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杉花粉症2008年11月13日 00時17分08秒

広島県の因島という島から横浜へ転居して2~3年経った頃から花粉症に悩まされるようになった。今から40年位前の事だ。
当時はスギ花粉症という症例は解明されていなくて、原因不明のアレルギー性鼻炎と診断された。

スギ花粉症という症状が発見されたのはその10年以上後、1979年頃のこと。
東京医科歯科大学耳鼻咽喉科の斎藤洋三先生と東海大学眼科の三国邦夫先生が(記憶違いだったらごめんなさい)、同じ時期に耳鼻咽喉科と眼科のアレルギー患者が異様に増えることから原因を究明して発見された。
当時は「スギ花粉症友の会」なるものがあって、斉藤先生の講演会など聞きに行ったものだ。

その頃から、インタール点眼薬やインタール点鼻薬・ベコナーゼ点鼻薬など、対処療法薬が開発されて症状は画期的に緩和された。
ただ、対処療法は根本的に治療するものではなく、あくまでも症状を抑える為の物だ。

スギ花粉症は、抗原抗体反応といって、病原体から体を守るシステムが異常に反応して起こるもの。
根本的に治療するには、免疫療法と言うのがある。スギ花粉症の場合には「減感作療法」といって、週に1回くらいスギ花粉のエキスを注射し続けて体を慣らし、症状を出にくくするという方法。これは、半年以上続けなければ効果が出ないし、治癒率はかなり低い。
だから、免疫療法自体は100年以上の歴史があるにもかかわらず普及しない。

今日の(11月12日付けだから、実際には昨日かな?)朝日新聞夕刊の「あしたの医療200×」という記事に新しい治療法について書かれていた。
減感作療法のエキスを注射ではなく「舌下法」と言って、錠剤をなめて舌の裏側にある粘膜から吸収させるというもの。
飴なめてスギ花粉症が治まるなら、最高だ!
5年後の実用化を目指していると言う。頑張って欲しい。

ポリエチレングリコールという化学物質を利用した予防法も可能性があるという。
「2020年にはアレルギーをワクチンで予防する研究が始まっているかもしれない」と書いてあったが、完成した頃には私は老衰で死んでいるかもしれない。

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