花散らしの雨 ― 2019年04月08日 10時02分16秒
今年の東京の桜開花は3月21日。満開は3月27日でした。
開花宣言から18日たった今日も、東京の桜は殆どの場所で満開状態を保っています。
満開になってから気温の低い日が続いたので、花が長持ちしているようです。
今日の関東地方は「花散らしの雨」が降っています。
今まで頑張ってくれたソメイヨシノの花も散ってしまうんでしょうか・・・
JR川崎駅北口近くのソリッドスクエアという商業ビル横に咲いているソメイヨシノです。この雨にも負けず、まだまだ見頃を保ってくれそうな感じがします。
--------------------------
雲竹斎の今日の薀蓄(うんちく)
--------------------------
久し振りじゃのう。雲竹斎じゃ。
天気予報などでよく「花散らしの雨」、「花散らしの風」などと言っておるが、「花散らし」の本来の意味はちょっと違うんじゃ。
広辞苑を見てみると、『三月三日を花見とし、翌日若い男女が集会して飲食すること。(九州北部地方でいう)』と書かれているんじゃな。三月三日とは旧暦じゃ。
お花見をして一夜を明かした後、翌日また飲食を楽しむという、艶っぽい言葉なんじゃ。
女の子が桜の花びらを空に撒きながら「花散らし~💛」なんて単純に言うのはちょっと考え物じゃな。
言葉というのは時代を経るに従って変わっていくものじゃ。
NHKの気象ハンドブックには「花散らしの風」について、本来の意味を解説した後に『最近は桜の花を散らす強風を指して言うこともある』と書かれておる。
天下のNHK様が認めておるんじゃから、強ち(あながち)間違った使い方ではないようじゃ。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://hoshino.asablo.jp/blog/2019/04/08/9057079/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。