横濱三塔物語 ― 2019年10月15日 11時17分48秒
JR横浜駅の中央通路を東口に向かうと、「YOKOHAMA PORTA(横浜ポルタ)」があります。
その入り口、大階段エントランスにある見事なグラスアート。よく通る場所なのですが、グラスアートの美しさに目がいって上の方を見逃していました。
上をよく見ると、「横濱三塔」のデザインになっています。
左からジャックの塔(横浜市開港記念会館)、キングの塔(神奈川県庁本庁舎)、クイーンの塔(横浜税関)を表しています。
見下ろすと塔の形がよく分かります。
横濱三塔のモニュメント、大階段上部スクリーン、大階段上部ステンドグラスは「PORTA横濱三塔物語」というグラスアートで、野口真理さんの作品です。
通路に銘板が設置されていますがその上を人々が何気なく歩いていました。
2011年。東日本大震災の年に創られました。
左からジャックの塔(高さ5.145m)、キングの塔(5.265m)、クイーンの塔(5.165m)になります。
「横浜三塔」とは、横浜港から見える(ビルが林立する前には見えた)、キングの塔(神奈川県庁本庁舎=1928年竣工)・クイーンの塔(横浜税関=1934年竣工)・ジャックの塔(横浜市開港記念会館=1917年竣工)をいいます。
これらの建物が建った当時は他に目立つものはなく、横浜港に入港してくる船から見える目印になっていました。
「横濱三塔」の愛称は、昭和初期に外国船員がトランプのカードに見立てて呼んだことが由来と言われています。
塔の高さはキングの塔=約49m、クイーンの塔=約51m、ジャックの塔=約36mです。
現在では多くの建造物が建ってしまい、この三塔を陸地から見ることが出来る場所は限られてしまっています。
日本大通り、横浜港大さん橋国際客船ターミナル(大さん橋)、赤レンガパークという、「横濱三塔」を一望出来る3ヶ所のスポットを全て回ると願いが叶うという都市伝説があります。これが「横浜三塔物語」です。カップルで巡ると結ばれるという噂もあります。
横浜港大さん橋国際客船ターミナルから見た「横浜三塔」です。
左からキングの塔、ジャックの塔、クイーンの塔が見えます。
この3つのスポットには目印が設けられています。
日本大通りの神奈川県庁分庁舎前の歩道。
横浜港大さん橋国際客船ターミナルの屋上(くじらのせなか)。
↓下の写真の場所から覗き込むと、↑上の写真の様なマークが見えます。
赤レンガ倉庫1号館のそば。岸壁に近い所にあります。
キングの塔(神奈川県庁本庁舎)です。
1923年(大正12年)の関東大震災で焼失した前県庁舎を再建する為、1928年(昭和3年)に完成。歴史的建造物として、1996年に登録有形文化財(建造物)に登録されています。
クイーンの塔(横浜税関)です。
現在の建物は横浜税関庁舎としては三代目になります。1885年(明治18年)11月に竣工した二代目税関庁舎は、1923年(大正12年)9月の関東大震災により崩壊してしまいました。
現庁舎は1934年(昭和9年)3月に竣工し、2003年(平成15年)10月に増改築工事が行われました。
現庁舎は1934年(昭和9年)3月に竣工し、2003年(平成15年)10月に増改築工事が行われました。
ジャックの塔(横浜市開港記念会館)です。
横浜港開港50周年を記念して、開港記念横浜会館の名称で1917年(大正6年)6月30日に竣工、7月1日に開館しました。
1923年(大正12年)9月の関東大震災では、外壁を残して屋根と内部を焼失し、1927年(昭和2年)に再建されましたがドーム屋根は再現されませんでした。その後、開港130周年(市制100周年)に当たる1989年(平成元年)に建設当時の姿のようにドーム屋根が復元されました。
1923年(大正12年)9月の関東大震災では、外壁を残して屋根と内部を焼失し、1927年(昭和2年)に再建されましたがドーム屋根は再現されませんでした。その後、開港130周年(市制100周年)に当たる1989年(平成元年)に建設当時の姿のようにドーム屋根が復元されました。
「横濱三塔」を一望できる場所は、象の鼻防波堤など他にもあります。探して幸せをいっぱいつかんで下さい。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://hoshino.asablo.jp/blog/2019/10/15/9165259/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。