梅雨空に咲く ― 2024年07月01日 05時25分00秒
草を食む ― 2024年07月02日 09時21分43秒
河口湖・大石公園のラベンダー畑 ― 2024年07月02日 13時19分59秒
河口湖・大石公園のラベンダーが見頃を迎えました。
大石公園と八木崎公園では、6月22日から7月16日迄「河口湖ハーブフェスティバル」が開催されています。
大石公園は河口湖北岸に位置し、紫色が鮮やかなラベンダー畑の向こうに富士山を望めます。
ラベンダーの甘い香りに誘われて、たくさんのミツバチが飛び回っています。
クマバチも負けじとばかりに、花から花へ飛び回ります。
クマバチは体も羽音も大きいので怖がられますが、こちらが危害を加えようとしない限り刺されることはありませんし、そもそもオスは針を持っていません。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
河口湖・大石公園の花 ― 2024年07月03日 15時36分53秒
河口湖の大石公園で富士山を背景に、ガウラ(Gaura)の白い花が咲いていました。
それ以外にも多くの花が咲いています。
上から順に
ピンク アナベル(Pink Annabelle)
アナベル(Annabelle) 別名;アメリカアジサイ
クニフォフィア アルケイザー(Kniphofia Alcazar) 別名:シャグマユリ、トリトマ
コスモス(Cosmos 秋桜)
ハグマノキ(白熊の木) 別名:スモークツリー、カスミノキ、ケムリノキ
バラ(薔薇)
ヒペリクム ヒドコート (Hypericum Hidcote) 別名:タイリンキンシバイ
セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草) 英名:ヤロウ (Yarrow)
です。三島喜美代 ― 未来への記憶 練馬区立美術館 ― 2024年07月04日 16時22分22秒
三島喜美代さんが6月19日、91歳にて永眠されました。心より哀悼の意を表します。
三島喜美代(1932 - 2024)は、日本の前衛美術の最前線で活躍を続けてきた美術家です。
1950年代より現代美術家として活動をスタートさせ、70年以上にわたる創作活動のなかで、陶で作った「割れる印刷物」のオブジェ、空き缶や段ボールなどを題材とした作品、自ら集めた鉄クズや廃材を素材とした作品など、数々の傑作を生み出してきました。
私が三島喜美代の作品を初めて観たのは、2021年6月に六本木の森美術館で開催された「アナザーエナジー展」です。
陶で作られた印刷物や空き缶と見まごうような作品群は、その斬新さとメッセージ性に驚かされました。
西武池袋線・中村橋駅近くにある「練馬区立美術館」で「三島喜美代 ― 未来への記憶」展が開催されています。
美術館がある「美術の森緑地」入口では、トピアリーのクマさんがお迎えをしてくれます。
三島喜美代は、大量消費社会や情報化社会へ厳しい視線を投げかけつつ、情報やゴミの類を新しい視点から見つめ直しながら造形表現へと転化させ、日々の暮らしの中から“遊び心”をもった作品を生み出してきました。
本展では初期の作品から、「割れる印刷物」のオブジェの数々、環境に配慮した素材による近作などを紹介しています。
第1章 初期作品 1950年1970年頃
第2章 割れる印刷物
第3章 ゴミと向き合う
第4章 大型インスタレーション
と、4つの章で構成され、ハイライトとして三島の代表作であり、最大規模のインスタレーション作品≪20世紀の記憶≫を展示しています。
1951年、三島喜美代19歳の時の作品です。高等女学校時代の先生から助言を受けて、模写とは異なる描き方を試みはじめた頃の一作になります。
三島喜美代《マスカット》1951年 油彩、カンヴァス 61.0×73.0cm 個人蔵
三島は1960年頃から身の回りにあった印刷物や布地などを貼り付ける平面的なコラージュの製作を始めています。
これは、1966年の『LIFE』誌に掲載された女性たちの図像をシルクスクリーンで転写した作品です。背景の色に合わせて転写のネガ・ポジを変えるなど、シルクスクリーン技法に対する実験的な姿勢が表れています。
三島喜美代 《Untitled》1970年 アクリル絵具、シルクスクリーン、カンヴァス 130.0×162.0cm 個人蔵
展示風景
コラージュに使う素材がアトリエに溜まっていくうちに、1970年代に新聞紙の形をした陶器を作ろうという思いつきに至り、平面から立体陶芸作品へと表現方法が変わっていきます。最初は新聞紙の形を模倣できるほど粘土を薄くするのに苦労しましたが、うどん作りの実演を見たのをきっかけに、延し棒を使って粘土を薄くする方法を開発し、コラージュにシルクスクリーンの技法を使用していた経験から、新聞のテキストを陶器に転写する方法を開発していきます。
三島喜美代 《Untitled》 制作年不詳 陶、転写 37.5×34.0×19.0cm 個人蔵
写真の35ミリフィルムを陶によって作品化したものです。丸まったり捻じれたりというフィルム特有の柔らかさが、硬い陶によって見事に表現されています。
三島喜美代 《Film 75》 1975年 陶、転写 60.0×180.0×50.0cm 個人蔵
展示風景
三島喜美代の手にかかると、少年少女のコミック誌さえも陶で作られてしまいます。
風に吹かれてパラパラと捲れたページや、読み込まれた雑誌の質感が見事に表現されています。
三島喜美代 《Comic Book '80》 1980年 陶、転写、彩色 滋賀県立陶芸の森陶芸館蔵
三島は1978年頃から段ボール箱作品を手がけるようになりました。段ボールの縁のめくれ上がった箇所や箱のゆがみなど、本物の段ボールと見まごうばかりの作品です。
三島喜美代 《サンキスボックス》 2005年 陶、転写、彩色 39.0×54.0×39.0cm 岐阜県現代陶芸美術館蔵
ポットと新聞紙という、質感も質量も全く異なる物の組み合わせです。
