上野駅前のイチョウが黄葉しました ― 2025年11月08日 14時07分13秒
環境にやさしい PENON ボールペン ― 2025年11月02日 15時00分15秒
西新宿にある「SOMPO美術館」は、日本で唯一ゴッホの「ひまわり」を所蔵する美術館として知られています。
そのSOMPO美術館のミュージアムショップで、SDGs の実現に向けて取り組む「PENON」という会社のボールペンを売っていたので、買ってきました。
パッケージはオール紙製の組み立て式で、左の方に切り抜き部分があります。
切り抜きを外すと、丸が9個と羽根のような物が12個になりました。組み立てるとボールペン立てが出来るということです。
組み立ててボールペンを立ててみました。それぞれ、ボール紙のパーツを3枚重ねて作るので、かなりしっかりしたものが出来上がりました。
本体は植林が約束された森林認証木材を使用し、プラスチックの使用を極限まで減らしています。木製なのでとても軽く、鉛筆のような感覚で書くことが出来ます。ヒノキ科のインセンスシダーという木で、鉛筆にはよく使われるといいます。
SOMPO美術館が所蔵するゴッホの「ひまわり」(上)が、立体的な特殊印刷でプリントされています。口金とノック金具は真鍮製です。
替芯はポリプロピレンとステンレス、芯先ボールにセラミックを使っているので、替芯のパッケージはリサイクル用の封筒になっているという徹底ぶりです。(料金受取人払いです)
ボールペンは税込1,500円、替芯は2本入りで250円でした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
モーリス・ユトリロ展 SOMPO美術館 ― 2025年11月01日 14時15分52秒
西新宿にある損保ジャパン本社ビルに併設するSOMPO美術館(右下の建物)で、「モーリス・ユトリロ展」が開催されています。
本社ビルの42階にあった東郷青児の作品を多く所蔵することで知られる美術館が、2020年に本社敷地内に別棟を新築し、「SOMPO美術館」として移転オープンしています。
SOMPO美術館は、日本で唯一 ゴッホの「ひまわり」を所蔵する美術館としても知られています。
美術館入り口です。
モーリス・ユトリロ(Maurice Utrillo, 1883年12月26日 - 1955年11月5日)は、エコール・ド・パリ(パリ派)のフランス人画家です。
20世紀初頭のパリの街並みを描いた風景画家として知られるユトリロは、生まれ育ったモンマルトルや暮らした郊外の風景を、数多くの油彩画に残しました。
本展は、フランス国立近代美術館(ポンピドゥセンター)の協力のもと、国内外から集結した作品約70点と、アーカイヴを管理するユトリロ協会から提供された資料を通して、アルコール依存症の治療の一環として絵筆をとった「モンマニー時代」、さまざまな素材を用いて白壁の詩情を描き出した「白の時代」、そして鮮やかな色彩を駆使した「色彩の時代」の3つの章でユトリロの全貌に迫ります。
ユトリロが確立した唯一無二の様式と、彼が愛した風景の詩情を感じられる展覧会になっています。
モーリス・ユトリロ 《パンソンの丘、モンマニー》 1908年 油彩・板 パリ・ポンピドゥセンター/国立近代美術館・産業創造センター アノンシアード美術館(サン=トロペ)寄託
モーリス・ユトリロ 《マルカデ通り》 1909年 油彩・カンヴァス 名古屋市美術館
モーリス・ユトリロ 《ラパン・アジル》 1910年 油彩・カンヴァス パリ・ポンピドゥセンター/国立近代美術館・産業創造センター
モーリス・ユトリロ 《サン=ヴァンサン通り、雪のラパン・アジ ル、モンマルトル》 1936-38年頃 グワッシュ・紙 個人蔵(協力:翠波画廊)
図録は21cm×21cmのスクエアサイズで、見やすい構成になっています。価格は税込2,500円です。
「モーリス・ユトリロ展」開催概要
開催会場:SOMPO美術館
開催期間:2025年9月20日(土)~12月14日(日)
休館日:月曜日(ただし11月3日、11月24日は開館)、11月4日、11月25日
開館時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで) 入館は閉館30分前まで
観覧料金:一般=26歳以上1,800円(1,700円) 25歳以下1,200円(1,100円) 小中高校生 無料
※料金は窓口購入料金で、( )内は窓口以外での事前購入料金です
