浅草・雷門の大提灯が新しくなっていました ― 2020年06月05日 11時28分55秒
浅草・雷門の前を通ったら、大提灯がやけに綺麗になっていました。
この大提灯はほぼ10年毎に作り直されていますが、今年4月17日に6基目が新調されたばかりだそうです。
調べてみると、5基目に新調されたのは2013年でしたが、昨年の台風などで劣化が進み、東京オリンピック・パラリンピックも控えていたことから時期を早めたということです。
大提灯は直径3.3メートル、高さは3.9メートルあります。
この大提灯は京都の高橋提燈株式会社で制作されています。
冬場にほど良く水分が抜けた京都府亀岡市産の竹で骨組みし、福井県産のコウゾ100%の丈夫な和紙を使用。風雨や日差しでも色落ちしにくいよう絵の具も特別に配合しているということです。
雷門はしばしば火災により消失しており、1865年(慶応元年)年の田原町大火で炎上して以後、100年近くに渡って恒久的な建築物としての雷門は姿を消していましたが、1960年に松下電器(現 Panasonic)の創業者である松下幸之助氏の寄進によって再建されました。
「雷門」と書かれた大提灯も同時に奉納されています。
大提灯の下輪(提灯下部のかざり金具)の正面には「松下電器」と書かれた金細工の銘板が取り付けられています。
反対側には松下幸之助の名が記された銘板があります。
下輪も美しく金色に輝いていますが、下輪は今回初めて新調されたということです。こちらは側面になります。
底面の、竜の彫刻は初代提灯から引き継がれているそうです。
私たちは「雷門」と言っていますが、正式名称は「風雷神門(ふうらいじんもん)」といいます。門に向かって、右側に風神、左側に雷神が配されていることから名付けられています。
「雷門」と書かれた提灯の反対側には正式名称である「風雷神門」と書かれています。
「令和二年四月吉日」と、新しく付け替えられた日付も入っています。
早朝でほとんど人がいなかったので、浅草寺でお参りをしてきました。
雷門から浅草寺まで続く仲見世通りも全く人がいません。ハトがのんびりと遊んでいます。お客様を迎え入れる準備をしている店から灯りがもれていました。
閉ざされたシャッターには壁画が描かれています。「浅草仲見世シャッター壁画 浅草絵巻」といいます。
シャッター壁画の下絵は東京芸術大学・平山郁夫教授研究室グループ(制作当時)によるものです。
壁画へのアレンジも平山郁夫画伯の指導を得て、芸術性の高い作品が完成しています。
2006年(平成18年)に全く同じ画でリニューアルしています。
通常は店が開店してシャッターを開けているため見られない光景です。仲見世の隠れた貴重な作品を観ることが出来ました。
雷門は浅草寺の山門です。
「早起きは三文の徳」ですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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