国立西洋美術館 常設展 ― 2024年05月16日 20時57分18秒
JR上野駅の公園口前にある国立西洋美術館は西洋美術全般を対象とする美術館で、実業家松方幸次郎(1866 - 1950)が収集した、印象派など19世紀から20世紀前半の絵画・彫刻を中心とする「松方コレクション」が、コレクションの基礎となっています。
本館は「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」の構成資産として、世界文化遺産に登録されています。
常設展には企画展を観た後に毎回立ち寄ります。展示内容は基本的には変わらないのですが、行くたびにテーマに沿った展示方法を楽しめます。
今は企画展はやっていないので、常設展だけ寄ってみました。
展示風景
16世紀前半の宗教画、人物画から、19世紀後半の印象派、20世紀中頃のミロやピカソまで、部屋ごとにほぼ年代を追って展示されています。
中央パネルと開閉可能な左右の翼部で構成されている「三連祭壇画」という画法で、1500年代前半の作品です。
ヨース・ファン・クレーフェ 《三連祭壇画:キリスト磔刑》 16世紀前半 油彩、板 中央部: 116 x 83; 両翼部: 117 x 36 cm
展示風景
17世紀半ばの作品ですが、鮮やかな瑠璃色の絵具には高価なラピスラズリが使われています。
カルロ・ドルチ 《悲しみの聖母》 1655年頃 油彩、カンヴァス 82.5 x 67cm
展示風景
チケットにはクロード・モネの《舟遊び》が描かれていました。
クロード・モネ 《舟遊び》 1887年 油彩、カンヴァス 145.5 x 133.5cm
展示風景
今回が初展示となるピカソの作品は、2点展示されていました。本作は、当時のピカソの愛人、ドラ・マールを描いたものです。
パブロ・ピカソ 《小さな丸帽子を被って座る女性》 1942年 油彩、カンヴァス
展示風景
展示の最後には、ピエール=オーギュスト・ルノワールの作品3点が並んでいました。
ピエール=オーギュスト・ルノワール《ばらをつけた女》、《ばら》、《風景の中の三人》
「真理はよみがえるだろうか:ゴヤ〈戦争の惨禍〉全場面」というコーナーがあり、スペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤが手掛けた版画集『戦争の惨禍』全場面82点も展示されています。(26日迄)
国立西洋美術館「常設展」開催概要
開室時間:9:30~17:30 金曜・土曜日 9:30~20:00 ※入室は閉室の30分前まで
休館日:毎週月曜日 ※ただし、月曜日が祝日又は祝日の振替休日となる場合は開館し、翌平日が休館 ※年末年始(12月28日〜1月1日) ※臨時休館あり
常設展観覧料金:一般500円、大学生250円
※高校生以下及び18歳未満、65歳以上、心身に障害のある方及び付添者1名は無料 (入館の際に学生証または年齢の確認できるもの、障害者手帳を提示)
※Kawasaki Free Sunday(原則毎月第2日曜日)、国際博物館の日(5月18日)、文化の日(11月3日)は常設展のみ無料となります。
※企画展は別料金となります。また、企画展の観覧券で常設展も観覧できます。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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