※障がい者手帳をお持ちの方は無料
※割引等の詳細は公式サイトへ(こちら)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
奈良原一高「Blue Yokohama」横浜美術館 ― 2025年10月20日 19時25分14秒
横浜美術館で開催されている「コレクション展」の中で、奈良原一高の「Blue Yokohama」全43点の写真が紹介されています。
奈良原 一高(IKKO NARAHARA ならはら いっこう、1931年11月3日 - 2020年1月19日)は、日本の写真家です。
『ヨーロッパ・静止した時間』(1967年)で日本写真批評家協会賞作家賞、芸術選奨文部大臣賞、毎日芸術賞を受賞。その後の数々の賞に加え、1996年に紫綬褒章を、2006年には旭日小綬章を受章しています。
「Blue Yokohama」は1960年6月に、東京駅構内にあった月光ギャラリーで開かれた個展で発表されました。
在日米軍の住宅地で遊ぶ子どもたち、当時の中華街に暮らす人々、真夜中の港に停泊する外国船など、多様な文化が混ざり合う横浜の姿が、観るものを未知の世界へと誘う詩情あふれるまなざしで写し出されている、奈良原の初期シリーズです。
奈良原は1954年に初めて購入したカメラで「人間の土地」という作品を撮影する傍ら、大学時代から住み着いた東京のスナップショットを、散歩をするような感覚で撮っていました。
それらの写真はコンタクトプリント(ベタ焼き)を作ることもなく眠っていましたが、40年後に改めて見直し、1996年1月に「Tokyo, the ’50s」という写真集を発表しています。
「Tokyo, the ’50s」の延長のようなスナップショットで1959年に撮影された「Blue Yokohama」と「Tokyo, the ’50s」を一冊にまとめた写真集が今年(2025年)7月に発売されました。この写真展に合わせての刊行のようです。
「奈良原一高 写真集『Tokyo, the ’50s / Blue Yokohama』 」というタイトルで、写真集「Tokyo, the ’50s」をベースに、未収録だった「Blue Yokohama」40点を加えた再編集版の写真集です。
A4判124ページ、5,500円(税込)で復刊ドットコムより発売されています。
1996年1月に刊行された「Tokyo, the ’50s」です。価格は3,800円(税込)ですが、当時妻がこの写真集を印刷した会社に勤めていたので、貰ってきてくれました。今は絶版になっています。
表紙や写真の配置が再編集版では少し変更されていて、内容は同じです。「Blue Yokohama」は掲載されていません。
横浜美術館の写真展では「Blue Yokohama」全43点が展示されていましたが、写真集『Tokyo, the ’50s / Blue Yokohama』 には40点しか掲載されていません。 どんだけ~~
写真集ではボツになった写真3点をアップしておきます。
ボツになったということは、写真集に掲載されている40点はこれより素晴らしい写真だと判断して下さい。
奈良原一高(IKKO NARAHARA) 《 Blue Yokohama 》 1959年(1994年のプリント) ゼラチン・シルバー・プリント 31.1 x 21.3cm、他全43点 横浜美術館が2021年に収蔵(奈良原一高アーカイブズ寄贈)
コレクション展「奈良原一高 Blue Yokohama」開催概要
開催会場:横浜美術館・ギャラリー6
開催期間:2025年6月28日(土)~11月3日(月・祝)
休館日:木曜日
開館時間:10時~18時
※10月25日、11月1日(いずれも土曜日)は20時まで
※入館は閉館の30分前まで
コレクション展観覧料金:一般 500円 大学生 300円 高校・中学生 100円 小学生以下 無料
※毎週土曜日は、高校生以下無料
※障がい者手帳をお持ちの方と介護の方(1名)は無料
※企画展観覧当日に限り、企画展の観覧券で入場できます
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
「ダリ、セザンヌ、奈良美智」横浜美術館 ― 2025年10月19日 17時33分06秒
横浜みなとみらいのグランモール公園沿いに建つ「横浜美術館」。