三島喜美代 《Work17 - POT》 2017年 陶、転写、彩色 25.0×25.0×25.0cm 個人蔵
印刷物を情報のゴミとして扱っていた三島は、次第にその問題意識をゴミそのものに向けはじめます。近年は、自ら集めた鉄くずや廃材を取り込んだ作品制作も行っていました。
渡米した際に捨てられていたゴミを持ち帰って、税関で驚かれたというエピソードのある三島ですが、この古い時計もその時に持ち帰られた物だそうです。
三島喜美代 《Work 21-B》 2021年 鉄、木、シラス(火山灰) 67.0×51.0×60.0cm 個人蔵
昔は公園などに設置されていたけれど、最近は見かけなくなった鉄製のゴミ箱。
三島はゴミ箱に入ったゴミの作品を多く創っています。空き缶の作品は近くに寄って見ても分からない程、精巧に作られています。
三島喜美代 《Work 17-C》 2017年 陶、転写、彩色、鉄 74.0×64.0×64.0cm ポーラ美術館蔵
三島喜美代 《Work 21-G》 2021年 陶、転写、彩色、鉄 105.0×68.0×62.0cm 個人蔵
三島喜美代 《Work 21-C2》 2021年 陶、転写、彩色、鉄 79.0×55.0×55.0cm 個人蔵
空き缶の作品を手に持って体感できるように展示してありました。ついついアルミ缶のつもりで持ってしまいますが・・・重い! 中は空洞ですが、陶製なので重いのは当たり前ですね。
「われもの注意」の荷札も陶製です。荷札自体が「われもの」なんです。
三島喜美代 《Work23 - TAG》 2023年 陶、転写、彩色、ワイヤー 30.0×15.0cm 個人蔵
三島の代表作であり、最大規模のインスタレーション作品《20世紀の記憶》がフルスケールで展示されています。
床に敷き詰められた中古の耐火レンガは約1万800個。ぎっしりと敷き詰められた大量の耐火レンガから成るこの作品は、各レンガの表面に三島が20世紀の100年間から抜き出した新聞記事が転写され、文字通り20世紀の記憶の断片を視覚化するとともに、その時代に向き合った彼女自身の記憶が刻まれています。
三島喜美代 《20世紀の記憶》 1984~2013年 耐火煉瓦に転写 サイズ可変 個人蔵
一つひとつをじっくり見ていくと「こんな事もあったんだなぁ」と、有名な事件・事故が心の中に蘇ってきます。
図録はA5変形、224ページで3,630円(税込)と、図録としては高めです。
青幻舎から刊行されており、通信販売もしています。
「三島喜美代 ― 未来への記憶」開催概要
開催会場:練馬区立美術館
開催期間:2024年5月19日(日)~2024年7月7日(日)
開館時間:10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日:月曜日
観覧料金:一般 1,000円 高校・大学生および65~74歳 800円
※中学生以下および75歳以上 無料 (その他各種割引制度あり)
※一般以外の方(無料、割引対象者)は年齢等の確認できるものを受付にて要提示
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
昭和記念公園のアナベル ― 2024年07月05日 12時22分22秒
国営昭和記念公園で咲いている「アナベル」です。
アナベル(学名:Hydrangea arborescens 'Annabelle')は、ミズキ目、アジサイ科、アジサイ属の落葉低木で、アジサイ(紫陽花)の一品種になります。
アメリカアジサイ、アメリカノリノキともいわれ、アメリカ原産のアジサイが改良された園芸品種です。
そういえば、昨日(7月4日)はアメリカの独立記念日でしたね。
基本の花色は白でしたが、最近はピンクのアナベルが出回っており、人気があります。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
昭和記念公園のオリエンタルリリー ― 2024年07月05日 17時59分28秒
国営昭和記念公園の西立川口近くで、黄色いオリエンタル リリーが見頃になっています。
オリエンタル リリー(Oriental Lily)は、ユリ目、ユリ科、ユリ属の多年草で、ユリの園芸品種です。
ユリ自体の原種は100種以上、品種は約130品種あるといいます。
オリエンタル リリーは、中でも日本の固有種であるヤマユリ、ササユリ、カノコユリなど6品種を交配して出来た新しい品種のユリの総称です。
黄色の他にオレンジ、ピンクや白などさまざまな色や模様の品種が存在します。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
シオカラトンボのメスらしい・・・ ― 2024年07月06日 08時56分00秒
ツバメの子育て ― 2024年07月06日 16時12分06秒
音止めの滝 ― 2024年07月07日 14時40分16秒
音止めの滝は、静岡県富士宮市の白糸の滝のすぐ近くにあり、白糸の滝と共に「日本の滝百選」に指定されています。
また、 「富士山 - 信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一部として世界文化遺産にも登録されました。
富士宮市北部の湧水群を源とする芝川の本流にあり、轟音と共に大量の水が25メートルの高さを流れ落ちます。
建久のころ(1190年代)、曽我兄弟が源頼朝が行う大規模な巻狩り(富士の巻狩り)の場で、父の仇である工藤祐経を討つ相談をしていたところ、滝の音で声が聞こえません。そこで、神に念じたところ一瞬滝の音が止んだ、という伝説から「音止めの滝」の名がついたといわれています。曾我兄弟は見事に本懐を遂げました。
流れ落ちた水がしぶきを上げながら、勢いよく流れていきます。
今日もご覧いただき、ありがとうございます。
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