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新・晴れた日 篠山紀信2021年06月18日 11時17分14秒

関東地方は久しぶりの「晴れ」で、気持ちの良い青空が広がっています。


「晴れ」といえば、恵比寿ガーデンプレイスの中にある東京都写真美術館で「新・晴れた日 篠山紀信」という写真展が開催されています。
東京都写真美術館

この写真展は、1960年代から様々な舞台で創作活動を続けている写真家・篠山紀信の、60年間にわたる活動内容を凝縮する写真展になっています。

1974年に「アサヒグラフ」誌で連載され、後に写真集にまとめられた『晴れた日』は、「写真はうまれながらにして大衆性を背負っているメディア」と自身で語る篠山紀信の集大成ともいえる写真集となりました。
「新・晴れた日」と題した本展では、この『晴れた日』の構造を使って、二部構成で60年間に渡る篠山紀信の軌跡を展覧しています。


『 なにしろ1960年代から今日まで60年間に渡る長き撮影期間の作品を一堂に展覧しようとする無謀に近い展示ゆえ、ご覧になる皆様の混乱や困惑を少しでも解消しようと、わたくし篠山紀信がこの作品解説を書いてみる事にいたしました。』
ということで、篠山紀信自らによる「作品解説」が会場入口で手渡されます。
この作品解説、最初のうちは「解説は作品の横に貼っておけばいいのに、印刷物にして手渡すなんて、なんかもったいないな。」と思っていたのですが、これが想像以上の良い効果をもたらしてくれました。
解説文が手元にあるので、作品を間近に見ながら解説を読むことが出来ます。これが意外と便利です。しかも、解説文が易しい文章で語りかけるように書かれているので、撮影時の状況を写真家と共有することが出来ます。
そして何より、壁に貼られた解説文を読む為に人が密集するということが無いので、ソーシャルディスタンスも保つことが出来ます。


第1部は、写真界で注目を集めた1960年代の初期から、『晴れた日』や1976年のヴェネチア・ビエンナーレでも出品された『家』ほか、その後の幅広い活躍の原点となる1970年代までの主要作品で構成されています。
1970年初頭から80年初頭にかけて月刊 『明星』の表紙を飾ったスターたちの写真も、第1部で紹介されています。歌手・アイドル時代の南沙織(現:篠山明美)さんの写真も。

第2部では、1980年代以降の作品を中心に、バブル経済による変貌から、2011年の東日本大震災を経て、2021年に向かい再構築される東京の姿まで、創造と破壊、欲望と不安が相即不離な変化の時代をとらえた作品を紹介しています。


篠山紀信 直筆サイン入りの展覧会カタログです。
本展出品作品図版を全点収録し、160ページ、税込2,970円です。


開催会場:東京都写真美術館 3階(第1部)・2階(第2部)展示室
開催期間:2021年5月18日(火)~8月15日(日)
休館日:月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館、翌平日休館)
開館時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
観覧料:第1部のみ、第2部のみ、セット券、他の展示とのセット券など多様な組み合わせがありますので、こちらから該当する来館日と展覧会を選んでご覧ください。各種割引についてはご利用案内をご覧ください。
当館ではオンラインによる日時予約を推奨しています。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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