Google
WWW を検索 ほしのつぶやき を検索

花菖蒲に ヒガシニホンアマガエル2025年06月09日 11時03分07秒

初夏の日本の風物詩ともいえる「アマガエル(雨蛙)」。
両生網、無尾目、アマガエル科、アマガエル属に分類される両生類で、一般的にアマガエルというとニホンアマガエル(日本雨蛙)を指します。

ニホンアマガエルは従来単一種とされながら、太腿の斑紋パターンが地域によって異なっており、関西以東の日本とサハリンの集団はクレードA、関西以西の日本と韓国の集団はクレードBと呼ばれていました。
※クレード(clade)とは、生物学と生物学的分類法における単一の共通の祖先で構成される分岐進化によるグループを指し、日本語では分岐群とも言われます。

今年(2025年)、クレードAにあたる東日本に分布する集団をヒガシニホンアマガエルとして新種記載されました。クレードBは従来通りニホンアマガエルとされています。
論文はこちら(英語)
愛知教育大学のプレスリリース(2025.2.21)はこちら(日本語)

ニホンアマガエルとヒガシニホンアマガエルの境界線は下図のようになっています。(愛知教育大学プレスリリースより引用)

先日、そのヒガシニホンアマガエルが、花菖蒲の花の上にいました。
花菖蒲に ヒガシニホンアマガエル
花菖蒲に ヒガシニホンアマガエル
カエルは水辺に棲むものと思われがちですが、ニホンアマガエルは樹上での生活にも適応していて、水辺の植物の上や森林などに生息します。
成体は春になると、水田や池などの止水域に集まります。発達した吸盤によって垂直な面をも移動できるので、茎を伝って花の上にもよくやって来るそうです。
花菖蒲に ヒガシニホンアマガエル
後ろ向きだったカエルがぴょこんと花の中に落ちてしまい、見えなくなったと思ったら這い上がってきました。
花菖蒲に ヒガシニホンアマガエル
アマガエルは他のカエルと比べて人を恐れないので、人の手のひらの上でも平気で留まっているといいます。
花菖蒲に ヒガシニホンアマガエル
そういえば、田舎に住んでいた子供の頃には良い遊び相手でした。最近は見かけることが少なくなりましたが、かわいいヤツです。



今日もご覧いただき、ありがとうございました。
© 2005-2025 M-Hoshino All Rights Reserved.