点、希少性の高い浮世絵とされる絵師直筆の肉筆画(原画)も約100点と充実し、「東海道五十三次」や「冨嶽三十六景」などの続き物が全作品そろっています。
それらの作品群の中から、順次入替制でテーマごとに展示内容を替えていきます。

川崎浮世絵ギャラリー ~斎藤文雄コレクション~

「川崎浮世絵ギャラリー」のロゴは、歌川広重(初代)の作品「東海道五拾三次之内 川崎 六郷渡船」に描かれている、力を込めて棹をさす「六郷の渡し」の船頭をシルエットとしてデザイン化しています。
川崎浮世絵ギャラリー ~斎藤文雄コレクション~


所在地 : 川崎市川崎区駅前本町12-1 川崎駅前タワー・リバーク(JR川崎駅北口直結)3階
休館日 : 月曜日(休日の場合は翌平日)、12月29日~1月3日、展示替えの期間
開館時間 : 11 時~18 時30分
観覧料 : 500 円(ただし高校生以下、障がい者とその介護者1名は無料)

現在展示中の「開館記念展 日本の宝 これぞ浮世絵!名品展」は1月26日まで。
第2回 「初代広重 東海道五十三次の旅(保永堂版)」 2月1日~24日
第3回 「幕末・明治の浮世絵師が見た江戸・東京」 3月1日~4月19日(会期中展示替えあり)
が予定されています。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。


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久し振りじゃのう。薀蓄(うんちく)仙人「雲竹斎(うんちくさい)」じゃ。

齋藤文雄コレクションの齋藤文雄って誰なんじゃ?
どこにでもありそうな平凡な名前じゃが、神奈川県議を5期、1986年から参議院議員を2期務めた元参議院議員なんじゃ。見たことあると思うがのぅ。
浮世絵の個人コレクションの展示場所として、自宅を改造して私立美術館である「川崎・砂子の里資料館」を2001年11月に開館したんじゃ。
最初は地元の川崎に関する浮世絵から収集が始まったんじゃが、神奈川県全域に関するものに広がり、系統的に集める必要性に気付いて次第に初期の浮世絵にも手を広げていったんじゃな。
菱川師宣から幕末・明治を経て新版画・創作版画に至るまでの浮世絵の歴史的過程を大筋ながら説明できるコレクション約4000点、総額約7億円の作品が収蔵されておる。
じゃが、残念なことに、2016年9月に休館してしまったんじゃ。
管理のできる施設への寄託先を探していたんじゃが、川崎市が初期投資9千万円を負担して、浮世絵展示のための展示スペースを整備することとなったんじゃ。
「川崎浮世絵ギャラリー」での今後の展示が楽しみじゃな。

犬張り子&犬だるま2020年01月20日 10時55分55秒

六本木ヒルズA/Dギャラリーで開催されている「吉田 朗・いしかわかずはる展《Two ways towards...》」で、吉田 朗さんの「犬張り子」と「犬だるま」がかわいいので写真に撮らせてもらいました。



かわいいだけではなく、そのデザインをよく見ると、社会問題に対する風刺が感じられます。

 吉田 朗(よしだ あきら) 《犬張り子 Occupied Tokyo》 2019年 ガラス繊維強化プラスチック、ウレタンおよびラッカー塗装、エアブラシによる彩色 930×880×420 mm


奥から《犬だるま Tagging Red Circle》 2019年  H100×W145×D90 mm ウレタン樹脂、ウレタン塗装、PVCフィルム
《犬だるま Black Coca Colonization》 2019年 H100×W145×D90 mm ウレタン樹脂、ウレタン塗装、PVCフィルム
《犬だるま Tan Color Black Circle》 2019年 H100×W145×D90 mm ウレタン樹脂、ウレタン及びラッカー塗装、PVCフィルム


吉田 朗 《犬張り子 Empty Red Circle》 2019年 H300×W300×D240 mm ガラス繊維強化プラスチック、ウレタン塗装、PVCフィルム、LEDネオンチューブ、電源ユニット


吉田 朗 《犬張り子 Black Occupied》 2019年  300×300×150 mm ガラス繊維強化プラスチック、ウレタンおよびラッカー塗装、エアブラシによる彩色
《犬張り子 U. S. Forces Japan ピンクカモフラージュ》 2018年 ガラス繊維強化プラスチック、ウレタン塗装、PVCフィルム 300×300×150 mm

これらの作品は購入する事も出来ます。税込8万円~100万円です。

犬は多産で出産が軽い上に子犬の成長がよいことから、安産のお守りとしてよく使われていますね。
安産祈願も戌(いぬ)の日にするものだといわれます。
犬張り子についての解説はこちら(コトバンク)へ。初宮参りに使う犬張り子についてはこちらへ。


開催会場:六本木ヒルズA/Dギャラリー(六本木ヒルズ ウェストウォーク3階)
開催期間:2020年1月10日(金)~ 2月2日(日)
開廊時間:12:00~20:00
観覧料金:無料
作者について:吉田朗 いしかわかずはる



