シュペールバルク(Speelwark) バラ ― 2023年02月25日 09時40分53秒
岡本太郎と にらめっこ ― 2023年02月25日 17時22分29秒
川崎市岡本太郎美術館に行ってきました。
当館では今、収蔵品展として「岡本太郎とにらめっこ」という展示が行われています。
3月14日まで愛知県美術館で、東京都美術館からの巡回による「展覧会 岡本太郎」という大回顧展が開催されていて、川崎市岡本太郎美術館所蔵の主要な作品はそちらに貸し出されているのですが、そんな事は微塵も感じさせない充実した内容です。
会場へのエントランスには《月の顔》が展示されています。
岡本太郎 《月の顔》 1981年 FRP(繊維強化プラスチック)
多摩区役所1階エントランスに長らくパブリックアートとして設置されていた作品で、同区役所の外壁改修工事のため当館に「里帰り」し、洗浄と修復を行ったうえで展示しているそうです。
会場入口です。《赤の部屋》といいます。
展覧会は、
I. 顔、にらめっこ!
II. 眼、眼、眼!
III. マスカレード(仮面舞踏会)!
の3つの章で構成されています。
岡本太郎の作品には、初期から晩年までを通して、多くの人間や生き物が登場します。
1960年代後半からは特に、作品の中に「顔」のモティーフが増えていったといいます。
身の回りの物、椅子やグラス、スピーカーにも眼、鼻、口を表し、あらゆる物に「生命」を与えました。
そんな岡本太郎自身と「にらめっこ」をするような感覚で、岡本作品に向き合えるような展示内容になっています。
第1章「顔、にらめっこ!」展示風景
「にらめっこ」というタイトルの作品です。
岡本太郎 《にらめっこ》 1980年 油彩、キャンバス 112cm×145cm 川崎市岡本太郎美術館蔵
第2章「眼、眼、眼!」展示風景
岡本太郎 《眼の樹》 1978年 油彩、キャンバス 162.0cm×130.5cm 川崎市岡本太郎美術館蔵
第3章「マスカレード(仮面舞踏会)!」展示風景
岡本太郎 《夜の会合》 1973年 油彩、キャンバス 98cm×78.5cm 川崎市岡本太郎美術館蔵
常設で毎回大きくは展示内容が変わらない、立体作品が展示された部屋です。
《河童像》、《赤い手》、《青い手》という作品が並ぶ向こうからこちらを覗いている、《若い太陽の顔》とにらめっこです。
会場出口にはフォトスポットが用意されています。
「岡本太郎とにらめっこ」開催概要
開催会場:川崎市岡本太郎美術館
開催期間:2023年2月1日(水)~2023年4月16日(日)
休館日:月曜日、2月24日(金)、3月22日(水)
観覧料金:一般700円、高・大学生・65 歳以上500円、中学生以下無料
※企画展「第26回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」とのセット料金です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
最近のコメント