100%モネ!「モネ 連作の情景」 上野の森美術館 ― 2023年10月26日 16時02分00秒
1974年に開催された「第1回印象派展」から記念すべき150年の節目となる2024年を来年に控え、展示作品が全て「モネ」という展覧会「モネ 連作の情景」が、上野の森美術館で2024年1月28日まで開催されています。
ちらしはA4両開きの6ページで、展覧会の概要や見どころなどを紹介しています。
代表作 《印象・日の出》(1872年)が印象派の名前の由来になり、印象派を代表するフランスの画家であるクロード・モネ(Claude Monet, 1840年11月14日 - 1926年12月5日)は、柔らかい色遣いと温かい光の表現を得意とし、その作品の数々は日本でも格段の人気を博しています。
その人気を証明するかのように、一般平日2,800円(休日3,000円)という高額な入場料でありながら、入館とショップへの入場を待つ人の長い列が館外の上野公園にまで延々と続いていました。
本展会場での展示品は全てクロード・モネによるもので、国内外40館以上から集められた作品63点が一堂に会しました。
展覧会は、
第1章 印象派以前のモネ
第2章 印象派の画家、モネ
第3章 テーマへの集中
第4章 連作の画家、モネ
第5章 「睡蓮」とジヴェルニーの庭
の5つの章で構成されています。
会場に入ると、晩年にモネが造営し「睡蓮」の連作の創造の場となった、「ジヴェルニーの庭(水の庭)」の睡蓮の池を歩くことができます。
歩くと水面に波紋が広がり、睡蓮の葉がゆらゆらと揺れます。
モネが同じ場所やテーマに注目し、異なる天候、異なる時間、異なる季節を通して一瞬の表情や風の動き、時の移り変わりをカンヴァスに写し取った「連作」は、巨匠モネの画業から切り離して語ることはできません。
本展では、モネの代名詞として日本でも広く親しまれている〈積みわら〉〈睡蓮〉などをモティーフとした「連作」に焦点を当てながら、時間や光とのたゆまぬ対話を続けた画家の生涯を辿っていきます。
モネは、1899年からはロンドンを訪れ、〈チャリング・クロス橋〉や〈ウォータールー橋〉などの連作を数年かけて描きました。
クロード・モネ 《ウォータールー橋、曇り》 1900年 油彩、カンヴァス 65.0×100.0cm ヒュー・レイン・ギャラリー 蔵
クロード・モネ 《ウォータールー橋、ロンドン、夕暮れ》 1904年 油彩、カンヴァス 65.7×101.6cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵
クロード・モネ 《ウォータールー橋、ロンドン、日没》 1904年 油彩、カンヴァス 65.5×92.7cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵
クロード・モネ 《ジヴェルニーの草原》 1890年 油彩、カンヴァス 65.1 × 92.4cm 福島県立美術館蔵
後半生を過ごしたフランス北部ノルマンディー地方のジヴェルニーでは、後妻のアリスや家族に支えられ、視覚障害に悩みながらも86歳で亡くなるまで制作を続けました。モネが描いた〈睡蓮〉をテーマにした作品は250点以上あるといいます。
下は、視覚障害を患いながらも制作に打ち込んでいた晩年の大作の一つです。
クロード・モネ 《睡蓮の池》 1918年頃 油彩、カンヴァス 131.0×197.0cm ハッソ・プラットナー・コレクション
クロード・モネ 《睡蓮》 1897-98年頃 油彩、カンヴァス 66.0×104.1cm ロサンゼルス・カウンティ美術館蔵 (下は部分)
ショップに入るのに40分以上待ちだというので、図録は通販で買うことにして、帰ってきました。
「モネ 連作の情景」東京展 開催概要
開催会場:上野の森美術館
開催期間:2023年10月20日(金)~2024年1月28日(日)
休館日:2023年12月31日(日)、2024年1月1日(月・祝)
開館時間:9:00~17:00(金・土・祝日は~19:00) ※入館は閉館の30分前まで
観覧料金:平日(月~金) 一般 2,800円/大学・専門学校・高校生 1,600円/中学・小学生 1,000円
観覧料金:土・日・祝日 一般 3,000円/大学・専門学校・高校生 1,800円/中学・小学生 1,200円
日時指定予約推奨
未就学児は無料、日時指定予約は不要です。
障がい者手帳等(身体障がい者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳・被爆者健康手帳)をお持ちの方とその付き添いの方1名までは、当日価格の半額です。会場チケット窓口にて障がい者手帳を提示の上、ご購入ください。日時指定予約は不要です。
この展覧会は、2024年2月10日(土)~2024年5月6日(月・休)の予定で、大阪中之島美術館に巡回します。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
上野公園でソメイヨシノが咲いていました。 ― 2023年10月25日 11時43分33秒
上野動物園のジャイアントパンダたち ― 2023年10月20日 18時42分43秒
上野動物園のジャイアントパンダたちです。
双子パンダのレイレイとシャオシャオ(右)です。