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

天空ノ鉄道物語2020年01月17日 10時02分56秒

JR7社、東京メトロ、東京都交通局、小田急電鉄、京王電鉄、京急電鉄、京成電鉄、相模鉄道、西武鉄道、東急電鉄、東武鉄道など鉄道各社の全面協力のもと、鉄道をテーマにした展覧会としては過去最大級のスケールで開催されている「特別展 天空ノ鉄道物語」。
六本木ヒルズ森タワー52階「森アーツセンターギャラリー」と「スカイギャラリー(東京シティビュー内)」の全フロア約2500㎡が鉄道一色に染まっています。

特別展 天空ノ鉄道物語

特別展 天空ノ鉄道物語
会場から東京スカイツリーや東京タワーなどが一望でき、正に「天空ノ鉄道物語」です。

全国の鉄道系博物館でも通常は観ることができない蔵出しの展示品を軸に、国鉄時代の駅や改札の再現、歴史を振り返る空間やインスタレーション、ヘッドマークや時刻表、制服も展示し、1964年から2020年のオリンピックイヤーを結ぶ形で鉄道文化の軌跡を紹介しています。
子供から大人の鉄道ファンまで楽しめる展覧会になっています。

特別展 天空ノ鉄道物語

特別展 天空ノ鉄道物語

特別展 天空ノ鉄道物語

特別展 天空ノ鉄道物語

特別展 天空ノ鉄道物語


特別展 天空ノ鉄道物語

特別展 天空ノ鉄道物語

特別展 天空ノ鉄道物語

天空に浮かぶ蒸気機関車。
これは、段ボールアーティスト・島英雄氏の作品で、すべて段ボールで作られています。
1872年にイギリスから輸入され、日本で初めて運行した蒸気機関車「一号機関車」を、段ボールを素材に原寸大で再現しています。
1枚の図面を基に約500個の部品を作り、“製造当初の姿”をよみがえらせました。
「一号機関車」は1872年(明治5年)に国内初の鉄道が新橋(東京)-横浜間に開業するのに合わせ輸入された10台のうちの1台で、英国出国時の船荷番号が1番だったことから「一号機関車」と呼ばれるようになりました。全長約7m、幅約2m、高さ約3.5m、重さ約300㎏、段ボールで当時の姿を完全に復元しています。



プレートも段ボールで作られているのには驚きました。

島英雄氏の作品は、熊本県のホテルセキアで常設展示されています。


開催場所:森アーツセンターギャラリー&スカイギャラリー (六本木ヒルズ森タワー52階)
開催期間:2019年12月3日(火)〜2020年3月22日(日) 
休館日:会期中無休
開館時間:10:00-20:00(但し、火曜日は17時まで) ※入館は閉館の45分前まで
観覧料金:一般:2,500円 高校生・大学生:1,500円 4歳~中学生:1,000円(価格は全て税込)



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

天空ノ鉄道物語コラボメニュー「天空駅そば」2020年01月15日 10時43分54秒

六本木ヒルズ・森タワー52階の、森アーツセンターギャラリーとスカイギャラリーで開催中の「特別展 天空ノ鉄道物語」とコラボした特別メニューを「天空駅カフェ」でいただきました。

「特別展 天空ノ鉄道物語」会場に隣接する「Cafe THE SUN(カフェザサン」)が「天空駅カフェ」として特別仕様になりました。
案内された席からは、テレビ東京本社が入居する住友不動産六本木グランドタワー(左端)、泉ガーデンタワー、虎ノ門ヒルズ、アークヒルズ仙石山森タワーなどが一望できます。まさに「天空駅カフェ」です。
テーブルも鉄道路線図のようにラッピングされています。 これだけで楽しくなります。
天空ノ鉄道物語

「天空駅カフェ」では、天空駅オリジナル駅弁(ドア弁)や、ご当地うどん、オリジナルの天空駅そば(1日30食限定)をはじめ、ここでしか食べることのできないオリジナルメニューを期間限定で提供しています。

「関東 海老天蕎麦」です。1日30食の限定になります。
天空駅そば「関東 海老天蕎麦」
いなり寿司と、なんだか懐かしいポリ茶瓶付きです。
これは1月26日(日)までの期間限定で、1月27日(月)から3月22日(日)までは「関西 タヌキ蕎麦」 が提供されます。

ヘッドマークラテ「カシオペア」です。
ヘッドマークラテ「カシオペア」
1月26日(日)までは「さくら」、「カシオペア」、「なは」の3種。
1月27日(月)~3月22日(日)は「はやぶさ」、「北斗星」、「トワイライト」の3種が楽しめます。

その他、「ご当地そば(うどん)」、「デザートプレート」、天空駅オリジナル駅弁「ドア弁」や「豪華観光列車【ろくもん】のフルコース」、「特急列車ヘッドマーク弁当」など盛りだくさんです。
但し、期間限定や数量限定が多いので、公式ホームページで確認して下さい。




今日もご覧いただき、ありがとうございました。
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