設計は丹下健三都市建設設計事務所で、1989年(平成元年)3月に横浜博覧会のパビリオンとして開館、博覧会終了後の同年11月3日に正式開館しています。
2021年2月から改修工事の為休館に入り、全館がリニューアルオープンしたのは今年(2025年)の2月です。
左の高層ビルは「横浜ランドマークタワー」、美術館後方のビルは「KDX横浜みなとみらいタワー(旧名称:三菱重工横浜ビル)」です。
横浜美術館の「名品」を紹介するコレクション展・ハイライトのコーナーで、「サルバドール・ダリ、ポール・セザンヌ、奈良美智」が開催されています。このコーナーでは、それらの作品を親子で楽しむための「子ども解説」も用意されています。
ポール・セザンヌ 《ガルダンヌから見たサント ヴィクトワール山》 1892–95年 油彩、カンヴァス 73.0 x 92.0cm
展示風景
奈良美智 《春少女》 2012年 アクリル絵具、カン ヴァス 227.0 x 182.0cm
サルバドール・ダリ 《ヘレナ・ルビンシュタインのための装飾壁画 幻想的風景 暁、英雄的正午、夕べ》 1942年/43年 テンペラ、カンヴァ ス 249.0 x 243.0cm
サルバドール・ダリ 《ニュートンを讃えて》 1969年 ブロンズ 130.0 x 70.0 x 40.0cm
当館を代表する、ルネ・マグリットの 《王様の美術館》 も展示されています。
ルネ・マグリット 《王様の美術館》 1966年 油彩、カンヴァス 130.0 x 89.0cm
コレクション展ハイライト「サルバドール・ダリ、ポール・セザンヌ、奈良美智」開催概要
開催会場:横浜美術館・ギャラリー6
開催期間:2025年6月28日(土)~11月3日(月・祝)
休館日:木曜日 開館時間:10時~18時
※ただし、10月25日、11月1日(いずれも土曜日)は20時まで
※入館は閉館の30分前まで
コレクション展観覧料金:一般 500円 大学生 300円 高校・中学生 100円 小学生以下 無料
※毎週土曜日は、高校生以下無料
※障がい者手帳をお持ちの方と介護の方(1名)は無料
※企画展観覧当日に限り、企画展の観覧券で入場できます
ロバート・キャパ&沢田教一写真展 ― 2025年10月17日 15時30分53秒
横浜美術館のコレクション展として開催されている中の、戦後80年特集展示「平和であることへの、控えめななにごとかを」で、ロバート・キャパと沢田教一の特集が組まれていました。
ロバート・キャパ 展示風景
ロバート・キャパ(Robert Capa 1913年10月22日 - 1954年5月25日)は、ハンガリー生まれの写真家です。本名はフリードマン・エンドレ・エルネー( Friedmann Endre Ernő )、フランス語ではアンドレ・フリードマン( André Friedmann )といいます。
スペイン内戦、日中戦争、第二次世界大戦のヨーロッパ戦線、第一次中東戦争、および第一次インドシナ戦争と5つの戦争を取材した、20世紀を代表する報道写真家です。
1954年4月に来日後、『ライフ』から第一次インドシナ戦争の取材依頼を受け、北ベトナムに渡りました。5月25日、地雷に抵触し爆発に巻き込まれ、40歳でその生涯を終えています。
ロバート・キャパの代表作のひとつ、『崩れ落ちる兵士』です。
21世紀に入り、撮影状況、撮影者などのデータが疑問視されていますが、銃弾に当たり崩れ落ちる兵士の写真として非常にインパクトのある記録です。
《共和国軍兵士、コルドバ戦線、 スペイン》 1936年9月初旬 (1985年再プリン ト) ゼラチン・シルバー・プリント 33.2 x 48.4cm
こちらもロバート・キャパの代表作とされる、『オマハビーチに上陸するアメリカ兵士』です。
現像の際に興奮した暗室助手が乾燥作業でフィルムを加熱しすぎてしまったために、感光乳剤が溶けてしまったといわれています。
《Dデイ、オマハ・ビーチ、ノルマンディー海岸》 1944年6月6日 (1985年再プリン ト) ゼラチン・シルバー・プリント 34.5 x 48.0cm
1944年6月6日、連合軍はノルマンディーへの上陸を成功させましたが、ドイツ軍の防戦は頑強で、8月25日にパリは解放されました。パリの開放を祝う人々を捉えた一枚として有名な写真です。
《解放の日、パリ》 1944年8月26日 (1985年再プリン ト) ゼラチン・シルバー・プリント 33.2 x 47.9cm
