「過去の遺産シリーズ」第4回「フォトCD」 ― 2022年06月11日 15時18分09秒
「過去の遺産シリーズ」第4回 は、「フォトCD」です。
フォトCDは1992年にアメリカのイーストマン・コダック社とオランダのフィリップス社が共同で策定した規格です。
現像済みの写真フィルムの像をデジタル信号化してCD(コンパクトディスク)上に記録する方式で、また、その方式で画像データを記録したCDをいいます。
例えば、現像済みのネガフィルムからデジタルデータ化したい画像をセレクトし、印をつけて写真屋さん(DPE店)に持っていくと、1枚のフォトCDにしてくれます。
1枚のフォトCDには100コマ分の画像が収録できます。再生はOSに依存することなく、ソフトウェアさえ対応していれば、パソコン、CD-iプレーヤー、フォトCD再生機、ゲーム機など様々なプラットフォームで再生することができました。
画像はコダック独自の符号化方式(pcdファイル)でデジタル化されている為、現在のパソコンのフォトビューアーや画像処理ソフトなどでは再生することができません。対応するソフトウェアが無いのです。
現在手元にある25枚ほどのフォトCDにはフィルムで撮影していたころの家族写真や旅行の写真、保存しておきたい写真などが入っています。
何とか再生して「.tiff」か「.jpg」で保存しようと思い、コダック純正の「KODAK Image Pac Viewer」というフォトCD再生ソフトをインストールして起動することはできたのですが、画像を読み込もうとすると強制終了してしまいます。サポートが終了しており、Windows7以降のOSでは読み込めない場合があるということです。
フリーソフトの「IrfanView」というものを使うと、pcdファイルをなんとか再生することはできますが、「.tiff」や「.jpg」への変換は1コマずつしかできません。
長期保存がしたくてフォトCDにしたのに、再生できなくなるのは不便ですね。
フォトCDも「過去の遺産」になってしまいました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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