皇族の名が付いたバラ(16)プリンセス・ノブコ(Princess Nobuko) ― 2021年06月20日 09時19分44秒
篠山紀信トークイベントに行ってきました ― 2021年06月20日 12時52分00秒
写真家・篠山紀信さんのトークイベントに行ってきました。
昨日6月19日(土)の14:00から15:30までの1回限りの開催です。
190席の会場なので、半分の95名定員ということです。これは、すぐに定員分が埋まってしまうでしょう。 なんてったって、「篠山紀信」です。
6月8日のお昼12:00から先着順で申し込みを受け付けるというので、ジャニーズのチケットを申し込むような態勢で、必死でキーボードをたたいて申し込みました。
(実際にはジャニーズのチケットはファンクラブに入っていないと購入できませんし、抽選です)
「結果はメールでお知らせします」ということで、16時過ぎにメールが届きました。
「受付番号 1 」。 ちょっと拍子抜けです。
会場は自由席で、13:30に受付番号順に入場すると書いてあります。1番はちょっと恥ずかしいけど、好きな席に座れるから、まっ、いいか。
当日、席は前2列が関係者席だったので、前から3番目の真ん中に座りました。一人分ずつ間隔を開けて席が用意されています。
参加者は年配の人が多いのかと思ったら、半分くらいが若い女性でした。
18日のブログ「新・晴れた日 篠山紀信」を書いている時に、ポスターやカタログ(図録)のデザインについてちょっと疑問がありました。
写真展のポスターやチラシなのに、イラストを使ったこのデザインは何?
カタログを調べて、細谷巌さんのデザインだと分かりましたが、何故この「目」なんでしょう?
細谷巌さんは私の高校の16年先輩なので、名前くらいは知っていました。アートディレクター、グラフィックデザイナーで、現在はライトパブリシティの代表取締役会長です。
細谷巌さんは私の高校の16年先輩なので、名前くらいは知っていました。アートディレクター、グラフィックデザイナーで、現在はライトパブリシティの代表取締役会長です。
篠山紀信は日大芸術学部在学中にライトパブリシティに就職しています。
今回のトークショーでこのデザインの話が出てきて、疑問が解けました。
細谷巌は、篠山紀信の膨大な名作の中から写真を選んで使うなんて、篠山紀信の世界が狭まってしまうと思ったので、イラストにしたということです。
この目玉は篠山紀信の目玉で、目がギラギラしている。 そして、その目から放出しているのは涙。60年の写真家生活の中で篠山紀信が流した涙です。この涙は、不安な今の時代の人々の涙であり、細谷巌から篠山紀信への温かな思いがこもった涙。そして、篠山紀信が持つ孤独の涙。
ポスターやチラシの「目」の金色は、王者の金色。 一方、カタログは「晴れた日」にふさわしいような明るいピンクの表紙にしたということです。
細谷巌は篠山紀信最初の写真集「篠山紀信と28人のおんなたち」や「nude」のアートディレクションもしています。
この頃の「Shinoyama」の文字の書体は若さを表して少し尖っていましたが、今回の写真展の書体は柔らかく優しい書体になっています。「スーベニア」という書体だそうです。
「スーベニア」、記念品とかお土産の意味がありますね。
これは細谷巌から篠山紀信へのお土産で、60年という付き合いの中で育まれた関係をこの書体に宿らせたということです。
よく理解できなかった「新・晴れた日」写真展のポスターデザインも、こうして話を聞くと素晴らしいものに見えてくるから、不思議です。
篠山紀信さんはとてもフランクで、撮影の裏話などいろいろな話をしてくれました。
質疑応答にも面白おかしく答えてくれて、15;30終了予定が16:10分頃まで続いたのでした。
参加申し込みは受け付け開始後45分で満席になり締め切ったそうです。
ポスターデザインの話以外に、家に帰ってからのお土産話もたくさん得られて、充実した一日になりました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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