そのロバート・キャパやアンリ・カルティエ=ブレッソンの写真に感銘を受け、写真家への道を歩むようになった日本の報道写真家、沢田教一の写真も展示されています。
沢田教一 展示風景
沢田 教一(さわだ きょういち、澤田 教一 1936年〈昭和11年〉2月22日 - 1970年〈昭和45年〉10月28日)は、日本の報道写真家です。
1970年10月28日、プノンペンからタケオ州チャンバクへ取材に行った帰途、何者かに車を銃撃され死亡しました。34歳の若さでした。
ベトナム戦争を取材した《安全への逃避》を含む写真集(全28点)について、1966年の「ピューリッツァー賞」を受賞しています。
《安全への逃避》 1965年9月6日 (1986年再プリン ト) ゼラチン・シルバー・プリント 34.8 x 42.4cm
以下の2点は、1966年のハーグ世界報道写真展で第1位(泥まみれの死)と第2位(敵を連れて)を獲得した写真です。
アメリカ軍のM113装甲兵員輸送車がベトコン(南ベトナム解放民族戦線)兵士の死体を引きずっている写真《泥まみれの死》。
《泥まみれの死》 1966年2月21日 (1986年再プリン ト) ゼラチン・シルバー・プリント 42.4 x 34.9cm
2人の米兵が塹壕から引きずり出したベトコン女性兵士を連行する写真《敵を連れて》。
《敵を連れて》 1966年1月29日 (1986年再プリン ト) ゼラチン・シルバー・プリント 42.5 x 34.9cm
戦場の生々しい現場を数多く写し撮った沢田教一ですが、戦争カメラマンの多くは、戦場の中で生活する市井(しせい)の人々の喜怒哀楽を記録に残しています。
私はこのような、命の大切さを訴える温かいまなざしで撮られた写真が好きです。
《二人の子ども》 1965-70頃(1986年再プリント) ゼラチン・シルバー・プリント 32.5 x 21.4cm
ロバート・キャパの写真21点、沢田教一の写真16点を含め、マックス・エルンスト、マン・レイ、サルバドール・ダリ、ジョアン・ミロ、パブロ・ピカソなど、国内外の写真家・美術家の写真や絵画、彫刻作品など110点がギャラリー4に展示されています。
撮影直後にプリントされた「ヴィンテージ・プリント」ではなく、作家の没後に著作権者の許可を得て作家自身の意図に沿うようプリントされた「エステート・プリント」ですが、著名な作品の銀塩写真プリントを生で目にする、めったにない機会だと思います。
コレクション展、戦後80年特集展示「平和であることへの、控えめななにごとかを」開催概要
開催会場:横浜美術館・ギャラリー4(戦後80年特集展示)
開催期間:2025年6月28日(土)~11月3日(月・祝)
休館日:木曜日
開館時間:10時~18時
※ただし、10月18、25日、11月1日(いずれも土曜日)は20時まで
※入館は閉館の30分前まで
観覧料金:一般 500円 大学生 300円 高校・中学生 100円 小学生以下 無料
※毎週土曜日は、高校生以下無料
※障がい者手帳をお持ちの方と介護の方(1名)は無料
※企画展観覧当日に限り、企画展の観覧券で入場できます
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
上野駅公園口ウォールアート 五十嵐 岳 ― 2025年10月10日 09時18分44秒
JR上野駅公園口、改札内に展示されているウォールアートです。
動物や子供、大人たちの、わくわくするような楽しいシーンが色彩豊かに描かれています。
作者はGAKU IGARASI(五十嵐 岳)さん。
幼少期からシドニーで過し、オーストラリアで保育士の免許を取得して保育士として働く傍ら、シドニーのチャリティーイベントやマーケットなどで絵を出展。
2015年に帰国後は本格的にアーティスト活動を開始し、近年では全国の主要都市にて年間数十回の個展を開催するなど、精力的に活動しています。
作品は絵画右横のQRコードから購入することも出来ます。
五十嵐 岳さんのホームページはこちら。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢 東京都美術館 ― 2025年10月04日 14時53分54秒
上野の東京都美術館で「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」が開催されています。
開館15分前に到着したら、平日(金曜日)だというのにすでに50人くらいの人が並んでいました。
フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホ(Vincent Willem van Gogh、1853年-1890年)は、オランダのポスト印象派の巨匠として、日本でも多くのファンを持つ画家です。ファン・ゴッホだけに・・・
展覧会チラシです。二つ折りA4サイズで、内面には主な作品が紹介されています。
本展は、
第1章 ファン・ゴッホ家のコレクションから ファン・ゴッホ美術館へ
第2章 フィンセントとテオ、 ファン・ゴッホ兄弟のコレクション
第3章 フィンセント・ファン・ゴッホの絵画と素描
第4章 ヨー・ファン・ゴッホ=ボンゲルが 売却した絵画
第5章 コレクションの充実 作品収集
の5つの章で構成され、アムステルダムのファン・ゴッホ美術館の収蔵品を中心に、ファン・ゴッホの作品30点以上に加え、日本初公開となるファン・ゴッホの貴重な手紙なども展示して、「家族がつないだ画家の夢」を紹介しています。
ゴッホの作品だけではなく、ファン・ゴッホ美術館が所蔵する、ゴッホが影響を受けたゴーガン、マネ、ラトゥール、ロートレック、シニャックなどの作品の他、広重、豊国などゴッホが好んだ日本の浮世絵作品も展示されます。
フィンセント・ファン・ゴッホの画業を支え、その大部分の作品を保管していた弟テオ、テオの妻ヨー、テオとヨーの息子フィンセント・ウィレムなど、家族が協力し合いながらフィンセント・ファン・ゴッホの作品を後世に残す努力をしてきた様子を知ることが出来ます。
最後のコーナーでは幅14メートル+左右奥行き5メートル以上、高さ4メートルのイマーシブ(没入)空間が造られていて、ゴッホを代表する作品により構成されたデジタル映像が映し出されます。
図録は展覧会出品作を全て収録。一部図版は見開きで大きく掲載し、監修者らによる最新の研究成果を反映した論文なども収録されています。
B5変形 264ページで、ハードカバーの豪華版になっています。価格は3,300円(税込)です。最近は図録も高くなりました。
ショップではサンエックスキャラクターズやサンリオなどとコラボした、ゴッホ展限定デザインのグッズも多数並べられ、明るく楽しいミュージアムショップになっています。キャラクターグッズは販売数量限定になります。(下はサンエックスキャラクターズとのコラボ商品の一例。公式サイトより引用)
♪ ゴッホより 普通に ラッセンが好き
という人は多いですが、私もリビングに飾るならゴッホよりラッセンにします。でも、応接室ならゴッホですね。(応接室なんてありませんが)
「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」開催概要
開催会場:東京都美術館 企画展示室
開催期間:2025年9月12日(金)~12月21日(日)
休館日:月曜日、10月14日(火)、11月4日(火)、11月25日(火) ※ただし、10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)、11月24日(月・休)は開室
開館時間:9:30~17:30、金曜日は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)
観覧料金:一般 2,300円/ 大学生・専門学校生 1,300円/ 65歳以上 1,600円
※土日、祝日および12月16日(火)以降は日時指定予約制
各種割引等詳細は公式チケットサイトをご覧ください(こちら)。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
建築家・内藤廣 なんでも手帳と思考のスケッチ in 紀尾井清堂 ― 2025年09月26日 20時47分47秒
「建築家・内藤廣 なんでも手帳と思考のスケッチ in 紀尾井清堂」が9月30日で終了するので、昨日あわてて行ってきました。
平日(木曜日)なのに、多くの人で賑わっていました。
「紀尾井清堂」は、建築家の内藤廣(ないとう ひろし)が設計・監修し、2021年に竣工しました。
使用目的が定められていない不思議な建築物で、通常は非公開です。
公開されたのは、2022年3月から翌年3月まで開催された「奇跡の一本松の”根”展」と、2024年10月15日~18日の4日間の一般公開のみだといいます。
紀尾井清堂は、赤坂見附からホテル・ニューオータニを左に見ながら紀尾井坂を気負いながら上ると、右側すぐの所にあります。途中右側に清水谷公園がありました。
