「北斎とジャポニスム」展 ― 2018年01月08日 23時04分52秒
国立西洋美術館で開催されている「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」展に行ってきました。
19世紀後半、西洋で新しい表現を求める、クロード・モネ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、ポール・セザンヌ、エドガー・ドガなど印象派や、ポール・ゴーギャン、フィンセント・ファン・ゴッホら後期印象派といわれる芸術家たちに多大な影響を与えた天才浮世絵師・葛飾北斎(1760-1849)。その影響は欧米の全域にわたり、絵画、版画、彫刻、ポスター、装飾工芸などあらゆる分野に及びました。
本展は西洋近代芸術の展開を“北斎とジャポニスム”という観点から編み直し、国内外の美術館や個人コレクターが所蔵する西洋の名作約220点と、北斎の錦絵約40点、版本約70点の計約110点(会期中展示替えあり)を比較しながら展示しています。
会場にはモネ、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、メアリー・カサット、カミーユ・ピサロ、ジョルジュ・スーラ、ピエール・ボナールなどの作品が並び、その横に影響を与えたとされる葛飾北斎の作品が比較できるように分かりやすく展示されています。
北斎作品もオーストリア応用美術館 ウィーンやミネアポリス美術館所蔵の「富嶽三十六景 凱風快風」「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」など広く知られた作品が並びます。
そっくり真似したんじゃないの?と思われる作品や明らかに影響を与えているであろう作品から、偶然の一致を無理やりこじつけたんじゃないかと思える展示まで、北斎という異文化との出会いによって生み出された西洋美術の傑作の数々を堪能することが出来ます。
印象派の巨匠たちや葛飾北斎の作品を一度に観賞できる点だけでも価値のある展覧会になっていますが、並べて展示されなければ気付かなかった北斎の近代西洋美術への影響力とその偉大さ知ることが出来ます。
国立西洋美術館本館は2016年7月に「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」として世界文化遺産に登録されています。
記念スタンプを押してみました。
開催場所:国立西洋美術館 企画展示室
開催期間:2017年10月21日(土)~2018年1月28日(日)
休館日: 月曜日(ただし、1月8日(月)は開館)、1月9日(火)
開催時間:午前9時30分~午後5時30分 金・土曜日:午前9時30分~午後8時
※入館は閉館の30分前まで
※入館は閉館の30分前まで
観覧料金:一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円 ※中学生以下は無料。
※2018年1月2日(火)~8日(月)は高校生無料。
※心身に障害のある方および付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳をご提示ください)。
※2018年1月2日(火)~8日(月)は高校生無料。
※心身に障害のある方および付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳をご提示ください)。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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