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コリブリ(colibrí) バラ2023年04月14日 06時29分18秒

コリブリ(colibrí)
コリブリ(colibrí) バラ
作出年:1958年 作出国:フランス(メイアン Meilland ) 系統:ミニチュア [ Min : Miniature ]

コリブリ(colibrí) バラ
黄色に濃いオレンジ色の覆輪が入ります。 半剣弁盃状咲きの小輪の花がたくさん咲きます。
コリブリ(colibrí)は、スペイン語でハチドリのことです。

憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷2023年04月14日 18時20分13秒

今、東京では2つの「フランス・ブルターニュ」をテーマにした美術展が開催されています。

そのうちの一つ、上野の国立西洋美術館で開催されている「憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷」です。

ブルターニュといえばガレットやクレープを思い出しますが、食べ物だけではなく、多くの芸術家たちが活躍しています。

フランスの北西端、大西洋に突き出た半島を核とするブルターニュ地方は、芸術家と縁の深い土地です。他とは異なる文化と美しい風景を持つことから、19世紀から多くの芸術家を世に送り出してきました。
19世紀後半から20世紀はじめにかけ、モネ、ゴーギャンら多くの画家たちがフランス北西端のブルターニュ地方を訪れ、この地を作品に描きとめました。
黒田清輝、藤田嗣治といった日本の画家たちも同時期に渡仏し、パリからブルターニュを訪れています。
憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷

本展では、国立西洋美術館の「松方コレクション」を含む30ヶ所を超える国内所蔵先と、海外の2館からブルターニュをモティーフにした作品約160点を精選し、各種資料と共に展示しています。
I.  見出されたブルターニュ : 異郷への旅
II.  風土にはぐくまれる感性 : ゴーガン、ポン=タヴェン派と土地の精神
III.  土地に根を下ろす : ブルターニュを見つめ続けた画家たち
IV. 日本発、パリ経由、ブルターニュ行 : 日本出身画家たちのまなざし
の4つの章で構成され、とりわけ多くの画家や版画家たちがブルターニュを目指した19世紀後半から20世紀はじめに着目し、この地の自然や史跡、風俗、歴史などをモティーフとした作品を展覧することで、それぞれの作家がこの「異郷」に何を求め、見出したのかを探っていきます。


I.  見出されたブルターニュ : 異郷への旅

1886年9月から11月にかけてのベリール滞在中、モネは手つかずの自然が残るコート・ソヴァージュの風景を繰り返し描きました。
クロード・モネ  《ポール=ドモワの洞窟》 1886年 油彩/カンヴァス 茨城県近代美術館蔵

クロード・モネ 《嵐のベリール》 1886年 油彩/カンヴァス オルセー美術館(パリ)蔵

1826年にターナーは初めてブルターニュの地を踏みます。ナントへ到着したターナーは、30点余りの鉛筆デッサンに街の景観を写しとりました。ロワール川とナントの街を望む本作は、後年アトリエで制作された水彩画です。
ウィリアム・ターナー 《ナント》 1829年 水彩 ブルターニュ大公城・ナント歴史博物館蔵

展示風景
憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷
資料も書籍や書簡、絵葉書、旅行トランクなど、数多く展示されています。
憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷

ミュシャは民族衣装の文様をデザインに転用し、コワフ(頭飾り)を被る女性像の装飾性を最大限に引き出しました。
アルフォンス・ミュシャ  《砂丘のあざみ》 1902年 カラー・リトグラフ  OGATAコレクション


II.  風土にはぐくまれる感性 : ゴーガン、ポン=タヴェン派と土地の精神

1886年、ブルターニュのポン=タヴェンへ赴いたゴーガン(ゴーギャン)はこの地を気に入り、1894年までブルターニュ滞在を繰り返して、制作に取り組みます。
ポール・ゴーギャン 《海辺に立つブルターニュの少女たち》 1889年 油彩/カンヴァス 国立西洋美術館蔵(松方コレクション)

ポール・ゴーギャン 《ブルターニュの農婦たち》 1894年 油彩/カンヴァス オルセー美術館(パリ)蔵

15世紀末から16世紀初めにブルターニュ公国最後の女公にしてフランス王妃ともなったアンヌ・ド・ブルターニュと、若木の植えられた鉢を捧げて彼女に敬意を表す若い騎士の姿が描かれています。
ポール・セリュジエ 《ブルターニュのアンヌ女公への礼賛》 1922年 油彩/カンヴァス ヤマザキマザック美術館蔵  ※展示は5/7(日)まで


III.  土地に根を下ろす : ブルターニュを見つめ続けた画家たち

19世紀末から20世紀初頭にかけ、ブルターニュは保養地としても注目されるようになります。画家たちのなかにも避暑のみならず制作のため、この地を「第二の故郷」とし、絶え間なくこの地を着想の源とした者がいました。
モーリス・ドニ 《花飾りの船》 1921年 油彩/カンヴァス 愛知県美術館蔵


IV. 日本発、パリ経由、ブルターニュ行 : 日本出身画家たちのまなざし

日本における明治後期から大正期にかけて、芸術先進都市パリに留学していた日本人画家・版画家たちもブルターニュという「異郷のなかの異郷」へ足を延ばし、その風景や風俗を画題に作品を制作していました。
黒田清輝 《ブレハの少女》 1891年 油彩/カンヴァス 石橋財団アーティゾン美術館蔵

図録は、本展の出品作の詳細な解説だけでなく、専門家による論文やコラムを通してブルターニュ地方に関する理解をより深めることができます。作家の滞在地がわかるブルターニュ地方の地図や20世紀初頭の様子が伺える当時のポストカードの綴りも収録しています。
A4変形判 274ページで、税込3,000円です。


展覧会名: 憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷
       La Bretagne, source d’inspiration : regards de peintres français et japonais
開催会場:国立西洋美術館(東京・上野公園)
開催期間:2023年3月18日(土)― 6月11日(日)
休館日:月曜日 ※5月1日(月)は開館
開館時間:9:30~17:30 (毎週金•土曜日は20:00まで)
  ※5月1日(月)、2日(火)、3日(水・祝)、4日(木・祝)は20:00まで開館
  ※入館は閉館の30分前まで
観覧料金:一般 2,100円  大学生 1,500円  高校生 1,100円
  ※中学生以下、心身に障害のある方及び付添者1名は無料。チケット購入・日時指定予約は不要です。直接会場へ。(一般 以外は要証明)
  ※その他詳細は公式チケットサイトへ。


もう一つのブルターニュ、新宿の「SOMPO美術館」で開催されている「ブルターニュの光と風 ― 画家たちを魅了したフランス〈辺境の地〉」についてはまた明日。



最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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