外観はコンクリートの立方体がガラスで囲まれたちょっと冷ややかな感じの建物です。
でも、中に入ると木のぬくもりと吹き抜け空間の美しさに、息をのみます。外観とのギャップも感動を倍増させるようです。
吹き抜けの天井と広い窓から繊細な光が入り込み、会場内を暖かく照らします。
展覧会では内藤廣氏が書き記した約40年分の手帳を、年代別に公開しています。その他、旅先でのスケッチや思考の概念図、建築物の図面や写真などが、壁面や床面いっぱいに展示されています。
建物の2階から5階は吹き抜けになっていて、その頂部から光が降り注ぐという 斬新な空間が人々を包み込みます。
外に出ると、コンクリートとガラスの間に広がる青空の中に、太陽が燦燦と輝いていました。
今後の「建築家・内藤廣 なんでも手帳と思考のスケッチ in 紀尾井清堂」開館日は、27日(土)と30日(火)のみ。開館時間は10:00~16:00、最終入館は15:30です。
料金は無料で、予約の必要はありません。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
玉堂美術館「玉堂画で巡る夏休み展」 ― 2025年08月23日 17時04分14秒
多摩川の渓流に沿った御岳渓谷(みたけけいこく)にある玉堂美術館。
川合 玉堂(かわい ぎょくどう、1873年〈明治6年〉 - 1957年〈昭和32年〉)は、明治・大正・昭和時代の日本で活動した日本画家です。
玉堂は太平洋戦争中の1944年(昭和19年)に、かねてより写生で頻繁に訪れていた東京都西多摩郡三田村御岳(現・青梅市御岳)に疎開し、1957年に死去するまで奥多摩の御岳渓谷で暮らしました。
玉堂の没後、香淳皇后(昭和天皇の皇后さま)を含む多数の団体・地元有志・玉堂愛好家などからの寄付により、1961年(昭和36年)5月、この地に玉堂美術館が開館しました。
玉堂美術館はアメリカの日本庭園専門誌「SUKIYA LIVING MAGAGINE」の「2024年日本庭園ランキング」において、7位に選ばれました。玉堂美術館は過去22年間、毎年20位以内に選ばれています。
秋には庭と周辺の木々が赤や黄色に変化し、枯山水の日本庭園を秋色に染めます。
(2023年11月撮影)
その玉堂美術館では現在「玉堂画で巡る夏休み展」を開催しています。
日々の暮らしを通して自然との共存を描いた玉堂の作品から、夏の風景を厳選して一緒に旅をします。
展示風景
画家・陶芸家である次男・川合修二の陶器に玉堂が絵付けをした、親子の合作です。
写真などの資料や、玉堂が使用した岩絵の具、画材、烙印の印章なども展示されています。別室には玉堂のアトリエも再現されています。
自然を愛する玉堂は、日本の四季の山河と、そこで生きる人間や動物の姿を美しい墨線と彩色で描くことを得意としました。
川合玉堂 《投網》(とあみ) 1950年(昭和25年) 77歳
10代の頃から、スケッチで動物の動きや植物の描き方などを勉強していました。絵に親しんだのは12歳の頃からといいます。
絵の中に書かれた詩文を「賛」といい、自分が画いた絵に「賛」を書くことを「自画自賛」といいます。自分で自分を褒めるという意味は、のちに生まれたものだということです。
自画自賛には、歌や俳句を創り出し、画と字を美しく適切な場所に配置するなど、多くの能力が必要になります。
玉堂は晩年、画賛(画に俳句や短歌を添えたもの)には、終の棲家と同名の「偶庵(ぐあん)」という雅号を用いていました。
のびるだけ のびては草に 花が咲き かわるがわるに 蝶たずねくる 偶庵
分かっていても読めません。
「玉堂画で巡る夏休み展」開催概要
開催会場:玉堂美術館
開催期間:6月24日(火)~9月7日(日)
休館日:月曜日 9月2日・3日(メンテナンスの為)
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館30分前まで
観覧料金:一般:600円 中高大生:500円 小学生:300円
最後までご覧いただき、ありがとうございました。






























































































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