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20日まで、帆船 日本丸の船底が見られます2019年03月15日 16時00分14秒

来年1月27日に90歳の誕生日を迎える、国重要文化財「日本丸」。
横浜市西区みなとみらい21地区のシンボルタワー「横浜ランドマークタワー」に隣接したドックに係留保存されています。
通常は、満々と海水をたたえたドックに浮かんでその美しい姿を見せていますが、今はドックの水を抜いて大規模な修繕が行われています。(上の写真は昨年7月に撮影)

ドックの水が抜かれたのは、1998年度の大規模修繕以来で約20年ぶりです。
3月21日には午前中に注水が行われるので、水を抜いた「ドライドック」を見られるのもあと数日限りになります。


水を抜いたドックでは日本丸の船底を見ることが出来ます。
国重要文化財に指定される理由の一つにもなった、「リベット構造」も、普段は水中にある部分の、リベットの丸い頭が並んでいる様子がよく観察できます。
現在は溶接が主流で、鋼板をリベットで繋ぎ合わせる「リベット構造」で建造された現存する船は極めて少ないといいます。
船首から船尾にかけて船底の中央を通る、船の背骨ともいえる部分で、横から風を受けた時に船体の傾きを抑える働きがあるという「キール(竜骨)」も、通常は見ることが出来ません。

ドックを上から見た写真です。

このドックは「旧横浜船渠株式会社第一号船渠(せんきょ)」といい、こちらも国の重要文化財に指定されています。
このドックは、1859(安政6)年の横浜開港後貿易の拡大と入出港船舶の増加に伴い、本格的な港湾施設の建設と共に船の修繕用ドックの建設が必要になり、1898(明治31)年12月に竣工しました。
横浜船渠株式会社は後に三菱重工株式会社と合併し、三菱重工業横浜船渠(後、同横浜造船所)となりました。
ドック及びその周辺は現在横浜市の所有となっています。
ドライドックとなっている今は、明治時代に造られた壁面の石積みや渠頭部のレンガ積みの様子全体を見ることが出来る貴重な機会となっています。


3月21日の注水の様子も、撮影できれば22日に報告したいと思います。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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