暑い日が続いていますが、気温の低い日にはなるべく屋外の運動場で遊ばせるようにしているということです。
双子パンダ、オスの「シャオシャオ(暁暁、Xiao Xiao)」です。
メスの「レイレイ(蕾蕾、Lei Lei )」です。
ママパンダの「シンシン(真真、Shin Shin )」です。
シンシンは血圧が高い値を示したため9月20日以降展示を休止し、10月3日から室内だけで展示をしていましたが、今日から午前中の早い時間に限り、屋外での展示を始めました。(涼しい日のみです)
パパパンダの「リーリー(力力、Ri Ri)」です。
相変わらずオヤジ感丸出しで「寝食い」をしていました。 幸せそうでいいですね。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
東京都美術館「永遠の都ローマ展」に行ってきました ― 2023年10月09日 11時40分06秒
東京都美術館で開催されている「永遠の都ローマ展」に行ってきました。
イタリア・ローマのカピトリーノ美術館は、ローマの7つの丘の1つでローマ市庁舎があるカピトリーノの丘に建ち、一般市民に公開された美術館としては世界最古のものと言われている歴史ある美術館です。
本展ではそのカピトリーノ美術館の所蔵品を中心に、ローマ文明博物館、ローマ市庁舎、ローマ美術館などから、約70点の彫刻、絵画、版画等が集結し、、教皇たちの時代から近代まで「永遠の都 - ローマ」の栄えある歴史と比類のない文化を紹介しています。
展示は、後にローマ建国の王となりローマという都市名の由来となったロムルスと、双子の弟レムスがテヴェレ川に捨てられていたのを、牝の狼が助けて乳を飲ませて命を救ったという有名な建国神話が題材となっている《カピトリーノの牝狼(複製・ローマ市庁舎蔵)》から始まり、東京会場のみ展示され日本初公開となる古代彫刻の傑作《カピトリーノのヴィーナス》や、高さ約1.8メートルの《コンスタンティヌス帝の巨像の頭部(複製)》などが並びます。
113年に建設された全高約38メートルの《トラヤヌス帝記念柱》に彫られたフリーズ(帯状彫刻)から《バルスの自殺》です。
下は同《モエシアの艦隊》の部分です。
これらの連続的なレリーフは、トラヤヌス帝記念柱の下から上まで、円柱の表面を回りながら続いています。
展示会場の最後にフォトスポットが用意されていました。描かれているのは《コンスタンティヌス帝の巨像の頭部》です。
会場入り口のボードには《カピトリーノのヴィーナス》の頭部が描かれています。
東京会場では《カピトリーノのヴィーナス》の全身像が展示されています。1752年にカピトリーノ美術館に収蔵され、館外に出るのは今回が3度目という非常に貴重な美術品です。
図録はA4変形判、総248ページで、税込み3,000円です。
全出品作品の詳細な解説に加え、展覧会監修をつとめたクラウディオ・パリージ=プレシッチェ氏(ローマ市文化財監督官)や加藤磨珠枝氏(美術史家、立教大学文学部教授)によるエッセイや、カピトリーノ美術館のコレクションの歴史やミケランジェロの広場構想を紹介したコラムなどを収録しています。
東京展の目玉でもある《カピトリーノのヴィーナス》は美しく、「永遠の都 - ローマ」の二千年を超える歴史を体感できる展示になっています。
「永遠の都ローマ展」開催概要
開催会場:東京都美術館
開催期間:2023年9月16日(土)~12月10日(日)
休室日:月曜日、9月19日(火)、10月10日(火)
※ただし、9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開室
開室時間:9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
観覧料金:一般 2,200円 大学生・専門学校生 1,300円 65歳以上 1,500円
本展は福岡市美術館に巡回します(2024年1月5日~3月10日)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
Yamanote Line Museum NiJi$uKe氏のWALL ART ― 2023年10月05日 11時16分42秒
JR上野駅の改札内連絡通路で展開している「Yamanote Line Museum」で、 NiJi$uKe(土居虹亮)氏のWALL ART(ウォールアート)が展示されていました。
NiJi$uKe氏の作品は昨年に続き、第2弾になります。(昨年の展示はこちら)
各作品は販売もしています。
場所は、上野駅公園改札に近い改札内の連絡通路で、駅舎としては3階になります。公園改札を入ってすぐの通路を右に曲がった所なので、感覚的には1階だと錯覚します。
前回に引き続き、上野動物園で飼育されている動物たちがカラフルなタッチで描かれています。
ジャイアントパンダとハシビロコウ、これは欠かせませんね。
私は上野駅へ時々行く割には連絡通路はあまり使わないので気付かなかったのですが、サインには2023.8.7 とあります。来年2月7日まで展示される予定です。
この花束は、上の写真一番左にいるゾウさんの鼻が持っている花です。
JR東日本の本展に関する広報サイトはこちら(PDF)。
「Yamanote Line Museum」公式サイトはこちら。
「NiJi$uKeの自己紹介!」はこちら。
