タイサンボク ― 2015年06月16日 11時30分59秒
国営昭和記念公園で咲いているタイサンボク(泰山木、大山木)です。
タイサンボクはモクレン目、モクレン科、モクレン属の常緑高木です。その名が表わすように、大きなものは樹高20~30mにもなるという事です。
北米中南部原産で、アメリカ合衆国のミシシッピ州とルイジアナ州の州花に指定されています。
学名はMagnolia grandiflora
花弁と萼片が同じような形をしていますが、花弁6枚、萼片3枚というのが多いようです。花の中心に雄蕊と雌蕊が円錐状にあります。
同じ頃に咲くよく似た花にホオノキがあります。
ホオノキ(朴の木)は学名をMagnolia hypoleucaといい、タイサンボクと同じモクレン目、モクレン科、モクレン属ですが、こちらは常緑ではなく落葉高木です。
よく似た花を咲かせる2つの木ですが、葉っぱを見ればその違いは明らかです。
タイサンボクの葉の表面は濃い緑色で艶があり裏側へ少し反り、裏面は暗い褐色でフェルトのように細かい毛が生えています。(上の写真)
これに対して、ホオノキの葉の形は倒卵状楕円形をしたやや白っぽい明るい緑色で、葉っぱは波打っています。裏面は白い粉を吹いたようになっています。(下の写真)
ホオノキの葉は飛騨高山地方の郷土料理「朴葉味噌(朴葉焼き)」で使われるので、飲み屋さんなどでもおなじみですね。
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