横浜市消防局の消防艇&救助艇 ― 2025年06月05日 16時03分47秒
横浜市消防局の消防艇「よこはま」です。
「よこはま」は、横浜市消防局が所有する消防艇で、1981年に竣工した初代「よこはま」の2代目として2002年3月に竣工しました。
海上での船舶火災及び危険物流出事故、さらに水域に接した沿岸コンビナート施設等の災害に対処するため、鶴見水上消防出張所に配属されています。
総トン数は120トン、排水量は満載で247トン、全長32.2m、型幅7.3mで、横浜市消防局では最大の船になります。
非常災害時広域応援などの際に、横浜港以外の沿海区域を航行できるようにレーダー等の航海設備や、夜間や悪天候でも安全な航行ができるよう赤外線カメラなどを装備しています。
吐出量毎分30,000リットルの消防ポンプを2基搭載し、消防装置として放水砲は、
伸縮式放水塔(毎分5,000リットル、最大射程85メートル)×2基
上甲板船首部(毎分15,000リットル、最大射程120メートル)×2基
羅針甲板(毎分5,000リットル、最大射程85メートル)×2基
水・流出油処理剤 放射装置としては、
65mm放水銃×4基(取り外し式)
を装備し、このほか送水用として150mm径の送水管を両舷に2口ずつ備えています。
消火剤は、泡原液を約12,500リットル搭載します。
横浜市消防局の消防艇「まもり」です。
後方にいる消防艇は、海上保安庁の消防艇「FL-01 ひりゅう」です。双胴船になっています。
「まもり」は、1988年に就役し32年間活躍した2代目「まもり」に代わる消防艇で、2021年11月に3代目「まもり」として就役しました。
総トン数49トン、全長24.5メートル、全幅6メートルで、40トン級消防艇としては国内初となる最大放水量毎分32,000リットルの消防ポンプと、15,000リットル放水砲2基、5,000リットル放水砲2基を装備しています。
消火剤としては、泡原液を約13,500リットル(6,750リットル×2個)搭載し、この他に、油処理剤を1,000リットル搭載します。
「まもり」は、船舶火災や水難事故などの様々な災害に対応するため、後部甲板上に活動スペースを広めに確保するとともに、小型救助艇を搭載しています。
横浜市消防局では、2隻の消防艇の他に「ゆめはま」という救助艇を所有しています。
「ゆまはま」は、機動力を活かして初期の情報収集や水難救助事案で使用される救助艇です。通常は隊員3名で運用されています。
5ヶ月ほど前に見た時には、「ゆめはま」は真っ白な船体でした。いつの間にか紅白になっています。消防局の船だと一目でわかるので、この方が良いと思います。 (下の写真は今年1月に撮影)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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