横浜港の「えひめ丸」と「青森丸」 ― 2024年06月24日 21時43分26秒
今日10時30分頃、愛媛県立宇和島水産高等学校の実習船「えひめ丸」が横浜に入港してきました。
背後にそびえ立つ2本の塔は、JERA の横浜火力発電所の排気塔で、愛称「ツインタワー」といいます。高さは2本共200メートルあります。
その左に見えるのは、太平洋製糖(株)です。「横浜・さとうのふるさと館」を開設していましたが、2004年5月に閉館しています。船首側に見える赤い灯台は「横浜北水堤灯台」です。 明治29年(1896年)に完成し、長い間行きかう船舶を見守り続けてきた、東京湾最古の灯台です。 灯器はLEDに変更されましたが今でも光を放ち、「赤灯台」と呼ばれて船員や市民に親しまれています。
写真右側を航行中の船は、海上保安庁の消防船「FL01 ひりゅう」です。
「えひめ丸」は愛媛県立宇和島水産高等学校の訓練船です。
初代の船名は漢字で「愛媛丸」でしたが、2代目以降は「えひめ丸」と表記され、現在は5代目「えひめ丸」になります。2002年11月に竣工しました。
4代目「えひめ丸」は、竣工わずか5年後の2001年2月に、アメリカ・ハワイ州のオアフ島沖で、浮上してきた米原子力潜水艦グリーンビルに衝突され沈没し、実習生4名、教官2名、船員3名が死亡する惨事となりました。
事故当時、休暇を取ってゴルフをしていた森喜朗首相(当時)が、事故の一報の後もそのままゴルフ場に留まったことが大きな問題となったので、記憶に残っている方もいるかと思います。
横浜港大さん橋国際客船ターミナル(大さん橋)に接岸します。
無事 大さん橋に着岸しました。写真右側の橋は「横浜ベイブリッジ」です。真ん中辺りに「鶴見つばさ橋」、左の方にツインタワーと赤灯台があります。
「えひめ丸」は総トン数499トン、全長56.47m、幅9.40mと小さな船ですが、マグロ延縄(はえなわ)漁の漁業実習、航海や機関の実習、海洋観測や海洋生物の調査と研究などを行iい、マグロ漁の実習はハワイ沖で行っています。
ファンネルマークは愛媛県立宇和島水産高等学校の校章が描かれています。
大さん橋には横浜市旗、国旗と、「御安航を祈る」という意味の国際信号機が掲げられていました。
新港ふ頭客船ターミナル(横浜ハンマーヘッド)には「青森丸」が停泊していました。
午後1時頃、「青森丸」が新港ふ頭を離岸しました。
「青森丸」は、青森県立八戸水産高等学校の実習船です。
本船は「青森丸」として6代目になり、漁業実習 (マグロ延縄漁業実習・イカ一本釣り漁業実習)、航海運用学・機関運用学・無線通信運用学、 海洋観測及び海洋生物の調査研究、沿岸航海・体験航海及び各種の研修航海などを行います。
奥にいる船は米陸軍の兵站支援艦「LSV-3 ブレホン・B・サマーヴェル大将 (USAV General Brehon B. Somervell)」です。
「青森丸」は2003年3月に竣工し、総トン数660トン、全長65.78m、幅10.0mと、「えひめ丸」よりも大きい船です。「青森丸」もマグロ漁の実習はハワイ付近で行っています。
この後、横浜ベイブリッジの下を通って、八戸港に向けて出港していきました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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