あっ、パンダのおしり! ― 2021年06月01日 18時54分51秒
上野動物園がある上野公園の、公衆トイレの入り口です。
デザインがなんか普通じゃないなと思ったら、人間を含めたいろいろな動物の消化器系のイラストが描かれています。
「上野トイレミュージアム」と書かれていたので、興味を持って入ってみました。
トイレです。
個室の便座に座ると、「あっ、パンダのおしり!」
目の前でジャイアントパンダがウンチをしています。
これはドアの内側に描かれた絵です。両側の壁の部分のタイルは、なんと!ウンチそのものです。
パンダのウンチってこんな形をしているんです。
下の写真は上野動物園のリーリーがウンチをしているところです。(2020年12月撮影)
座らないで立ったままするようですが、赤い矢印がウンチです。ポトンと落ちました。
見たくはないでしょうけど、アップにしてみましょう。黄色っぽい楕円形の塊がそうです。
竹ばかり食べていると緑色っぽくなりますが、リンゴやニンジンなどいろいろな物を食べさせているので、食べ物によってウンチの色も変わるといいます。
隣りの個室にはライオンがいました。ライオンの両側の壁のタイルもライオンのウンチの形をしています。
左側を見ると草原の木の下にライオンのカップルが仲睦まじく並んでいました。
キリンやペンギンの部屋もあるといいます。
それぞれのドアには動物の後ろ姿が描かれ、周りの壁にはその動物の生活環境が描かれています。
「上野トイレミュージアム」を制作したのは、上野公園に隣接してキャンパスがある東京藝術大学の学生たちです。
「美術館や博物館が立ち並ぶ上野にふさわしい、観光客も楽しめる芸術性の高いトイレにしたい。」という東京都の意向で、東京藝大に協力を持ちかけたということです。
テーマは「排泄と環境」。
上野動物園の飼育員たちは、「排泄物」の色や形から動物の健康状態などの情報を得ています。
「排泄」には不浄なイメージが付きまといがちですが、自然界における「排泄」は、消化器系を通じた体内の循環であるばかりではなく、次の食物連鎖に繋がる、生産的な行為でもあります。
自身の体の中にある小さな循環から、地球環境に関わる大きな循環へ。
入る前と出た後で、体の中だけでなく、意識の中に小さな変化が生まれることが、「上野トイレミュージアム」の目標だということです。
そういえば、私が小さい頃は「肥溜め(こえだめ)」というのがあって、そこにためた「排泄物」を畑にぶち撒いてましたっけ・・・・
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。 m(__)m
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://hoshino.asablo.jp/blog/2021/06/01/9383508/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。