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古典×現代2020ー時空を超える日本のアート2020年08月02日 10時05分29秒

六本木にある国立新美術館で「古典×現代2020ー時空を超える日本のアート」展が開催されています。
当初3月11日から6月1日まで開催の予定でしたが、コロナ禍の影響で6月24日から8月24日に会期が変更されています。
「古典×現代2020ー時空を超える日本のアート」展では、150年以上前(江戸時代以前)に日本で作られた絵画や仏像、陶芸、刀剣などを、現代で活躍する8人の作家がインスパイアした作品と対になるように組み合わせて、1組ずつ8つの展示室で構成しています。

 仙厓×菅木志雄
禅僧、画家である仙厓義梵(せんがい ぎぼん)の「円相図」の○から、美術家の菅木志雄(すが きしお)が、インド仏教に由来する「空」の思想に迫ります。

 花鳥画×川内倫子
花や虫、鳥などに目を向けて描いた伊藤若冲など昔の画家たち。花鳥画に表れた、命あるもの、移ろいゆくものへの深い愛着と感受性は、写真家の川内倫子(かわうち りんこ)の仕事にも通じるものがあります。

 円空×棚田康司
木の特徴をじっくりと見極め、作品を生みだす僧の円空(えんくう)と、彫刻家の棚田康司(たなだ こうじ)。二人は木の形や性質に逆らわないで、自然の形を活かした像を一本の木から彫り出します。

 刀剣×鴻池朋子
動物の皮を縫い合わせて動物や風景を描いた、美術家の鴻池朋子(こうのいけ ともこ)。動物の皮に神話的イメージを施した《皮緞帳》に、武器、または切る道具であった刀剣が光ります。

 仏像×田根剛
日光菩薩立像と月光菩薩立像。建築家の田根剛(たね つよし)は祈りと光の空間を創りあげました。

 北斎×しりあがり寿 (しりあがり ことぶき)
葛飾北斎の代表作〈冨嶽三十六景〉とともに、これに着想を得たパロディ〈ちょっと可笑しなほぼ三十六景〉。浮世絵版画の傑作と、奇想天外な現代風刺画が並ぶことで、時代を超えた笑いの創造力が伝わってきます。とにかく面白い!

 乾山×皆川明
尾形乾山(おがた けんざん)は、斬新な造形感覚を発揮して作陶に励む、江戸時代に乾山焼という陶器を生みだした陶芸家です。ファッションデザイナー皆川明(みながわ あきら)の、用と美の世界を融合したデザインがコラボします。

 蕭白×横尾忠則
美術家の横尾忠則(よこお ただのり)は、1970年代から曾我蕭白(そが しょうはく)に魅了され、何度もオマージュを捧げてきました。古今東西の美術や、画家個人の経験、社会の集団的記憶に由来するさまざまなイメージを、特定の時代や空間に縛ることなく表現しています。

古典×現代2020ー時空を超える日本のアート

昨日「鴻池朋子 ちゅうがえり Tomoko Konoike FLIP」で紹介した、鴻池朋子さんは本展にも出品しています。

鴻池朋子(こうのいけ ともこ)は、「切る道具」としての刀剣に立ち返り、動物の皮に神話的イメージを施した《 皮緞帳 》に、平安時代以降に制作された太刀や刀、短刀を組み合わせたインスタレーションを構想しました。
刀剣×鴻池朋子

刀剣×鴻池朋子

刀剣×鴻池朋子
動物の皮でつくられた緞帳(どんちょう)には、キツネやリスやヘビなどの動物が細かく描かれています。
本来は一枚続きで展示されていたものを今回は裂かれたように二つに分け、中央に間を開けています。その間を顔が描かれた振り子が大きく行き来します。
刀剣×鴻池朋子
鴻池朋子 《皮緞帳》 2015年 8m×24m 高橋龍太郎コレクション (部分)

鴻池朋子 《 己の前に立ちあらわれるすべての純潔、すべての無知、すべての清楚を手あたり次第に踏みにじること 》 2001年 紙に鉛筆、水彩 作者蔵

本展の図録は、図録本体のみの通常版(販売価格:税込2,500円)と、実際に作品が展示された様子を記録した「展覧会ドキュメント」と通常版をケースにおさめたセット版(税込3,800円)の2種類があります。
通常版が264ページ、展覧会ドキュメントが88ページと、かなり見ごたえのあるものになっています。

開催会場:国立新美術館 企画展示室2E 東京都港区六本木7-22-2
開催期間:2020年6月24日(水)ー 8月24日(月) コロナ禍のため会期が変更になりました
休館日:毎週火曜日
開館時間:10:00ー18:00 ※入場は閉館の30分前まで
観覧料:一般1,700円 大学生1,100円 高校生700円
 ※中学生以下は入場無料。
 ※障害者手帳をご持参の方(付添の方1名含む)は入場無料。「日時指定券(無料)」1枚につき、障害者手帳をお持ちの方1名と付添の方1名がご入場できます

注意!本展の入場は事前予約制(日時指定)となっています。「日時指定観覧券」、無料の方も「日時指定券(無料)」の申込が必要です。
チケット(無料も含む)購入はこちら



最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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