和のあかり×百段階段2025 ~百鬼繚乱~ ― 2025年07月19日 07時45分35秒
東京にあるミュージアムホテルとして名高い「ホテル雅叙園東京(旧 目黒雅叙園)」が、建物所有者との定期建物賃貸借契約が満了となるため、2025年10月1日より休館となってしまいます。営業再開の予定は未定だということです。
東京都指定有形文化財「百段階段」では、季節に応じてさまざまな展覧会を開催してきました。
現在開催されている「和のあかり×百段階段2025 ~百鬼繚乱~ 」(9月23日迄)で見納めになってしまうかもしれないので、行ってきました。
「百段階段」は99段の階段が7つの部屋を繋いでいます。
下から「十畝の間」、「漁礁の間」、「草丘の間」、「静水の間」、「星光の間」、「清方の間」、「頂上の間」になります。
階段で結ばれた各部屋はそれぞれ趣向が異なり、各部屋の天井や欄間には、 荒木十畝(あらき じっぽ)や鏑木清方(かぶらき きよかた)など、当時屈指の著名な画家達が創り上げた美の世界が広がります。
その7つの部屋全てを使った展覧会です。展示された作品だけではなく、天井や欄間の素晴らしい絵画を観るだけでも、価値のある展覧会だと思います。
百段階段の入口に展示されている月岡芳月の作品です。
99段の階段廊下が繋ぐ7つの部屋には、「青森ねぶた」をはじめ、照明、日本画、陶芸、伝統工芸、現代アートなどが並びます。38名のアーティストのさまざまな感性と表現により創り出された「百鬼繚乱」の世界が展開されます。
かんざし作家 榮-SAKAE- さんの作品です。
淡路鬼瓦です。現在も淡路島内には約50軒の瓦製造業者があり、いぶし瓦の生産量では全国一を争う生産地として知られているということです。
ビーズアートで作られた和服(部分)です。ビーズアーティスト 金谷 美帆さんの作品です。
「いろした工房」による、ガラスランプです。
特殊造形作家、かものはし さんによる作品です。「モチーフとしてではなく、生きている存在として生き物を作る」を原点に、本物のような動物のかぶりものを作り始めたということです。
廣田硝子による江戸切子です。
今日点灯式が行われる、山口県の「柳井金魚ちょうちん祭り」の金魚ちょうちんも展示されています。
かわいい鬼たちですね。
鬼ってデベソが多いですね。雷さまにヘソを取られないんでしょうか?
「和のあかり×百段階段2025 ~百鬼繚乱~ 」開催概要
開催会場:ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財 「百段階段」
開催期間:2025年7月4日(金)~9月23日(火・祝)
休館日:会期中無休
開館時間:11:00~18:00(最終入館 17:30) ※8月16日(土)は17:00まで(最終入館 16:30)
観覧料金:一般¥1,800 大学生・高校生¥1,200 中学生・小学生¥1,000
※要学生証呈示、未就学児無料
※鑑賞には階段を上り下りする必要があります
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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