豪徳寺の「招福猫児(まねぎねこ)」 ― 2025年03月06日 16時32分02秒
世田谷区にある「豪徳寺」というお寺に行ってきました。曹洞宗大谿山(そうとうしゅう だいけいざん)豪徳寺(ごうとくじ)といいます。
先日も書いたように、私、神社仏閣の写真を撮るというのは、罰(ばち)が当たりそうで好きではありませんが、今日は三軒茶屋に行く用があったので、世田谷線に乗って「招き猫」発祥の地ともいわれている「豪徳寺」まで行ってみました。
山門です。山門の扁額に書かれている文字は「碧雲関」。私には読めませんが、「外の世界と境内を隔てるために建てられた門」を意味するということです。
狛犬がデンと座った立派な香炉の向こうで、紅梅が咲いていました。
豪徳寺の公式サイトによると、
『ある日、この地を通りかかった鷹狩り帰りの殿様が、お寺の門前にいた猫に手招きされ、立ち寄ることに。 寺で過ごしていると、突然雷が鳴り雨が降りはじめました。 雷雨を避けられた上に、和尚との話も楽しめた殿様は、その幸運にいたく感動したそうです。 それが彦根藩主の井伊直孝でした。 豪德寺は、直孝に支援され、寛永10年(1633年)に再興しました。』
とあります。 (『 』内原文のまま引用)
その後、豪德寺では、福を招いた猫を「招福猫児(まねきねこ)」と呼び、 お祀りする招福殿が建てられたということです。
豪徳寺の名は、彦根藩二代藩主 井伊直孝の法号 「久昌院殿豪徳天英大居士」に因むものです。
以前の名称は「弘徳院」でした。
招き猫が祀られている「招福殿」に向かう門です。門前で招き猫が迎えてくれます。。
彦根藩主の井伊直孝を招き入れたのは、住職の飼い猫(白猫)で、名前は「たま」。
日本でネコの代表的な名前が「たま(タマ)」なのは、豪徳寺の逸話が由来になっているといいます。(諸説あります)
因みに、滋賀県彦根市のマスコットキャラクター「ひこにゃん」は、彦根市公式サイトによると、
『彦根藩井伊家二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招きして雷雨から救ったと伝えられる"招き猫”と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備えの兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクター』
だといいます。
「招福猫児(まねきねこ)」は受付で授かることが出来ます。家に連れて帰り、願いが成就したらお礼として「招福殿」に奉納します。
招福殿の周囲には、奉納された招き猫が所狭しと並んでいます。
日本人より外国人の方が多くいました。
絵馬にも招き猫が描かれています。絵馬を奉納する人も外国人が多いようです。
豪徳寺の招き猫は右手を上げていますが、普通招き猫が持っている小判は持っていません。その理由について、豪徳寺の公式サイトには次のように書かれています。(原文のまま)
『豪徳寺の招福猫児は小判を持っておらず、右手をあげています。 招福猫児は、人を招いて「縁」をもたらしてくれますが、 福そのものを与えてくれるわけではありません。 人との大切な「縁」を生かせるかどうかは、その人次第。 報恩感謝の気持ちがあれば、自然とその人のもとに福が訪れる、 という教えから、小判を持たず、右手だけをあげています。』
三重塔には十二支に混じって猫の彫り物が施されています。ここではネズミとネコは仲良しです。
パソコンモニターの上の棚に置けるサイズの「招福猫児(まねきねこ)」を授かってきました。 高さ15.5cmくらいです。外付けHDの前にちょうど置けました。
福をもたらしてくれるかな~
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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