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ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ×マティス展2024年02月24日 20時20分31秒

国立新美術館の中、逆円錐型の上部に広がる円形のレストラン「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ(BRASSERIE PAUL BOCUSE Le Musee)」で、「マティス 自由なフォルム」展とのコラボメニューを提供しています。
ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ(BRASSERIE PAUL BOCUSE Le Musee)
黒川紀章設計による国立新美術館の建物3階にあり、中空に浮かぶように輪を描く「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」は、フランスのポール・ボキューズの正統派フランス料理を気軽なスタイルで楽しめるブラッスリーです。
ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ(BRASSERIE PAUL BOCUSE Le Musee)
座席は全て逆円錐形の外周にあり、全面ガラス張りの窓から六本木のビル群を望むことが出来ます。
ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ(BRASSERIE PAUL BOCUSE Le Musee)
案内された席からは、ちょうど六本木ヒルズ森タワーが見えました。雨にけぶっています。

料理は、「前菜」、「魚料理」、「肉料理」、「デザート」のコースになります。国立新美術館で開催されている「マティス 自由なフォルム」展に展示されているアンリ・マティスの絵画の中から、4点をオマージュした料理になっています。

フランスパンのバゲットをカットしたものと、リエットです。リエットはほのかなカレー風味で、これだけでも全部食べられるほど美味しいです。パンはなくなりそうになると、「パンをお持ちしますか?」と聞いてくれます。
ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ(BRASSERIE PAUL BOCUSE Le Musee)


前菜は、「鴨フォアグラのポワレと玉ねぎのロースト ポルト酒のソースとビーツのピューレ」です。
ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ(BRASSERIE PAUL BOCUSE Le Musee)
コクのあるポルト酒(ポートワイン)のソースが、玉ねぎの甘味にマッチして絶妙な風味を醸し出します。
鴨のフォアグラは口の中でトロ~と とろけて無くなってしまいます。舌を包み込んでくれるような優しい味です。
背景の赤茶色と肘掛けの緑色、椅子の黄色が印象的な作品、《ロカイユ様式の肘掛け椅子》をイメージしたものです。
アンリ・マティス 《ロカイユ様式の肘掛け椅子》 1946年 油彩/カンヴァス


魚料理は、「真鱈と帆立貝のポワレとホワイトアスパラガス ブールブランソース」です。
ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ(BRASSERIE PAUL BOCUSE Le Musee)
真鱈のポワレにブールブランソースの上品な味がよく合います。ブールブランソースは白ワインとバターを使ったソースで、ホワイトアスパラの味も引き立てます。ベーコンの下にホタテ貝が隠れていました。トマトも湯煎をしたようになっていて、酸味のある甘さがとても美味しい。
これは、《森の中のニンフ(木々の緑)》をイメージした料理です。
アンリ・マティス 《森の中のニンフ(木々の緑)》 1935-1943年 油彩/カンヴァス


肉料理は「牛頬肉の赤ワイン煮込み ニース風 マカロニグラタンとポーチドエッグ添え」です。
ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ(BRASSERIE PAUL BOCUSE Le Musee)
ポーチドエッグにナイフで切れ目を入れると、黄身が中からあふれ出してきました。えっ、どうしてこんなに黄身が多くて白身が薄いの? 赤ワインで煮込んだ牛頬肉に、その黄身を付けていただきます。ほのかにオリーブの香りがします。
牛肉の赤ワイン煮込み(ブッフ・ブルギニヨン)は、フランスのブルゴーニュ地方やニースの郷土料理です。上の写真では暗くてよく分からないのでアップにしてみました。
ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ(BRASSERIE PAUL BOCUSE Le Musee)
《本のある静物》をイメージした料理で、牛肉を茶色い本に見立てています。全体的になんとなく似ていますね。
アンリ・マティス 《本のある静物》 1890年 油彩/カンヴァス

デザートは「昔ながらのゴーフルと色々な果実 /バタフライピーのクリームとフランボワーズのクーリー」です。
ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ(BRASSERIE PAUL BOCUSE Le Musee)
ゴーフルというと風月堂のゴーフルを想像しますが、フランス語のゴーフル(Gaufre)を英語で言うとワッフル(Waffle)です。日本風ゴーフルではありません。上にフランボワーズをはじめ色々な果実が載っています。めちゃくちゃ美味しい❣ この味のバランスはどうやって創り出すんでしょうか・・・フランス料理にしては甘さ控えめで、すごく上品な味です。
紫色のものはバタフライピーのクリーム、赤いソースはフランボワーズのクーリーです。クーリーは、フランス料理でよく用いられるどろっとしたソースを言います。
この料理は、切り紙絵の大作《花と果実》をイメージしています。
アンリ・マティス 《花と果実》 1952-1953年 切り紙絵

ポール・ボキューズのロゴが入った、かわいいデミタスカップです。
ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ(BRASSERIE PAUL BOCUSE Le Musee)
反対側は「BRASSERIE PAUL BOCUSE」の文字と、Paul Bocuse のサインが入っています。

デザートを食べた後のプレートが、絵具を塗りたくったようになっていました。これも芸術です。

全ての料理のソースの味が料理にぴったり合っていて、美味しかったです。 食材も上質の物を使っています。 絵画とのコラボも楽しませてもらいました。
この味で税込8,800円はとても安いと思います。 ごちそうさまでした。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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