第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞) ― 2024年03月17日 14時00分17秒
川崎市岡本太郎美術館で、「第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展」が開催されています。
岡本太郎現代芸術賞は、岡本太郎の精神を継承し、自由な視点と発想で現代社会に鋭いメッセージを突きつける作家を顕彰するべく設立されました。作品ジャンル、年齢、国籍は不問で、誰でも応募することが出来ます。
今回は621点の応募があり、創造性あふれる22組の作家が入選を果たしました。
本展では、岡本太郎賞(1点)、岡本敏子賞(1点)、特別賞(10点)など全入選作22作品が展示されています。
【岡本太郎賞】 つん 《今日も「あなぐまち」で生きていく》
「あなぐまち」は、作者「つん」が幼少の頃から「生物・無機物を問わないすべてのものの中に霊が宿っている」という考え方の中で、ずっと共に生きてきた「まち」の名前。段ボールで出来た空想の「まち」に住む住人たちは、作者の心を救い続けているといいます。
積み重ねたボックスの中の本は、取り出して自由に読むことが出来ます。
【岡本敏子賞】 三角 瞳 《This is a life. This is our life.》
人の顔を刺しゅうした布が幾重にも並べられています。裏側は遺伝子を表す赤い糸で、人間の存在意義を問うています。
【特別賞】 小山 久美子 《三月、常陸國にて鮟鱇を食ふ》
スマホのパノラマモードで左から右へ180度転回しながら撮影した写真のような、座標が離れた違和感のある画面構成です。
鮟鱇(あんこう)が有名な大洗港で、行軍中の武士団が足を休めて地のものを楽しんでいる図です。
【入選】 横岑竜之 《ハッピーモンスター》
作者自身が生み出したオリジナルキャラクター「ハッピーモンスター」の絵が壁面を埋め尽くし、捨てられた古い物などにもハッピーモンスターを直接書き込んでいます。
見る人を元気にするのがハッピ-モンスターであり、自身のアートであるといいます。
「第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展」開催概要
開催会場:川崎市岡本太郎美術館
開催期間:2024年2月17日(土)~2024年4月14日(日)
休館日:月曜日、3月21日(木)
開館時間:9:30-17:00(入館16:30まで)
観覧料金:一般 700円、 高・大学生・65歳以上 500円、 中学生以下は無料
※この料金で常設展も観覧できます
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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