アメリカ海軍の音響測定艦 Loyal Able Impeccable ― 2024年06月01日 09時04分11秒
横浜港・瑞穂埠頭の米軍施設「横浜ノース・ドック」に、アメリカ海軍の音響測定艦が3隻停泊していました。
瑞穂埠頭は「ノース・ドック(Yokohama North Dock)」や「ノース・ピア (North Pier)」ともいわれ、現在でも在日アメリカ陸軍及び海軍の港湾施設として使用されています。
音響測定艦の艦種記号は、アメリカ海軍ではT-AGOS(Auxiliary General Ocean Surveillance Ship)です。武装はほとんどされていませんが、長大な曳航ソナーシステムを搭載し、それによる潜水艦の探知を目的としています。
奥(左)から手前に向かって、ロイヤル、インペッカブル、エイブルです。作業甲板を広く取れ、静粛性と安定性も確保できる、双胴船型を採用しています。
T-AGOS-20 エイブル(USNS Able)です。
エイブルは、1991年2月に進水し、1992年7月に就役しています。
ヴィクトリアス級音響測定艦の2番艦で、満載排水量は3,438トン、全長72m、全幅29mです。
T-AGOS-22 ロイヤル(USNS Loyal)です。
1992年9月に進水した後1993年7月に海軍に引き渡され、軍事海上輸送司令部(MSC)に配属されました。
エイブルと同じヴィクトリアス級音響測定艦の4番艦で、満載排水量は3,384トン、全長72m、全幅29mです。
T-AGOS-23 インペッカブル(USNS Impeccable)です。
1998年8月に進水し、2001年3月に就役の後に海上輸送司令部に配属されました。
排水量は5,368トン、全長85.8m、全幅29.2mです。ヴィクトリアス級音響測定艦よりも大型で、インペッカブル級音響測定艦に分類され1番艦になりますが、2番艦は途中で建造が中止され同型艦はありません。
今年1月に、米軍が接収し使用する横浜の港湾施設「横浜ノース・ドック」への米陸軍小型揚陸艇部隊の配備について日米両政府が合意しました。
近年、極東海域で中国人民解放軍海軍の潜水艦の活動が活発になってきているため、アメリカ海軍が所有する海洋監視艦(音響測定艦)が多く極東に投入されており、横浜ノース・ドックを「事実上の母港」として使用している状態だといわれています。
「横浜ノース・ドック」の全面返還を求めてきた横浜市としては、意に反した動向となっています。
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