NiJi$uKe氏公式サイトはこちら。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
メガネの日 ― 2023年10月02日 10時19分47秒
昨日10月1日は「メガネの日」でした。
「1001」の両端の“1”が「メガネのツル」、内側の“0”が「レンズ」に見立てられ、メガネの形を表しているところから制定されたということです。日本眼鏡関連団体協議会(現:一般社団法人 日本メガネ協会 メガネ関連団体協議委員会)が1997年(平成9年)に制定した記念日です。
上野恩賜公園の不忍池辯天堂(しのばずのいけ べんてんどう)の参道に「めがね之碑」があります。
眼鏡に携わった先人たちを祀って1968年(昭和43年)に建てられました。「メガネの日」制定よりかなり前になります。
碑に彫られている眼鏡には、「徳川家康所持の眼鏡」と記されています。
前面には次のような文章が刻まれており、碑の周りを囲むように功労者の名が並んでいます。
『 眼鏡が はるかに海を越え 我が日本に渡来したのは 四百二十余年前のことであります 文化の発達につれて めがねの需要も増大し 文化 政治 経済に貢献した役割は誠に大なるものがあります その間 業界先覚者の研鑽努力により 今日の発展をみるに至ったことを回想 明治百年を記念して その功績を顕彰し慈眼大師ゆかりの地 上野不忍池畔に この碑を建立し感謝の念を新たにするものであります 』(原文のまま)
私は、メガネが無くても車の運転は出来ますが、新聞は読めません。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
上野動物園のジャイアントパンダたち ― 2023年09月19日 17時01分21秒
上野動物園のジャイアントパンダたちです。
暦の上ではとっくに秋なのに暑い日が続いているので、冷房の効いた部屋の中での展示が続いています。
双子のジャイアントパンダ、オスのシャオシャオ(暁暁、Xiao Xiao)です。
落ち着きなく、部屋の中を歩き回っていました。
レイレイ(蕾蕾、Lei Lei )です。
お母さん似で、かわいい顔をしています。
ママパンダの「シンシン(真真、Shin Shin )」です。竹を食べる前に立ててこちらに見せてくれました。
パパパンダの「リーリー(力力、Ri Ri)」です。 オヤジ感丸出しです。
リーリーは頭のてっぺんがちょっと尖っているので、見分けやすいです。
上野動物園は60歳以上の人と同行者1名が入園無料なので、3連休後でもいつもより若干混んでいます。(無料は9/15~9/21)
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
上野動物園の銀鶏(ギンケイ) ― 2023年09月13日 07時52分24秒
上野動物園にいる銀鶏(ギンケイ)です。
キジ目、キジ科の鳥類で、主に中国南西部からチベット、ミャンマー北部にかけて分布しており、標高の高い山岳地帯の薮や竹林に生息しています。
手前の金網が写り込んでしまいました。
上野動物園のギンケイは尾が短かったのですが、立派なギンケイは長く綺麗な尾を持っています。
上野動物園の人気者「ハシビロコウ」 ― 2023年09月11日 18時20分50秒
上野動物園の人気者「ハシビロコウ」です。
ハシビロコウ(嘴広鸛)は、ペリカン目、ハシビロコウ科、ハシビロコウ属に分類される鳥類です。
「動かない鳥」として有名なハシビロコウ。 食性が主に魚食性で、嘴を下方へ向けたまま直立してジ~~ッと動かずに獲物が来るのを待ち続け、足元を通りかかった獲物を頸部を伸ばし嘴で咥えて捕食するという習性があるので、何時間も動かないでいるのが普通です。
中でも、上野動物園のハシビロコウはよく動くことで知られています。
人間の方がじっと待っていれば、「飛ぶハシビロコウ」も見ることが出来ます。
カメラを構えてじっと動かずに、ハシビロコウが飛ぶのを待っている人間たちを見ると、どちらがハシビロコウなんだか分からなくなってしまいます。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
コビトマングース ― 2023年09月10日 17時43分49秒
上野動物園にいる「コビトマングース」です。
かわいいですね。 大人の手のひらにちょうど乗るくらいの大きさです。
コビトマングースは哺乳網、食肉目、ネコ型亜目、マングース科、コビトマングース属に属するマングースの仲間です。
エチオピアから南アフリカにかけて生息し、自然界ではヘビ、トカゲ、ネズミなどの小動物や昆虫、果物などを食べます。
マングース科のなかでは最も小さい種なので「コビトマングース」といいます。人じゃないのに「コビト」なんですね。
多くのマングースのおもしろい行動として、卵や貝、カニ、堅果といったカラの硬い餌を食べるとき、股 (後脚のあいだ) を通して後ろの岩に投げ、カラに亀裂を入れて食べるそうです。
2011年に上野動物園にいるコビトマングースの“オウン股抜き”の動画がアップされていました。YouTubeの動画はこちら。
今日もご覧いただき、ありがとうございました。
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