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ハトがいる蘭の花2017年10月18日 12時36分49秒

東京都調布市の神代植物公園で「ペリステリア・エラタ(Peristeria erata)」の花が咲いています。
ペリステリア・エラタ(Peristeria erata)
ペリステリア・エラタはラン科ペリステリア属の多年草で、学名も「Peristeria erata」です。
花の内側をよく見ると、花の内側にある花びらの一部と蕊柱の形が鳩のように見えるため、「Dove Orchid(鳩蘭)」の名前でも呼ばれています。属名のペリステリアもラテン語で「小さな鳩」という意味です。
一つひとつの花の中で、一羽の鳩が可愛らしく羽を広げています。
ペリステリア・エラタ(Peristeria erata)

株元が紡錘形にふくらんで(この部分を「バルブ」と言います)球根のようになり、株が大きくなるとバルブはソフトボールくらいになります。生長しきったバルブの付け根から新たな芽を出して、同じように葉を広げて株元が肥大します。これが繰り返されて株が大きくなっていきます。
ペリステリア・エラタ(Peristeria erata)
ペリステリア・エラタは、中南米に分布するランの仲間で、パナマの国花としても知られています。
「ワシントン条約(絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)」で、絶滅のおそれのある種として商業目的の国際取り引きは禁止されている上、開花までに10年を要するということで、日本ではとても貴重な蘭だといわれています。

通常8~9月に開花が見られるペリステリア・エラタですが、神代植物公園の温室では10月に入って開花が始まったようです。まだまだ見頃が続いています。


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