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霧の中の愛: Love in a mist2015年06月09日 13時50分21秒

国営昭和記念公園のハーブ園に咲いていた何とも奇妙な花。
花の上にも下にもトゲのようなものが突き出しています。
ニゲラ・ダマスケナ(N. damascena)クロタネソウ
この花弁のように見えるのは実は萼片で、花弁は退化しています。
萼片の下のトゲのようなものは総苞片と呼ばれる葉っぱの一種です。
Wikipediaによると、「苞(ほう)とは、植物用語の一つで、花や花序の基部にあって、つぼみを包んでいた葉のことをいう。苞葉ともいう。また個々の苞を苞片という。花序全体の基部を包む苞を総苞といい、個々の総苞を総苞片という。」とあります。
花びらのような萼片の上には雄蕊(オシベ)や雌蕊(メシベ)が広がっています。
ニゲラ・ダマスケナ(N. damascena)クロタネソウ
この花は、キンポウゲ目・キンポウゲ科・クロタネソウ属のニゲラ・ダマスケナ(Nigella damascena)です。
ニゲラは学名で、和名はクロタネソウ(黒種草)、英名で Love in a mist (霧の中の愛)とも呼ばれています。
ロマンティックな英名に対して和名のなんと説明的なこと・・・

蕾かと思っていましたが、これは花が落ちた後の果実だそうです。
ニゲラ・ダマスケナ(N. damascena)クロタネソウ
パンパンに膨らんだ果実が熟すと、裂けて中からたくさんの黒い種(タネ)が出てきます。
黒い種がいっぱい詰まっているから「黒種草」・・・ そのまんまの命名です。
学名のニゲラ(Nigella)はラテン語のネグロ(Negro)に由来しているという事です。
ラテン語のネグロ(Negro)は「黒い」という意味で、アメリカ合衆国で黒人を指す差別用語とされているニガー(Nigger)やニグロ(Negro)もラテン語のNegroから転じた言葉です。
ニゲラ・ダマスケナ(N. damascena)クロタネソウ
ニゲラの花は一重や八重があり、色も白、青、ピンク、混色とさまざまな色を楽しめる美しい花です。

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