栄誉の殿堂入りのバラ(16)カクテル(Cocktail) ― 2021年05月31日 08時02分02秒
イギリスのロンドンに本拠地を置き世界37ヶ国のバラ会が加盟する、世界バラ会連合(World Federation of Rose Societies)が、3年に一度「世界バラ会議」という世界大会を開催しています。
1971年にニュージーランドで第1回大会が開催され、これまで第18回大会(デンマーク・コペンハーゲン)までが開催されています。
次回第19回大会は2022年10月にオーストラリアのアデレードで、20回大会は2025年5月に日本の福山市(広島県)で開催される予定です。
第19回大会は今年(2021年)10月に開催される予定でしたが、コロナ禍の為19回と20回の開催がそれぞれ延期されました。
世界バラ会議では、1976年の第3回大会(イギリス・オックスフォード)から、毎回1品種を「栄誉の殿堂入りのバラ」として選んでいます。(2006年の第14回大阪大会では2品種が選ばれました)
本ブログでは、「栄誉の殿堂」入りをしたバラを、第3回大会で最初の殿堂入りをした「ピース」から、順に紹介しています。
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今回は、第17回大会(2015年、フランス・リヨン)で選ばれた、「カクテル(Cocktail)」です。
カクテル(Cocktail) 作出年:1957年 作出国:フランス(メイアン Francis Meilland ) 系統:シュラブ(S:shrub) 別名:コクテール
鮮やかで深い赤に中心部が濃い黄色の花色で、咲き進むにつれてだんだんと中心部の色が白っぽくなっていきます。
カクテルは半つる性のシュラブ系のバラの品種ですが、日本では枝がよく伸びるのでつるバラとして栽培され、赤つるバラを代表する品種とされています。
カクテルは、フランスの名女優ロミー・シュナイダーに捧げられた薔薇です。ロミー・シュナイダーはお酒のカクテルがとても好きだったので、この名が付けられたのかもしれません。
お酒の名前が付けられた薔薇は、テキーラ、ウイスキー、ブランデー、サマーワインなど、他にもあります。
ランタナ(Lantana) ― 2021年05月31日 10時16分37秒
家の近くの遊歩道にランタナの花が咲いていました。
ランタナ(Lantana、学名:Lantana camara)はシソ目、クマツヅラ科、シチヘンゲ属の常緑小低木です。
世界の熱帯地域で広く野生化している低木のランタナ・カマラ(Lantana camara)と、やや花と葉が小さいほふく性のコバノランタナ(L.montevidensis)が主な原種で、それらをもとにさまざまな園芸品種がつくり出されていて、150くらい種類があるといいます。
園芸品種で人気があるのは、ピンクと黄色の2色咲きが華やかな“コンフェッティ”という種類です。
ランタナ・カマラの花色はピンク・黄の他にピンク・白、黄、白、赤などいろいろあるようです。
和名はシチヘンゲ(七変化)といいます。
花色が変化するのが特徴で、咲き始めがオレンジ色で徐々に赤色に変化したり、黄色→オレンジ、ピンク→クリーム、白→クリームなどに変化する種類もあり、その様子からシチヘンゲ(七変化)の名が付いたと思われます。
オレンジと黄色の花も咲いていました。
とても丈夫な植物で、熱帯・亜熱帯の地域では旺盛に茂りすぎて既存の植物を駆逐する恐れがあるとして、国際自然保護連合「世界の侵略的外来種ワースト100」に指定され、日本では環境省「生態系被害防止外来種リスト(植物・No.56)」に指定されています。
私の家の近くでは5月頃から10月頃までずっと咲いています。
アップにしてみると、なんだか新型コロナウィルスに見えてきました。
新型コロナに負けないように、私たちもランタナのように丈夫で健康な体を心掛けましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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